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映写技師は見ていた
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『映写技師は見ていた』に投稿された感想・評価

mh
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スターリンの側近(専属の映写技師)が経験した大粛正時代とその終焉(スターリンの国葬)まで。
この映画がすごいのはスターリンをあくまで聖人として描いた上で、誠実なひとびとをだまして成り立っていることも暴いているところ。
毒ガス対策のプロットで大粛正を端的に描いたり、発言のひとつひとつに細心の注意を払う必要があったりなど、脚本は終始うまかった。
情の深い(=ちょっと頭の弱い)奥さんの人物造形も見事だった。彼女がたどる安易な結末に時代を感じた。
悪辣であると同時にチャーミングなベリアにも時間を割いてるので、説得力もすごかった。
もう少しソ連っぽさを期待していたのだが、音楽などを含めてかなりハリウッドによっていて、そのあたりはアンドレイ・コンチャロフスキー監督の器用さの発露だと判断すべきところか。
実弟のニキータ・ミハルコフ監督が手がけた大粛正についての映画「太陽に灼かれて」が1994年なので、この映画からの影響は明らか。でも、批評から喝采されて後世に残ったのは「太陽に灼かれて」のほうだったのは皮肉としかいいようがない。
こっちは視聴がきわめて困難だしね。
ラストの国葬のあたりは「スターリンの葬送狂騒曲(2017)」ともかぶってんね。
大粛正の映画もっと見たいなぁ。
面白かったです!
思いがけずスターリンの専属映写技師に任命され権力中枢部に近づいた主人公が、眼前のインナーサークルを肌で感じながら独裁体制に従属していく話。偶像崇拝のおそろしさ。ボブ・ホスキンス演じるベリヤが鬼畜過ぎて笑う
5.0
アンドレイ・コンチャロフスキー監督作。

スターリン専属の映写技師に任命されたKGB職員のイワン・サンシンが、恐怖政治を敷く独裁者スターリンを次第に崇拝していく姿を描いたドラマ。

個人的に世界史が好きで世界史関連の本を読むのだが、その中の一冊に本作がスターリン時代のソ連を理解する上で有用であるとして紹介されていた。DVDのレンタルが無かったのでVHSでの鑑賞となったが、本作のような隠れた傑作を是非DVD化してもらいたい。

スターリンの恐怖政治が吹き荒れる1939年からスターリンが死去する1953年までのおよそ15年間のソ連国内の実態を、スターリン専属の映写技師イワン・サンシンの目を通して映し出す。とはいえ、スターリンが強行した大粛清の様子を凄惨な描写で描いてはいない。あくまでイワンが直接目で目撃した範囲内で、スターリンの人となりや彼による大規模な粛清を匂わせる程度に留めていて、それが逆に生々しくリアルに感じられる。スターリン目線で物語が語られるより、スターリンを崇拝する側近という一歩離れた立場から語られることで、神格化された存在としてのスターリンが浮かび上がるかたちになっている。

イワンが目撃するスターリンの恐怖政治。スターリンの顔付きや表情自体は柔和で、新参者のイワンに対して高圧的な態度を見せない。だが一方で、スターリンの目の前でささいなミスを犯した政府高官が異様な緊張状態となり、顔全体に恐怖の表情を浮かべる姿に、一見すると温厚そうなスターリンの心の中に潜む真の恐ろしさを想像させる。イワンが目撃するのはクレムリンの内部事情だけではない。イワンと新婚の妻・アナスタシアが暮らす古びたアパートをもスターリンの粛清の波が押し寄せる。隣人夫婦が反逆者としてある日突然逮捕され、幼い娘・カーチャだけが取り残されるという悲劇。アナスタシアはカーチャを養子にしたいと訴えるが、反逆者の娘であるカーチャを養子にすると今度はイワンの立場が危うくなる。スターリンを崇拝し、彼の側近として仕えるがゆえにイワンとアナスタシアの関係は引き裂かれ、徹底的に破壊されていく。二人の関係の崩壊も物語の軸のひとつになっていて、最終的に二人を待ち受ける残酷な結末に言葉を失う。

反スターリンの人間だけでなく、スターリンを崇拝する人間でさえもスターリンの恐怖政治に巻き込まれ、その犠牲となっていく。勇敢な隣人が語る「スターリンは悪魔」という言葉が印象に残り、その言葉を聞き我を忘れて激怒するイワンの姿には救いがない。スターリンを盲目的に崇拝するあまり、人生において一番大切なものを失っていく一人の映写技師の姿を描いた、隠れた傑作だ。

主人公イワン・サンシンを演じるのは『アマデウス』のモーツァルト役で有名なトム・ハルス。パッとしない風貌だが、平凡なKGB職員から一夜にしてスターリンの側近へと成り上がった映写技師役にはぴったりだ。妻・アナスタシアを演じたロリータ・ダヴィドヴィッチの堕ちっぷりもお見事。そして、KGB長官・ベリヤを演じた個性派俳優ボブ・ホスキンスも持ち味をフルに発揮した怪演を魅せる。

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プーチンより愛を込めて

上映日:

2023年04月21日

製作国:

上映時間:

102分
3.5

あらすじ

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