イワン雷帝の作品情報・感想・評価

「イワン雷帝」に投稿された感想・評価

lag

lagの感想・評価

3.7
イヴァン4世の話。眼球がギョロギョロしてる。まさに総合芸術。第2部の終盤は極彩色の世界。

全3部の予定で1946年に第2部を製作したものの暗に政権批判をしたとされてそこで打ち止めになり、第2部の公開は12年間公開延期されたという曰く付き。第1部は彼を敬愛する時の最高指導者スターリンも絶賛したという。
絵画(写真)+演劇=映画 という方程式のもとに作られた映画。衣装、美術、構図。いま、インディペンデントならともかく、このクオリティでこんなことやろうとしたらいくら金があっても足りないだろうし、すごい映画なのは間違いない。だいたい音楽がプロコフィエフって……すごい時代だ。
クローズアップで映される顔、その目の動きが印象的だった。衣装がかっこよかった。

第1部の最後の方の、イワンの顔のクローズアップと民衆のロングショットのやつが観られた。めちゃスゲーと思った。

第2部はほとんど寝てしまった。もったいなかったけど、映画観ながらまどろむことは、とても贅沢なことなんだ!と開きなおって睡魔に抗うことをあきらめた。

京都文化博物館でみたけど、イスが狭くて、長尺はキツかった。講演、ドキュメンタリー、質疑応答も含めて6時間以上あって、その間、飲み食いできないってのは、もう無理かも。体力がもたない。

ドキュメンタリーで第1部に当初入れる予定だった、イワンが子供の頃の話が見られてラッキーだった。歌舞伎→より目をする役者→人間は怒りなど感情に負荷がかかると目に現れる→目の動き。というエイゼンシュテインの観察と調査に驚く。眼球の動きについて、医学書を開き調べる、動物園でトラなどの目の動きも調べるなど、追究の姿勢がすごい。あと、大阪万博で、専用メガネをつけなくても観られるスクリーンが披露されていたらしい(そのスクリーンは厚みのあるレンズの複数枚からできていてすごく高価。そこに二台のカメラから映写するらしい)。エイゼンシュテインの眼球への注目が個人的には1番の収穫だった。

エイゼンシュテインが、歌舞伎役者になぜより目をするのか聞くと、役者の答えはそう言われるから。そこで目を調べるエイゼンシュテイン。 このエピソードが何度か披露されていた。推して知るべしってこと?
ナウム・クレイマンの講演とともに。エイゼンシュテインが日本文化の影響を受けていることの例として、歌舞伎などはよく挙げられるが、歌川広重「深川洲崎十万坪」の構図と第1部ラストの構図の相似は初耳。影の存在感とカラーのタイミング。
顔面への執着はこの遺作でいよいよ頂点に達しているがサイレント期のショット間の衝突が生む原初的な力はやや衰え気味。
いくら

いくらの感想・評価

4.0
眼の動き一つ一つがとんでもない強度。演劇的な演技がこの眼の動きで昇華されるような。
歌舞伎のようなモンタージュは非常に興味深いが、ストーリーは少し長い
あの

あのの感想・評価

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ロシア文化論で第1部のみ。
ラストの丘に連なる人々の構図、似た絵画があると思うのだけど忘れた…
jy

jyの感想・評価

5.0
何よりもカラーパートの照明に度肝を抜かれた。これが46年て本当か。

だいたい目力。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2012/12/14鑑賞(鑑賞メーターより転載)
「戦艦ポチョムキン」の監督セルゲイ・エイゼンシュテイン晩年の、彼の集大成とも言われる作品。皇帝になるも最愛の妻を毒殺され、やがて血も涙もない文字通りの専制君主となる過程を描いているが、どちらかというと要所での派手な見栄が重視されて深層心理をあまり炙り出してくれていないのは残念。しかしながら、貴族など周囲の思惑が渦巻く権謀術数の世界を独特のモンタージュ描写で多方面から立体的に描き、しかも強烈なライティングで映像自体にセリフ的価値を持たせるなど、エイゼンシュテインの才能の凄さは十二分に堪能できる。
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