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イワン雷帝
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『イワン雷帝』に投稿された感想・評価

4.3
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-545 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 469/1001

🖋ほんと凄い作品!!映画としても芸術としても天下一品、ほんとはレビュー点数付けれるような作品ではないですけどね。“イワン雷帝”と呼ばれたロシア史上初めて皇帝と名乗ったイワン4世の半生を描いた作品です。全編、策略、計略、陰謀。。。こんな言葉ばかり浮かんでくるその鮮烈な半生を見事に描いています。ラスト40分のカラー映像になってからの緊張感はほんと凄いです!!

🖋ソ連の巨匠エイゼンシュテイン渾身の歴史大作で、二部構成で製作された作品です。もともとは三部作の予定で着手されましたが、第二部のイワン皇帝の容赦ない弾圧がスターリン批判とされて上映禁止になり、その間にエイゼンシュテインが急死したため、第三部は完成されませんでした。この未完がとても残念に思えるほど完成度が高い作品です。

🖋クローズアップや影を多用した絵画的な構図や日本の歌舞伎や能の影響からくるその様式美、芸術面は理屈なく素晴らしいです。ラスト40分のカラー映像の赤を軸とした色彩はいかにもロシアがイメージできます。もう圧巻そのものです。

🖋本作、中世ロシアで外敵の侵入、貴族の横暴と戦い、強大な国家を建設して“雷帝”と呼ばれた専制君主イワン4世の激動の半生を描いた作品です。イワン4世演じるニコライ・チェルカーソフの気迫ある演技は凄いの一言!!

😀物語は。。。(参考:Wikipediaより)
第1部(1944年)
16世紀半ば、帝位に就いたイワンはロシアを強力な統一国家にすべく邁進するが、それを快く思わない伯母のエフロシニアは、彼の愛する妃アナスタシアを毒殺してしまう。悲嘆にくれたイワンは退位して田舎に引きこもるが、民衆の熱い要請を受けて、再び帝位に返り咲く。

第2部(1946年)
民衆の熱い要請を受けて再び帝位に返り咲いたイワンであったが、宮廷内では依然としてエフロシニアを中心とする反イワン派の抵抗を受けていた。イワンはこの状況を打開すべく大粛清を決行する。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『イワン雷帝(1946)』
原題(英題):『Ivan, the Terrible Ivan Groznyi』
🎥製作国 :ソ連
🎥初公開 :1946
日本公開 :1948/11/20
🎥上映時間 :187分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):セルゲイ・エイゼンシュテイン
脚本 :セルゲイ・エイゼンシュテイン
原作 :※※※
撮影 :アンドレイ・モスクヴィン、エドゥアルド・ティッセ
音楽 :セルゲイ・プロコフィエフ
出演(声優): ニコライ・チェルカーソフ、リュドミラ・ツェリコフスカヤ、セラフィマ・ビルマン、パーヴェル・カドチニコフ、ミハイル・ジャーロフ

🔸Overview (映画. comより)———————
本年二月十一日革命的映画芸術家として多彩な生がいの幕を閉じたセルゲイ・M・エイゼンシュテイン--いうまでもなくフセヴォロド・プドフキンとならび称され、ソ連最大の映画作家として、またモンタージュ理論の完成者として著名--のこれは最後の作品である。一九二五年「ストライキ」を発表して以来、「戦艦ポチョムキン」(別名「世界を震がいさせた十日間」)、「全線」(別名「古きものと新しきもの 全線」)、「メキシコの嵐」、「アレクサンドル・ネフスキー」等で名声を博したエイゼンシュテインの長篇作品で、シナリオも彼自身の手になる。この作品は元来三部作の構想をもって企画されたものであり、彼はその準備と製作に各々三ヶ年の期間を費し、ようやく第一部と第二部を完成し、第三部の準備仲に卒然として逝いたのである。なお第二部は彼の歴史的解釈の誤りが指摘されたため、若干の改変が加えられたといわれており、また英国ではこの作品が政治的な思惑で上映禁止の処分をうけたというエピソードもつたえられている。撮影はロケの部分をエイゼンシュテインの全作品の協力者エドゥアルド・ティッセ、セットの部分を「新人ワヴィロン」「一人」等のアンドレイ・モスクヴィンがそれぞれ分担した。作曲のセルゲイ・プロコフィエフは世界的な作曲家であり、「キージェ中尉」以来映画音楽でも積極的な活動をしている。「アレクサンドル・ネフスキー」における彼の作曲はすでに映画から独立した交響楽としてもひろく演奏されている。美術のシピーネリは日本でも公開された「白夜」をはじめ多くの作品に才腕をふるっている人である。主役のニコライ・チェルカーソフはレニングラードのプーシキン記念アカデミイ劇場の専属俳優で「詩人と皇帝」「バルト代表」「ピョートル大帝」等に出演しており、またメイク・アップの名手として知られている。リュドミラ・ツェリコフスカヤは「モスクワの音楽娘」の女主人公で、現在はルーベン・シーモノフ・オペレッタに所属しており、「四つの心臓」「双生児」等の映画にも娘役として活躍している。セルフィマ・ビルマンはレニングラード・ドラマ劇場の老女優で映画はこれが初出演、パーヴェル・カドチニコフはやはり「モスクワの音楽娘」に主演している。その他「人生案内」のミハイル・ジャーロフ、ソ連人民俳優アンブロシー・ブーチマらが出演しているが、もっとも異色あるキャストは「母(1926)」や「アジアの嵐」の作者として著名なフセヴォロド・プドフキンが一俳優として狂信者にふんして出演していることであろう。黒白・部分カラー・スタンダードサイズ。
エイゼンシュテインの遺作となった作品
全3部作として制作されたようだが、2作目で終わってしまっているのは残念である
また2作目はスターリンの癇に障り上映禁止となっていたそうな
日本美に影響を受けた作品のようで能や歌舞伎からインスパイアされている描写がある
画面いっぱいに表情が映ることが多く、その険しさから心情が読み取れるのがなんとも巧妙であろう
後世に残る素晴らしい作品であった
[イワン・ヴァシーリエヴィチ、皇帝になる] 80点

イワン雷帝の即位式から始まるのだが、確かに結婚式や葬式みたいに主要人物全員集合系強制イベントなので、描き方の効率としては中々良い。宗教画みたいな背景に豪奢な衣装にほくそ笑んだり睨みつけたりする老若男女という完璧な図式の中に、サイレント期に鍛えた顔アップの矢継ぎ早なカット繋ぎが光る。しかも、画面斜めに顔が入るカラトーゾフスタイル!個人的にイワン雷帝と言えばレオニード・ガイダイ『イワン・ヴァシーリエヴィチ、職業を変える』なんだが、レーピンの絵を見て動揺していた癇癪持ちのおっさんというイメージからは流石に離れて、まつげバチバチだった()。アナスタシアちゃん以外の全員が悪人面で画面に収まっているので、ほぼセット内で完結するのに迫力がある。そのセットも天井の高さが高すぎたり低すぎたりバグってるのがなんとも面白い。天井が低い割にロウソクも低い位置にあるので、実物の何倍にも大きくなった影が壁や天井を覆い尽くすのが往年の恐怖映画っぽい(『吸血鬼ノスフェラトゥ』とか)。

第二部終盤の15分くらいだけモノクロから安っぽいカラーに切り替わるんだが、赤いライトの安っぽさとセットの簡素さが逆に怖い。『狩場の悲劇』くらいからずっと思ってけど、ロシア人おじさんの顔が全然判別できないので最後まで役職不明の人もいれば、冒頭でレンズ開閉式サングラスしてた重臣がその後どうなったかも分からない。

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