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奇跡
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目次

奇跡の作品紹介

奇跡のあらすじ

ユトランド半島に農場を営むボーオン一家が暮らしていた。長男の妻で妊婦であるインガーはお産が上手くいかず帰らぬ人に。家族が悲嘆に暮れる中、自らをキリストだと信じ精神的に不安定な次男ヨハンネスが失踪、しかし突如正気を取り戻しインガーの葬儀に現れる。カイ・ムンクの戯曲「御言葉」を原作に、演劇的目線で家族の葛藤と信仰の真髄を問う傑作。

奇跡の監督

奇跡の出演者

原題
ORDET
製作年
1954年
製作国
ベルギーデンマーク
上映時間
126分
ジャンル
ドラマ

『奇跡』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.3
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-330 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-552

🖋『裁かるるジャンヌ』のカール・テオドア・ドライヤー監督が最も直接的に大いなる感動を描写したこれぞ“映画”という作品。ドキュメンタリータッチのモノクロの美しさの中で描かれる日常と超非現実の混在した世界観、演劇的な目線で家族の葛藤と信仰とは?ということを見事に描き出した傑作です。

🖋見事に計算された造形的な映像の美しさ、ロングテイクによる映像の捉え方によってカイ・ムンクによる室内劇を、原作劇にある室内劇的な雰囲気を崩さず、しかしながら空間的な広がりを独創的な様式で描いています。静的な演出の中で登場人物の心情が動的に伝わってくるその演出も素晴らしいです。

🖋特にエンディングに繋がる超非現実な演出、正気を失った次男ヨハンネスの存在を通してのイエス・キリストの存在を感じさせる演出は凄い!!の一言。部屋の中を車のライトがゆっくりと移動する中でヨハンネスが叫ぶ一言、“主が大鎌をもって扉をすり抜けてゆく!”にハッとさせられます。そしてどう理解して良いのか戸惑ってしまうクライマックス。。。時計の針が動き出す演出にはもう拍手でした!!

🖋本作、デンマークにおける反ナチスのオピニオン・リーダーであったため戦争末期にナチスに惨殺されたカイ・ムンクが1925年に書き、1932年に初演された舞台劇「御言葉」を原作とした、カール・テオドア・ドライヤー監督による奇跡を描いた作品です。ドライヤーは、この作品において描かれているのは「愛」だと考えて製作したようです。

😌Story:(参考: 公式サイト)
ユトランド半島に農場を営むボーオン一家が暮らしていた。長男の妻で妊婦であるインガーはお産が上手くいかず帰らぬ人に。家族が悲嘆に暮れる中、自らをキリストだと信じ精神的に不安定な次男ヨハンネスが失踪、しかし突如正気を取り戻しインガーの葬儀に現れる。

🔸Database🔸
・邦題 :『奇跡(1954)』
・原題 :『Ordet』
・製作国 : デンマーク
・初公開 : 1954
・日本公開 : 1979/02/10
・上映時間 : 126分
・受賞 :
第13回ゴールデングローブ賞 外国映画賞
第16回ヴェネツア国際映画祭 金獅賞
・監督 : カール・テオドア・ドライヤー
・脚本 : カール・テオドア・ドライヤー
・原作 : カイ・ムンク
・撮影 : ヘニング・ベントセン
・音楽 : ポウル・シーアベック
・出演 : ヘンリク・マルベルイ、エミル・ハス・クリステンセン、プレーベン・レーアドルフ・リュ、ビアギッテ・フェダースピール

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
デンマークの映画作家カール・テオドア・ドライヤーが、劇作家で牧師のカイ・ムンクによる戯曲「御言葉」を原作に家族の葛藤と信仰の真髄を問い、1955年・第16回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた傑作ドラマ。ユトランド半島で農場を営むボーオン一家。真面目だが信仰心の薄い長男は、妻インガーをお産で亡くしてしまう。家族が悲嘆に暮れる中、精神的に不安定で自らをキリストと信じる次男ヨハンネスが失踪。しかし突然正気を取り戻し、インガーの葬儀に現れる。「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」(2021年12月下旬~、シアター・イメージフォーラムほか)にてデジタルリマスター版で上映。
色々な形の信仰。

聖書、キリスト、数千年前の奇跡は信じるのに、今目の前で奇跡が起こっても誰も信じないでないか。

カメラワーク、音楽、物語の流れ、退屈するかなって思ったけど深夜に食い入るように見れた。

デンマークに一年近くいたこともあって、やっぱデンマーク語に親近感が湧く。それにしても訛りの違いとかから時代を感じた。この監督の作品もっと見よ。
TS

TSの感想・評価

4.0
【とある一家におこる奇跡】85点
ーーーーーーーーーーーーーーーー
監督:カール・テオドア・ドライヤー
製作国:デンマーク/ベルギー
ジャンル:ドラマ
収録時間:126分
ーーーーーーーーーーーーーーーー
平均スコアが驚異の4.3。『裁かるるジャンヌ』と並ぶカール・テオドア・ドライヤーの代表作らしく、三枚組のブルーレイboxを購入し鑑賞。たしかに納得の完成度。白黒での映像の美麗さでいうと今まで見てきた作品の中でもトップクラス。今作でもキリスト教が鍵となってくるため、ドライヤーの作品に宗教という要素は外せないようです。

1930年代、デンマークのとある田舎町。農場を営むボーエン家にまつわる話であり、家長のモルテンは厳格な人物、長男のミケルは信仰心が薄く、次男のヨハネスは勉強をしすぎたあまり自分がイエスであるのだと錯覚をし、三男のアーナスは宗派の違う家の娘に恋をしているというものだったが。。

物語は淡々と進んでいくため、合わない人もいると思いますが、今作では自分をイエスと錯覚して、まわりも呆れるほどの独り言を言っていくヨハネスがいるから、冒頭から凝視できてしまいます。過去の記憶もほぼなくなり、ただただ先導者が発しそうな言葉を家族に言い散らかす。正直いうと迷惑以外の何物でもないでしょう。ごくたまに都市部などでそのような人を見かける時もありますが、一体彼等に何があったのかと思い返してしまいますね。宗教の神秘性、脅威性を感じてしまいます。

さて、そんな中長男モルテンの妻であるインガーが出産を控えるのですが容体が急変します。一度はおさまったものの、そこにあらわれるヨハネスは縁起悪くも「死神が大鎌をもちインガーのところに向かって来た」と伝えます。普通で考えると失礼極まりない言動です。今作のタイトルは奇跡であり、それはラストシーンにおこるのですが、何の奇跡なのか?

とにかく映像が美麗であり、一人一人の表情が具に表現されています。また、様々な人がいる中、宗教への信仰心がクローズアップされている作品ともいえそうです。うまく言葉で言い表せられませんが、なるほど名作だと思わされました。

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