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5 five〜小津安二郎に捧げる〜
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『5 five〜小津安二郎に捧げる〜』に投稿された感想・評価

3.0
※この作品はある程度どんな作品なのかを知ってから観ることをオススメします。

小津監督について語るのかなぁとちょっと誤解をしていた本作。
すすめてもらっていたもののキアロスタミ監督作品にはまだ触れたことがなかったので、普段なら初見を大事にするんだけど何となくどんな作品なのか探ってみたら…

『5つのシーンでひたすら風景が流れる映像作品』と言うではないか!

ちょっと不安になりつつも、小津愛を探しに足を運んだ。

結論から言うと、私にとっては人には無理にオススメはしない作品かな。
家でなら75分耐える自信がない…悪くないし、小津を感じると途端に愛おしくなるんだけど…うーん。個人的にはキライではないし、数日経つとどんどん良く感じてしまっているのですが、「キアロスタミ」と「小津」に引っ張られている気がするなぁ。

この作品の小津感は、この空も海も歩く人も何もかも二度と同じじゃないってことかな。禅の世界というか。

私は観ている間、無になれず煩悩だらけになってしまったけど、前日に由比ヶ浜の海を見たとこだったのでなんだかちょっと嬉しくなった。そう言えば、小津監督のお墓には「無」って刻まれているんですよね。

静寂の中や日常の中にある奇跡。
セリフも音楽もなく、ただ波の音や雨の音、いきものの鳴き声が響く。

『何でもないものも二度と現れない故にこの世のものは限りなく貴い』という小津監督の言葉がぴたりと当てはまる。

旅の帰りに「老いの流儀 小津安二郎の言葉」を読みながらニンマリしてしまったけど、もっとわかりやすいタイトルにするなら、『海』とか『時の流れ』とかになる気がする。

何かで、はじめは小津を意識せずに撮ってタイトルを後から付けたって見た気がするんだけど…ソースはなんだったかな…知ってる人がいたら教えてください‼︎

『世の中なんて、みんな寄ってたかって複雑にしてるんだな、案外簡単なものなのにさ』

❁余談❁
先日観た、「シルビアのいる街で」のゲリン監督のインタビューを見たのですが、本作を観て『登場人物さえいらないんじゃない?』って思ったそうです。
確かになんか通じるものがある。
タイミングが合ったのがちょっとおもしろいなぁ。
ホワイトアウトしていく波際や動物の鳴き声に囲まれながら水面に揺れる月?とか良かったな。


こんなアンビエントな雰囲気を持っている映画なのに、アヒルのシーンは裏でスタッフがアヒルを抱えながら何度も走ってるんだろうなっていうのが想像できて何か面白い。歩かせて捕まえて戻してまた歩かせて捕まえて戻してを繰り返してるんだろうなっていう。


みすず書房の「映画の旅びと」でこの映画の制作について書かれていたような気がするようなしないような。どうだったかな。
5本の風景の「長回し」のみの映画。「見る」、ただ「見る」ということ。侯孝賢がとあるシンポジウムで『珈琲時光』は小津に捧げるオマージュだけれど、技巧的なことを踏襲わけではなく、精神を借りたということを言っていたが、今作はキアロスタミが侯孝賢同様に自分なりの小津を形にした作品だろう。だから、小津の一般的なオマージュを期待すると裏切られる可能性がある。キアロスタミは晩年、「見ること」、ただ「見る」ことを強調していた。『クローズ・アップ』を観た人は印象に残っているであろう、坂からおこげ落ちるスプレー缶のシーン。あれは演出が加えられたものだった。では、今作はどうだろうか。波打ち際で流れる流木が大きいものと小さいものに分かれて、カメラは大きい方を追いかけず、小さい方にカメラを残した。すると遠くの方から大きい方が流れてきて、フレームに入ってくる。画面の右端でたむろする4人の老人はどうか。五匹、途中から四匹になる犬はどうか。画面を左右に横切るアヒルはどうか。どれも演出をされていないものの集まりだろうか。それともただカメラを回しただけだろうか。つまりは、「見ること」であると同時に、「見ること」を疑うことなのではないか。

当たり前のことだが、カメラを通して見る世界を今作はひたすら流す。カメラを通しているからこそ、犬のシーンでは絞りがどんどん開かれて白飛びしていく。水平線も消えていくほどに。

小津は観察眼が非常に優れている。人をじっくりと見る目があり、そこには愛があるのではないか。このことは頭に置いておいてもいいかもしれない。

最後のシーン、あれは湖面、川面に映る月だろうか。一本のライトではないだろうか。そして雷のシーン、突如浮かび上がる滴と、一瞬暗転した後に映る雨粒との距離は明らかに違う。最後のシーンは長回し風のシーンで編集が加わっている。そういうことはキアロスタミならば、尚更疑ってしまう。

この作品は1人1人が感じ、考えればいいと思う。ただ画面を見ること。そして何かに気付くこと。またはそこから感じること。それでいいと思う。スピードや合理さを求める慌しい世の中だからこそ、じっと見るという時間があってもいいのではないか。ただ見れないということは少し悲しいことだ。

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