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イタリアにおける闘争
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『イタリアにおける闘争』に投稿された感想・評価

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ブルジョワ的イデオロギーと戦うための指南書。装うことなく直接的に同志を募る。緻密に理論的に説明されるので学習教材として秀逸。生活における実践の可否について考えさせられるのであれば試みは成功しているということか。
愛するとは具体的な状況を具体的に分析することである。
ゴダールマラソン。
イギリスの政治切りをした「ブリティッシュサウンズ」、プラハの春を題材にした「プラウダ」ときて、イタリアに触れた今作。「プラウダ」と同様に、地元(イタリア)のテレビ局から制作資金を得て、作られたが、最終的には放映を拒否されるという顛末。やはりこのプロパガンダ作品は放映なんてできないんだろうな。
ジガ・ヴェルトフ集団の作品は国は変われど、言ってることは大体同じである。今作は主人公らしき女子大生パオラが存在する。特に、ブルジョワイデオロギーと革命的なイデオロギーの闘い。”昼間からセックスできることがブルジョワ階級の特権”であると思い当たり、夫婦のブルジョワ的概念と闘う。
イデオロギーとは何ぞやのくだりは、理解していくのに熱量を使う。
これは映画なのか。政治映画時期のゴダール作品は常にこの問いかけと向き合う感じ。
8月のJLG10、ジガ・ヴェルトフ集団製作期

ルイ・アルチュセールのイデオロギー論が下地になっている。
革命を志向する女学生の生活が、いかにイデオロギーに染まっているかが具体的なイメージで提示され、具体的に分析がされる。

例えばゴダールの二人目の妻であるアンヌ・ヴィアゼムスキーが店員として出演する服屋のシーン。ここでは女学生の試着の様子がイメージとして提示されている。それは陳腐なチラリズムショットに思えるが、その背後にある資本主義的生産諸関係、すなわち服が実際に生産されている現実≒工場を、彼女は意識していない。この意識の欠如は、彼女が大学生で国家のイデオロギー装置を再生産する大学に属し、生産諸関係の埒外にいても問題ないブルジョワイデオロギーに染まっているからなのだ。

このような意識の欠如は黒画面として表現され、そこに工場≒生産諸関係のショットを補填・編集することによって、意識の変革がなされる。まさに革命的、戦闘的映画だ。

どんなに意識を変えて革命を実践しようとも、私たちは国民国家、家族、労働などにおけるイデオロギーによって存在を既定されてしまう。そしてその染まりによって、服屋で買った服が労働力の搾取によって生み出されているかもしれない現実を無視するといった「暴力」に転じてしまうことも避けられない。まさに本作が述べるように、イデオロギーと実践は衝突し、矛盾を起こす。

だからこそ、その間隙に修正主義が現れてくるのでは?とも思うから、全否定すべきことではない気がする。ともあれ、衝突と矛盾は劇化せよと言っているのだから、さらなる前進が必要だ。

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