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さすらい
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『さすらい』に投稿された感想・評価

yaaa
4.0
え?!なぜかわかりやすい。
え?!普通の映画?!
が見事に唖然とするラストを迎えるやっぱりのミケランジェロ・アントニオーニ。

夫が外国へ出稼ぎに出掛けた女性と子供をもうけ事実上夫婦のような関係の主人公。
女性から夫が死んだのであなたとは別れるといわれてしまう。
失意のどん底の中、主人公は幼き娘を連れて家を飛び出す。
さすらいます。
さすらいの中、様々な女性に出会うがやっぱり一番愛しいのは最初の女性でしかないという愛の不毛一歩手前の話。

ミケランジェロ・アントニオーニに期待するのはその独特の一種SFとも思えるような風景描写。
本作でも霧に包まれたような町や人々が忽然と姿を消した故郷などが出てくる。
又、その時代の最先端であろう娯楽に延々と興じるシーン。
本作ではボートレースの描写がある。
そして、不条理なラスト。
理由がわかりそうでわからないラストが用意されている。
黒沢清の「回路」はこれからパクったな?
この三点セットが難解な映画を形作るがそれこそがミケランジェロ・アントニオーニの楽しさである。

「愛」がメインにあるんだろうが、意味不明を必死に紐解こうと観るのがまたクイズみたいで楽しい。

「さすらい」はわかりやすいロードムービーの形なんで見易いですが、なぜそのラストと最後に笑えてしまう。
XXXXX
4.2
初めてのミケランジェロ・アントニオーニ監督レビュー!スティーブ・コクラン、アリダ・ヴァリ、ドリアン・グレイ出演。

「もう愛せない 好きな人がいるの🥺」

と妻に去られる男。男は幼い娘を連れ当てのない旅路に。
モノクロームが美しい作品でした。
妻の身勝手さにより、孤独のどん底に突き落とされる夫。
娘との人生の空虚さを味わう旅路、そこで出会う女たち...。

奥行きを使った演出が見事で、人生の空虚さを表現していたと思います。
ウォン・カーウァイは、アントニオーニに一番影響受けたと自身が語っていましたが、もしかしたら『花様年華』とか今作をヒントにしたかもね!

1950年代イタリアの片田舎は、オシャレとは呼べず、かなりシケた感じでした。笑
イタリアンファッションの原点と言うべき、おばさんが、1人で切り盛りしてそうな仕立て屋さんが雰囲気あって良かった。

主人公のお母ちゃんは、「あんな娘と一緒になるんじゃないよ😡」と冷たい!笑
出ていこうとする妻に、往復ビンタ喰らわす旦那。笑
甲斐甲斐しい娘にも、どう接していいか分からず。
父娘でヒッチハイクをしたりと、結構旅は過酷!厳しい環境でもたくましく成長する娘には号泣!(韻を踏んだ🫠

揺れ動く複雑な女心。今NHKでやってる朝ドラ『舞い上がれ!』は、主人公の舞が揺れ動き過ぎて、もはや何のドラマか分からなくなり、前まで出勤前に見てましたが、もはや見るのやめました(何の話だ🥺

まあ、言ってしまえば昼ドラにありそうな陳腐な作品かもしれないけど、他のレビューされてる方も書いてる様に、小津安二郎テイストも感じました。荒涼とした大地が寂しさを募らせます。「貧乏人は店に来るな」と壁に書いてある商店があったりと、イタリア怖い!!
正に津軽海峡冬景色ィィィ!!

原題の意味は「叫び」。まさにラストはカオス過ぎて叫びそのものです!!
愛の不毛や人生の空虚を、リアリスティックに表現した作品でした。
leyla
4.0
この後の「愛の不毛」3部作に続く最初の作品。後の作品ほど洗練されてない分、わかりやすくて面白い。振られた男が絶望し彷徨うロードムービーで、ネオレアリズモの香りもしました。

原題は「絶叫」

製糖工場で働くアルドは、7年同棲していたイルマ(アリタ・ヴァリ)の実の夫が亡くなったことで、晴れてイルマと結婚できると思っていた。しかし、突然イルドに別れを告げられ、いたたまれずに娘と村を離れるのだった…

アルドは振られた後で元カノに会いに行ったり、行く先々でモテるけど、誰といても心はイルマにあり、どんどん空虚になっていく。最初は主人公のアルドを好きになれなかったけど、だんだん気の毒に思えてきて、最後は彼に共感してしまった。シンプルなストーリー展開で、ただアルドの心情にのみフォーカスした作り。

ぬかるんだ道、白く荒涼とした北イタリアの風景、貧しい家並、背景までもが虚無感に彩られていて美しい。監督の故郷の風景だそう。アントニオーニ作品に惹きつけられるのは、心情を表すこの背景にあるのだといつも思う。



📌MEMO/DVD特典の解説より  

今作について

前夫人レティツィアに『わたし、もうあなたを愛してないの』と言われ去られたとき『では、どうすればいいんだ?』と疑問を抱いた最初の答えとして発表したのが今作。でも、今作の吹き替えを担当したモニカ・ヴィッティにのぼせあがり、婚約者を引き離して公然の仲になったという。5年後、ヴィッティとも前夫人と同じ結果になったというから、不毛なのは自分のせいなんだろう。

アントニオーニ監督について

裕福な家庭で勝手気ままに育ち、エキセントリックな性格で妥協しない。経済学を学んだのに金銭と時間の観念に無頓着な芸術家肌のコミュニストである。資金繰りに悩み、資金が尽きると次の出資者が現れるまで撮影を中断してスタッフを泣かせた。

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