蕨野行(わらびのこう)の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『蕨野行(わらびのこう)』に投稿された感想・評価

flyone
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2000年代初頭にはこれだけのものを撮るだけのことが日本映画にもできたのかと驚く。
死と生の、彼岸と此岸の舞台としての山中と村との間は、半里程度しか離れておらず、また、美しくも過酷な自然は、人々を生…

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桃龍
3.0
2018-12-31記。
市原悦子は素晴らしいが、それだけだった。
この作品や『楢山節考』が提起する問題は確かに大事だが、エンタテインメントとして面白くない。
庄屋さんも決して楽じゃない。
姥捨山にもコミュニティがあった。
夏の草木の緑と冬の白い雪景色の対比が見事。
死が終わりではない東洋的死生感。

ごく最近、知人から「凄いよ。是非観るべき傑作」と薦められるまで、この映画の存在する事も知らなかった。急遽、観ることに。良かったかという作品自体よりも、多少なりとも交遊·関心のある人の心を掴んだも…

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3.9

切なくも美しくもの棄老伝説…あの雪合戦の姿には様々な想いを馳せましたね。

恩地監督曰く、「介護社会とか高齢化社会とか、通りのいい言葉が流通しているが、基本的には“される側”じゃなく“する側”の論理…

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azkyon
3.8

江戸時代の60歳といったら今なら8,90歳か。
いや、もっと上の100歳以上か。


「楢山節考」と違い爺婆がまだ元気―だって背負われずに自分の足で歩いて蕨野入りできるんだもの―で、60歳過ぎてもあ…

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4.0

【『デンデラ』真面目版】
貴方は『デンデラ』という映画をご存知だろうか?『楢山節考』でパルムドールを撮った今村昌平の息子・天願大介が撮った姥捨サバイバル映画だ。しかしながら、蓋を開けてみると浅丘ルリ…

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るう
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じっちゃんばっちゃんの出てくる映画にめっぽう弱い。やっぱりまだ若輩者ゆえ号泣なりける・・・。ある里の話。超不作の年には60歳以上の者は里の掟で蕨野へ移住しなければならない。夏の間は農作業を手伝いに戻…

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4.5
棄老とか嫌悪感しかないけどそれ飛び越して圧倒された。
台詞まわし素晴らしい。方言の音感含め練りに練られてる感じする。
あと市川悦子可愛いすぎ

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