ファウストの作品情報・感想・評価

「ファウスト」に投稿された感想・評価

白黒映画は、観る気が失せると思ってたので、
自分からは決して見ません。なので
大学の授業で観た訳なんですが…
なんか、圧倒!うまく表現できへんけど
ドゥワーンって画面から押し寄せてくる感じ!
無声映画だからこそ、映像に集中できる!
バックでずっと流れる音楽も劇的で
素敵!
とても、よい!白黒無声映画の良さを初めて知りました。
毛嫌いせずにこれからも観ようと思います…
こんなもんが世の中に存在していいのか、と見た時思ったよ。大傑作。

このレビューはネタバレを含みます

老人が悪魔の力で若返り青春を探す話

まずは特撮技術のすごいことすごいこと。アニメとの合成もさることながら実写との合成の使い方がとても良い。物語に奥深い味を出している。

最後に大天使ガブリエルは「愛の力は悪魔に勝るぞ〜」とのようなことを言っていたが、ストーリーを思い返すと、一目惚れしてセックスをしてすぐ別れて彼女の死に際に突然会いたがるファウストは本当に愛があったのだろうか。原作が未読なのでなんとも言えないが、甘い匂いのご都合主義を感じた。

活弁は澤登翠さん
多めな登場人物の声をあれよあれよと演じ分ける表現力の高さに毎度ながら感動。どんどんと作品に没入できる
青二歳

青二歳の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ファウスト伝説ではなくゲーテ“ファウスト”より1926年ムルナウ版。近々フィリップ・ドゥクフレのカンパニーが来日するんですが、その新作がピナ・バウシュ“コンタクトホープ”へのオマージュで、ゲーテ“ファウスト”から着想を得たミュージカル作品と聞き、“ファウスト”映画を漁ってみました。ドゥクフレまさかのミュージカル…

骸骨というか死神?のしょっぱなのカットは激萌え。この頃の特撮はやっぱり面白いですね。あの子達かわいい。
ムルナウらしい美意識が全編に満ちているし、結構スペクタクル。サイレントならではのオーバーアクトが劇的な演出に合っていてよかったです。心神喪失した美女の絵になること。

“ファウスト”伝説は伝奇的でオカルトちっくな味わいがありますが、やはりゲーテの“ファウスト”を映画化するとなるとキリスト教的価値観が全面に出てくるんですね。その点興味深い。原作の悲劇のややこしさは幾分かシンプルになっている印象です。

まぁ…フィリップ・ドゥクフレの新作がどんなものなのか…彼の作品を舞台で見るのは学生ぶりなので素直に楽しみにしておこう。
追記:観ておいてよかったムルナウ版。ドゥクフレの劇の中で挿入されてました〜。ムルナウの“ファウスト"ではなくて、パルマの“ファントムオブパラダイス”を翻案したようなキュートでポップな舞台でした。
RyoIkeda

RyoIkedaの感想・評価

3.8
大学の授業で鑑賞

原作はゲーテの『ファウスト』
悪魔メフィストを演じるエミール・ヤニングスの表情が豊かすぎる。無声映画だからこその演技なのだろうか。

1926年製作にしては、かなり映像がキレイ!音楽もキレイ!

原作が読みたくなる。そんな気持ちを駆り立ててくる作品でした。
arniwa

arniwaの感想・評価

5.0
ムルナウほどスケールの大きな映像作家は永遠に現れないかもしれない。
素晴らしい!!
内容もさることながら、白黒無声映画の当時で特殊技術が感動するくらい満載です!
『ゲーテの≪ファウスト≫を映画化することはできる。そして、たしかにこう言える。―これは冒瀆であり、文学作品≪ファウスト≫と映画≪ファウスト≫のあいだには、ひとつの世界ぐらいのへだたりがあるのではないか』
― ヴァルター・ベンヤミン「パサージュ論」初期覚書

ムルナウの「ファウスト」は、ドイツの民衆本とゲーテ≪ファウスト≫第Ⅰ部をモチーフにした国民的映画と言われ、レンブラントを思わせる光と影の明暗法は「ドイツ無声映画の絶頂」とたたえられる。ムルナウの「闇の表現」と「絵画的空間」は、たしかに評価できるものである。しかし、これをゲーテ≪ファウスト≫の映画化と思ってはならない。
ファウストらしさを感じるのは、ファウストの書斎の中の場面だけである。(特殊撮影も見事ではあるが)
老ファウスト:あまりにも類型的に描かれ、メフィストもこの老人の魂などは欲しがらないだろう。
若いファウスト:美男で間の抜けた王子様、学問しか知らない世間知らずのファウストのイメージには遠く、将来のファウスト博士の面影は微塵もない。
メフィストフェレス:肥り過ぎた道化役者、機知と冗談は得意だが、悪魔の特性は感じられない。
永遠にして女性的なるグレートヒェン:ブロマイドのスター。
ムーラン・ルージュの歌姫イヴェット・ギルベール:メフィストフェレスとの掛合いは、ミュージック・ホールでの幕間狂言で、それなりに興味深い場面ではあるが、フランスの観客へのプレゼントである。
神秘の合唱:物語の大詰めにファウストとグレートヒェンは炎につつまれて昇天する。大天使の投げかける光の箭によって、仕掛け花火かネオンサインのように「Liebe=Love」の文字が燃え上がる。それはまさしく、ハリウッドの恋愛映画そのものであり、アメリカの観客のウケをねらったものである。

すべて移ろい行くものは
永遠なるものの比喩にすぎず。
・・・・・・・・・・・・・
永遠にして女性的なるもの、
われらを引きて昇らしむ
(Das Ewig-Weibliche zieht uns hinan)

『しかしながら≪ファウスト≫の拙劣な映画化と優れた映画化のあいだにもまた、世界まるごとぐらいのへだたりがある』― ヴァルター・ベンヤミン「パサージュ論」初期覚書
J

Jの感想・評価

4.6
原作から想起される表現をこの時代に、見事に表現している
いまの時代ならCGなどでできることを、あらゆる発想で、自然的に。役者の表情の豊かさも必見!