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母の微笑
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『母の微笑』に投稿された感想・評価

菩薩
3.9
デビュー作『ポケットの中の握り拳』同様、母殺しが大きなテーマ、そして父殺しの不能、どうしてもベルイマン的と言いたくなる神性の否定。解説を聞きなるほどなぁと思うところもあれば、ベロッキオとベルトルッチを言い間違えまくってごっちゃになる部分もあり…。事なかれ主義に対する内なる反抗とは言え、まだ反抗意識を感じられるだけ、日本人の精神性よりはマシだと思う…。現在のEUの瓦解を予見したかのようなラストシーンが象徴的。
4.0
どこかおかしい、と言う以外に言葉が見つからない、冒頭の窓ガラス越しに我が子を見やる母の眼差しからラストに至るまで、剣の切っ先を突きつけられているような気分に何度もさせられた。もうすぐ離婚してしまうかもしれない状態の夫婦のように、この映画には常にある種の危うさが漂っている。例えばケロリとした表情をした女の服に血がベットリついていたり、カメラを引いて初めて気付く椅子に横たわる男の存在だったり。驚いたのは、ある男が眼鏡を外した瞬間に画面の緊張感が一変したこと。たったそれだけの動作で観る者の背筋をゾクッとさせてしまうベロッキオの凄まじさというか恐ろしさを改めて思い知らされた。まるで、カットを割る度にどんどんと観客の(映画内の)世界認識を変えてしまう術を心得ているみたい。
それから「余白を活かすことって結構大切なんだぜ?」とベロッキオが教えてくれる、とあるシーンの台詞にはちょっと感動してしまった。本当にその通りだと思う。自分が映画を観て好きになる箇所って、大体本筋とはあまり関係のない部分だったりするし。でも、そういう部分の積み重ねが映画を豊かにするんだって信じているし、ベロッキオも同じことを思っていたんだって思うとそれだけでなんだか嬉しい(勘違いじゃありませんように!)。この人の撮り上げる「余白」を、これからもずっと追いかけたいと思う。
4.2
ぞわぞわしたり笑ったり忙しかった。

微笑より眼が気になった。どの人物も眼にキャッチが入らずモディリアーニの絵みたいに真っ暗なぽっかりした眼なのでずっと薄気味悪い。眼に光が入るのは何かの企みについて話す時だけ。

何か(誰か)をわかった気にはなれない、それこそが正しい、と思わされる。カトリックの国で無神論的な気構えでいることの難しさ。

『母の微笑』に似ている作品

ストーリー・オブ・フィルム エピソード8. 世界を席巻する新しい波

製作国:

上映時間:

65分
3.6

あらすじ

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