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沈黙の世界
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目次

『沈黙の世界』に投稿された感想・評価

3.6
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-461 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋海洋ドキュメンタリーの先駆的な作品。世界的な海洋学者クストーが、まだ『死刑台のエレベーター」』で劇映画デビューする以前のルイ・マルの協力を得て作り上げた作品です。今となっては珍しい映像では無いですが、当時の潜水技術レベルで捉えた前例の無い海洋ドキュメンタリーは映画史的に大きな意義があるようで、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞とカンヌ国際映画祭パルムドールのW受賞からもその意義がわかります。

🖋️作風は、堅苦しいドキュメンタリーではなくユーモアに溢れた作品、子鯨のためにサメに復讐するのは少しやりすぎ感はありますが、イルカのシーンやカメのシーン、そして巨大魚ユリシウスとの友情など温かでユーモラスな映像が満載です。

🖋️本作がなければ、後の海洋ドキュメンタリーの道はなかったかもしれません。そうい意義や約70年前のダイビング手法など、とても貴重な映像、観る価値ありですね。

😊Story:(参考: allcinema )
ジャック=イヴ・クストーは海に関する専門家を集め、海洋探査船カリプソ号で地中海、紅海、インド洋へ海中調査の航海に出た。彼らはイルカの大群に迎えられ、水中スクーターで海中を探索、さらには海底の難破船も調査していく。また、珊瑚礁の研究にも取り組み、ついにはクジラの群れとも出会う調査隊。だがそのさなか、一頭の子クジラが船のスクリューに巻き込まれ、大きな傷を負ってしまう。さらに一行がそのクジラを安楽死させると、今度はその血を嗅ぎつけたサメたちが集まり死体をむさぼり始める。その残虐さを見過ごせない乗組員たちは、銛などでサメたちへ反撃に出るのだった。やがて、一行は無人島を発見。そこには、産卵に臨む多くのウミガメたちが生息していた…。

🔸Database🔸
・邦題 :『沈黙の世界』
・原題 :『Le Monde du Silence』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1956
・日本公開 : 1956/08/24
・上映時間 : 85分
・受賞 :
第9回カンヌ国際映画祭 パルムドール
第29回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞
・監督 : ジャック=イヴ・クストー、 ルイ・マル
・脚本 : ジャック=イヴ・クストー
・原作 : ※※※
・撮影 : フレデリック・デュマ、アルベルト・ファルコ
・音楽 : イヴ・ボードゥリエ、セルジュ・ボド
・出演 :

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
一九五六年カンヌ映画祭でグラン・プリを獲得した、テクニカラー色彩による長篇記録映画である。この作品の監督ジャック・イヴ・クーストーはフランスの海軍大佐だが深海の魅力にとりつかれ一九四二年、工学技師エミール・ガニヤンの協力でアクアラング(潜水肺)を発明。海中の短篇映画にも手を染め、「漂流物」、「潜水手帖」の二作で夫々カンヌ映画祭の賞を得ている。彼の作品では前に「魚の散歩」が我国に紹介されたが、長篇ではこの作が初めて。製作に当り、クーストー他十四名の一行はカリプソ号に乗り地中海、紅海、印度洋、ペルシャ湾と航海を続け、撮影フィルムは延一方二千米。七十五米の深さまで撮影するのに成功している。監督はクーストーとルイ・マルの共同、撮影はエドモン・セシャン、水中撮影はクーストー、マル、フレデリック・デュマ、アルベエル・ファルコの協力。音楽はイヴ・ボードリエ。日本語版解説はNHKの河原武雄アナ。
TS
2.9
【ややご都合主義的な点がある】67点
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
監督:ジャック=イヴ・クストー/ルイ・マル
製作国:フランス
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:85分
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パッケージが美しい今作。世界的に有名な海洋学者であるジャック=イヴ・クストーとルイ・マルの合作ドキュメンタリー。ルイ・マルは『死刑台のエレベーター』などで有名です。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を受賞しています。60年前にこのような海洋ドキュメンタリーを撮影していたことには仰天させられます。昨今の自然系ドキュメンタリーの映像美に比べると無論見劣りはしますが、このあたりから海洋系のドキュメンタリー映画は増えてきたのかもしれません。

と褒められるのはこのあたりくらいでして、本作の中盤で登場するクジラの扱い方に疑問を感じたためスコアはこのあたり止まりです。やはり、現代の僕達から見ると、違和感を感じる展開であります。それは、クジラを絶命させたのは紛れもなく人間なのに、その後にクジラの死体に群がるサメを報復の相手とみなしている点です。ん?船のスクリューでクジラは致命傷を負いましたよね?そして可哀想だから銃で脳天をぶち抜いて早く殺しましたよね?ところが、この後に死体に群がるサメを見て当事者たちはクジラの報復とか言い出すのです。明らかに論点がずれています。俄かに啓蒙主義的な感覚を抱いたのは僕だけでしょうか。サメは生きるためにクジラを食しただけであります。かたや人間たちは興味本位でクジラに近づき、致命傷を負わせているのです。どちらが罪深き存在かは容易に想像出来ます。そのあたり、60年前ということもあるので考え方が今とは若干違うと言ってしまえばそれまでですが、かなりご都合主義的と思いました。

そこを除くと、海底の魚たちに神秘を感じますし、難破船にも魅力を感じれます。自然や環境を扱ったドキュメンタリーというのは、甚だ人間中心的に物事を見ることを払拭しようとするために、教訓染みた内容になることが多いです。その賛否はともかくとして、今作においてはまだそのような風潮が弱かった時代に作られたこともあり、極めて人間中心的なものであると感じれました。こういうドキュメンタリーは嫌いではないですが、主旨を間違えるととんでもない内容になってしまいがちですから、やや留意が必要です。
「沈黙の世界」

第9回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した作品。「死刑代のエレベーター」以前のルイ・マルと海洋学者ジャック=イヴ・クストーによる海洋ドキュメンタリー。
1956年に撮られたということを考えると、「どうやって撮影したんだ?」と驚くような映像の連続でそれなりには楽しめる。
一応、作品にドラマ性を持たせるために嘘くさい展開を用意しているのだが、それが現在の倫理観と照らし合わせるとタブー視されてしまうのは間違いないと思う。
船のスクリューが当たって、安楽死させるしかなかった鯨に群がるサメの大群に対して人間が攻撃を与えるのはなんかよくわからなかった。あと大食いクエ?のユリシーズに対して蹴りをいれるのも今となってはどうなのかと議論に上がるだろう。
1956年に撮られたということが良い方にも悪い方にも取ることが出来る稀有な作品だったことに間違いはないだろう。2024年現在の海洋ドキュメンタリーの方が現代人の思考にも合った内容を提供してくれると思うが、本作も資料として一見の価値があると思う。

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