9歳の少女、自転車で走る女性、次々と買い物する老女の3つのオムニバスによって、イラン女性の姿を描いた作品。

これはかなり異色で鮮烈なイラン映画だった。

第1話の雰囲気はアッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」を連想させたけど、9歳になる女の子に “お前は今日から大人だ” って言って、自由を奪うというムチャな伝統にはドン引きする。
日時計の影と布切れの旅立ちで、幼いハッワの行く末が表現されているところが巧い。

第2話はなんと、イラン人女性が競技用自転車で走る！
何の説明もなく走り続けるアフーの姿が鮮烈！この映像には痺れた。
“もう他人だ！” とか “勘当だ！” とか言いつつも、どこまでも追いかけてくる男たちがやたら滑稽で、抑圧された生活を捨てて走り続けるアフーの姿が力強いんだけど、最後に兄たちに囲まれて遠ざかっていく彼女の姿が現実ってことだろう。

第3話は老女によるファンタジー。
ビーチに広げられた家具、電化製品で遊ぶ子供たちの絵面はユニークでショッキング！
最後まで思い出せなかった一つは、彼女の自由な人生か、可愛い子供か。いずれにしても見送るハッワが将来の人生の虚しい終わりを観ているようで悲しくなった。

ファンタジックでコミカルな雰囲気で、美しい海をバックに痛々しい現実を見せる、唯一無二の作品なのは間違いない。

モフセン・マフマルバフの奥様マルズィエ・メシュキニ監督作品。
マフマルバフが脚本担当。

イスラム社会に生きる3世代（少女、妻、老女）それぞれの視点で描かれた3つの物語。

あどけない少女が大人としてチャドルを着せられ、友達の少年と遊ぶ事も許されないという厳しい教え。

大人になるまでの残り1時間、、
少女がとる行動とは、、

1話目から痛々しく切ない気持ちにさせられ、2話目もまた痛々しく心の叫びがひしひしと、、
そして3話目、、

見終わって残るのは、暗い感情よりも解放感。
キシュ島から眺める海の美しさ。

• #イラン.
• #モフセンマフマルバフ.
• #KIDS.

何にそんなに惹かれるのか自分でもよく分からないけど、イラン欲が止まりません。

Filmarksで、製作国→イランで検索して良さそうなのを物色するのが、私の”発掘イラン”のやり方。

そんな風にして出会ったモフセン・マフマルバフ監督。
まさかの巨匠でした✨

今回、彼の作品を借りたつもりが、奥さまのマルズィエ・メシュキニ夫人の監督デビュー作だった〜( *˙0˙*)

これがなかなか良かったのです。
脚本は旦那様。
そう考えると脚本と監督、どちらの力量が重要なのかしら…と、素人丸出しな自分です。


ペルシャ湾に浮かぶキシュ島を舞台に、３話からなるオムニバスな作品。
１話　ハッワ
２話　アフー
３話　フーラ
どれも女性の名前🧕

イスラムの女の子は９歳のお誕生日を迎えると共に、大人の女になるんですって！
それを境に、昨日まで仲良しだった男の子たちとは遊べなくなっちゃう。
髪も隠さなきゃ💦
笑顔も駄目よ💦

ところで顔を隠すスカーフや身体のラインを隠すチャドル。
これは肌や髪は”大切な人”のためだけに見せるものだから、とゆう意味もあるみたい。
大切な人ってのは旦那さんやお父さんなど身内の人。
それならまだ分かるけど…(´Д` )

ここにおさめられた３話から感じたものは、宗教的な抑圧。
きっついなぁ〜💦

少女、成熟した女性、それからおばあちゃん。
イスラム社会に生きる三世代の女性たちのある１日の出来事。

いちばん好きなのは最後のおばあちゃんのお話かなぁ。
気になり過ぎることばかりで、尾を引きました。

今週末はお外に出られないので、おうちでイラン三昧かなぁ〜🇮🇷

• #中東へ行ったジニョ