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スール/その先は…愛
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『スール/その先は…愛』に投稿された感想・評価

RIO
4.0
政治犯として投獄されていた不穏分子のフロレアルが5年後に町へ戻ってきた1983年
アルゼンチンの軍事独裁政権が終わりを迎えた

彼のいなかった5年の間に多くの者が銃弾に倒れた すでに死者となった友人が起こった悲劇を再現して見せる一夜の物語

青色が最高にブエノスアイレスの郷愁へと連れていく役目を果たしていた
生きるのに自然に純粋に湧いてくる力を奪われてしまわないように情熱的な愛が生まれる

アストル・ピアソラが書いた曲なくして完成しない アルゼンチンタンゴが哭いてます ロベルト・ゴジェネチェとバンドネオン奏者のネストル・マルコリーニが夜の青い霧に紛れて浮かび上がる

我々に何かを望む力があった時代の話 望むことを禁じ最も純粋な欲求を持つことを禁止されている
生きて行動して知りたいと欲する欲求 苦しみの中であっても愛は人を輝かせる力がある
アルゼンチンに戻ったフェルナンド・E・ソラナス 8年間の亡命生活を終えた監督の熱い想いで埋めつくされていた
4.6
【情炎/Desire🔥】

アルゼンチン🇦🇷独裁政権下で抵抗を試みた政治運動家の男フロレアルが、5年間の時を経て刑務所から出所し妻子の待つ家に帰るところから映画は始まる。

本作は1988年(私の生まれた年)に制作され、ラテン音楽ブームに便乗する形で日本のミニシアター系でもヒットした作品。

青みがかった画面、スチーム、選挙投票紙の紙吹雪、そしてアストル・ピアソラのタンゴが幽玄なイメージとなって映画を艶っぽく彩る。
どことなくアンゲロプロスの『霧の中の風景』か、ベルトルッチの『暗殺のオペラ』辺りを彷彿とさせる。

恰も南米/ラテンアメリカ文学の系譜を感じさせる夢と映、過去・現在・未来を往還する魔術的な演出がクセになる、正しく幻想譚と呼ぶに相応しい作品となった。

ストーリーは全四部で形成されており、主人公フロレアルの妻ロシが友人ロベルトと不貞を働き夫が激怒するエピソードなどが印象深い。この夫婦の愛の関係を描くパートが主に中心となっており、それ以外はアルゼンチン🇦🇷内戦などの歴史物語のパートがガサゴソつづくという異色の構成。

ラストシーンは観る者に解釈を委ねるみたいな形で、曖昧模糊とした雰囲気で締め括られるが、全体通してラテンアメリカの情炎🔥が入り混じる戦争映画の力作。カンヌで監督賞を受賞したアンゲロプロスにも引けを取らないフェルナンド・E・ソラナスの一世一代の金字塔と言える作品。IVC辺りのメーカーで是非ともソフト化して欲しい一作。🧐
菩薩
3.8
一人の元政治犯が釈放されて家に帰る迄の話だがその間に彼が投獄されていた5年間の月日が鮮やかに再現されていき、そこにはフランスに亡命したらソラナス自身の8年間も投影されている、って事なのだろう。5年の間に死んだ者、失った物は多々あるが、それでもようやく独裁から解放された我々は未来に向かって歩き出されねばならない、愛をもって、とかなりシンプルなメッセージ。三面鏡を使っているのは過去・現在・未来って事かな。やたらとHなシーンがあるのはその次にIがあるからってのは厨二的に解釈。おっぱい見てぶっ倒れそうになる童貞が俺かと思った。北野、メルヴィルも真っ青なブルー、舞い散るチビラは修正されていく歴史の象徴?書物の価値すらも次々に塗り替えられていく。なにせピアソラが良い。

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