おわりとおわりとはじまりと。スイスでの山の生活を追ったフレディ・ムーラーの我ら山人たちも良かったけどこれは更に凄かった。日本が海の中にあったことを物語る貝の化石や、昔から人が生きてきた証である矢尻や…
>>続きを読む この映画を観ていると、時間の感覚が失われてくる。
まず稲の生育についてじっくりと語られる。冷害と稲の育成の関係を科学的に見せる。僕らは稲の勉強をさせられるように思える。だが、実は「冷害に遇う村…
手作業の映画。稲作、炭焼、養蚕に従事する農民たちの手つきの記録。その手作業が撮影隊との特にパラレルになるのは稲作においてであり、山から降る冷気シロミナミの影響で壊滅的な被害を受け満足な収穫が見込めな…
>>続きを読む前半の、稲の不作と天候を検証していく1時間以上は退屈といえば退屈なんだけど、丁寧にリストや表にまとめられた仕事ぶり、村人に図解として示す手つきは不思議な魅力がある。ナレーション以外にも小川紳介の声が…
>>続きを読む藤井仁子が1930年代の文化映画と柳田國男的民俗学が、総動員体制へ向けたプロパガンダの影響下にあると論じたが、それは両者が日本国土を1つの国体(nation)へと統合するために地方を取りこもうとする…
>>続きを読むアテネ・フランセで観た。
ノーヒントで観に行ったから冒頭何の話なのか分からなかったけど、村の気候や人々の生活、戦争で亡くなった人の遺族のその後などひとつの村のお話の中で盛り沢山な内容だった。
炭を…
激動の1900年代、人々の暮らし方も目まぐるしく変化した。
ひっそりと山奥の集落で暮らす日本人の生活も大きく変化し、その多くが自然に失われかけていく中、数年の歳月を費やして山形、蔵王山麓の小さな集落…
213分のドキュメンタリーなのに取り留めなく、個の人生は映画よりも濃かった。
夏のない古屋敷村の稲穂は悉く枯渇していき稲が米を宿す過程を「受精」と呼ぶ。やはり炭焼きで自給自足していた老婆の人生譚、夫…
土本典昭・小川紳介監督作品連続上映にて。
山形県上山市の蔵王山中に入った、古屋敷村とその住人たち。かつては18あった家々は、ここ10年の間に減少し、現在はわずか8軒の小さな村。若者は皆、町で働き日…