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ファウスト
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目次

『ファウスト』に投稿された感想・評価

【F·W·ムルナウの世界/キネピアノ@テアトル梅田】

ドイツ・サイレント映画の巨匠フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ監督作品が、ピアノ生演奏付きで4夜連続上映されています。

光と影を見事に対比させた美しい映像に釘付けになります。
気を抜くと、ピアノ伴奏が耳に入ってこない。
セットや特殊効果にお金かかってる感あり。
映画会社ウーファ社史上最高額の予算を投じて作られた(翌年「メトロポリス」に抜かれる)。
製作費は200万ライヒスマルク(現在の価値に換算すると20億円を優に超えます)。
でも、興行収入はその半分しかなかったようです。

それにしても、ゲーテを読んだことはあるんですけど、こんなに悲惨な話だったかなぁ。
ペストが蔓延する絶望と閉塞感漂う世界で、人間の生きる糧となるものは何か?
無垢な娘さんグレートヒェンが、とんでもないことに...
助けを求めるあの叫び声は、夢に出てきそうです。

結局神を信じることと、必ず最後に愛は勝つ。
でも、お茶目なところもある悪魔もやっぱり魅力的なんですよね。
結局欲望には勝てやしない。

ちなみに、悪魔メフィストを演じたエミール·ヤニングスは、数年後、第1回(1929年)アカデミー賞主演男優賞を受賞する俳優さんです。
鳥飼りょうさんによる抑揚の取れたピアノ演奏で劇的に楽しめました。
ラストの盛り上がりはワーグナーを彷彿とさせました。
F.W.ムルナウ監督がゲーテの長編戯曲「ファウスト」をモチーフに製作したドイツ時代の最高峰の作品。大天使ガブリエルに賭けを持ちかけた悪魔のメフィストが、ファウスト博士の魂を悪へと引きずり込んでいく。

このあとムルナウはハリウッドに行っちゃうんですねぇ…。思っていたよりコメディと恋愛みを感じた。エミール・ヤニングスの顔芸と花占いの構図対比、グレートヒェンに当たる光と尊さ。特撮の感じがどことなくストレッチマンを彷彿とさせるのは仕方ないとして、メフィストの格好がゴキブリみたいな造形でいちいち笑っちゃう…。後半になるにつれて白が映える瞬間が増え、グレートヒェンの悲しい場面と音楽がますます悲痛な気持ちにさせる。圧倒的美。

しっかしまあ、最後の最後に\👼🏻🌤Liebe🖤🦹🏼‍♂️/がアメリカ向けのパフォーマンスだとしてもあーーんなにドーーーーンってくるのはなんだか笑っちゃう。題材が題材なだけあってもっと厳かでとっつきにくいと思ってたんだけど全然そんなこと無かった。それにしてもグレートヒェン、美しすぎませんかねえ……。
たむ
4.3
国立映画アーカイブのサイレントシネマデイズの一本として鑑賞です。
『吸血鬼ノスフェラトゥ』などのドイツのサイレント映画を代表するムルナウ監督の『ファウスト』。
映画史上の名作の一本と言われたり、巨匠の失敗作と批評家時代のトリュフォー監督に言われたり、賛否両論な作品でもあります。

物語は有名ですし、ソクーロフ監督版のようなひねり方もないです。
オープニングの大特撮シーンから凄まじいです。
サイレントの幻想シーンは今の映画では絶対出せないものがあります。
映像のみで全てを伝えるのですから、悪魔がペストをまん延させる禍々しいシーンは、圧巻です。
若干やりすぎを感じさせるほどの画力です。
表現主義の名残りのようなものもあり、階段や壁やドアの歪みが心理表現にもなっています。

幻想怪奇譚でありつつ、根幹の部分ではラブ・ストーリーです。
久々のサイレント映画のスクリーンでの鑑賞の迫力にのまれつつ、神と悪魔の葛藤に古典的な名作を堪能できた映画でしたね。

『ファウスト』に似ている作品

狂へる悪魔/狂える悪魔

製作国:

上映時間:

56分

ジャンル:

3.5

あらすじ

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