板谷波山が自らの窯を築いて、彼の代名詞とも言える葆光釉のやきものを完成させるまでを描いている。監修が研究者のため思い切った虚構を入れづらかったのだろう。苦労を描く割に物語としての盛り上がりに欠け、登…
>>続きを読むぶらぶら美術館で、命を削るような波山の作品を知り、その人を知りたいと思って観ました。
Google Playで鑑賞。
映画自体は波山のリアリティからか淡々としていますが、波山とその作品を調べてから…
美し過ぎるエクリール
「葆光釉」
板谷波山の秘密の釉薬
薄いレースをかけたような
ふんわり浮くように
細かい霧が磁器を柔らかく
包んでいる
ある種の陶酔感
完璧なフォルム
細くひかれる線の緊張感…
至高の芸術への追求、執念。
器に取り憑かれた波山の、
その激しい情熱と厳しい生活を、
静謐で丁寧なトーンで描き切った。
とにかく燃え上がる炎が美しい。
榎木孝明の芝居は円熟し、
波山というキャラク…