カンヌ国際映画祭パルムドール受賞🏆
イングマール・ベルイマン脚本をビレ・アウグストが監督❗️
こりゃ観たいよ〜🥺と一切情報を入れず、180分を覚悟で観たが...

なんでしょうか？😮こんなに登場人物の誰一人にも共感を得られない内容って？🫤
途中からもしや？とは思ったが、これは観終わってハッキリしました。
ベルイマンの両親の愛〜確執〜和解を、出会いから描いている自伝的脚本だったんです❗️

それをアウグスト監督に是非と推挙したそうで、アウグスト監督は当時、ハリウッドからのオファーがあったにも関わらずそっちを蹴って制作したらしい。そりゃ緊張もするし責任重大だったことでしょう、お察しします😣


神学校に学ぶ貧しい青年ヘンリクは、年上で結婚を誓った女がいたのに、上流階級の娘アンナと若さゆえのフィーリングで周囲の反対を押し切って結婚する。
育った環境の違いや信仰の問題、それに生まれ持っての性格、つまり相性が悪いのをお互いに結婚前にも感じでしまっていた。
僻地で静かに恵まれない人々のために力を注ぎたいヘンリクなのに、アンナは妊娠し子育てはもっと環境の整った場所へ移動したい願望が強くなる。2人は犬猿の仲のように歪み合う。アンナは2人目を妊娠した機に裕福な実家へ出戻っていく...

ラストはヘンリクが迎えに行くのだが、まぁ〜ゾクっとするような妻の態度とヘンリクの煮え切らない様子がホラーのようだった😨


脚本が間違いなくベルイマンだわと思う。苦々しい冷め切った愛憎の洞察が凄かった。
それを観る価値はあったかも？

ただ、キャストも申し訳ないが魅力的でなく、本来ならヒロインは若く美しくあって欲しいのに、若くないし美人とは言い難い。裕福な娘とは思えない顔立ちのペルニラ・アウグスト（当時34歳で監督の妻）を使っていたのがよろしくなかったかも？😔

ヘンリク役サミュエル・フレイレルは勝村政信を若くしたような顔。目立たな過ぎてえ〜っ主役？

アンナの父親にマックス・フォン・シドーだが、これもかなりもったいない感じ。

尺長だしお勧めはしませんが、ベルイマンの父との確執、信仰に対する疑念などが読み取れたので、ある意味貴重な作品なんだと捉え、観て良かったです😌

あれはハッピーエンドなのでしょうか..?

彼女の堂々たる前言撤回っぷりにはちょっと唖然としてしまいましたが、
決して美化せずリアルを描くスタンス、信念のようなものが感じられ、その点には好感が持てました。

ベルイマン作品をもっと観てみたいとおもいます。

夫と妻、言わば、最も身近な他者に抱いていた幻想が崩壊し、現実と向き合うまでの物語。

盲目的な幻想の置き場所であった夫・妻から他者性が表出した瞬間、生々しい断絶感が立ち登る。

夫と妻の視線をカットバックさせる映画的な結びが味わい深い。