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サファリ
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目次

サファリの作品紹介

サファリのあらすじ

炙り出される狂った人間の倫理観————。 2015年、SNSに投稿された1枚の写真が世界を怒り狂わせた。そこには、弓を持ち、誇らしげな顔をするアメリカ人歯科医師と、今まさに殺されたばかりのライオンの姿が写っていた。獲物の毛皮や頭だけを目的に動物を狩猟するレジャー、“トロフィー・ハンティング”は、現在アフリカ諸国の一大観光資源となり、野生動物が合法的に殺されている。本作品はナミビアでハンティングをするドイツとオーストリアからのハンターたち、ハンティング・ロッジを経営するオーナー、そして、サファリをガイドする原住民たちを追う。ハンターたちは悪びれることなくハンティングへの情熱を語り、ロッジのオーナーは地域への貢献とビジネスの正当性を主張し、原住民は黙々と毛皮を剥ぎ、肉を解体する。 前作『パラダイス3部作』「愛」、「神」、「希望」、それぞれの作品が同年の世界三大映画祭コンペ部門に選出される偉業を成し遂げたオーストリアの鬼才ウルリヒ・ザイドルが、独自の映像メソッドをもちいてこれまで決して紹介されることがなかった“トロフィー・ハンティング”の実態を描き出す。

サファリの監督

ウルリヒ・ザイドル

原題
Auf Safari/Safari
製作年
2016年
製作国
オーストリアデンマーク
上映時間
90分

『サファリ』に投稿された感想・評価

TS
3.9
【趣味で抹殺されていく動物達】82点
ーーーーーーーーーーーーーーー
監督:ウルリヒ・ザイドル
製作国:オーストリア/デンマーク
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:90分
ーーーーーーーーーーーーーーー
2018年劇場鑑賞9本目。
多分、これをみた動物愛護団体の方はブチ切れてデモを起こしてしまうのではないか。と思えるくらいに衝撃的な作品でした。舞台はナミビア。トロフィー・ハンティングという狩りを楽しむ富裕層と思しき人たちを追った「皮肉ドキュメンタリー」です。明らかに監督は確信犯。全体を通して彼らが悪であると断定しています。その最たる箇所が、ハンターたちの意味不明な言動。これには最早笑わされてしまいました。
「1+1は2だよね。なので2+2は3なのよ。」と言われてるようなくらい理解不能。彼らの言動に論理性は皆無であり、結局のところ、趣味の狩りを正当化する苦し紛れの言い訳にしか聞こえません。

様々な意見が飛び交うと思いますが、僕もどちらかというと彼らには批判的な立場をとりたいです。何故ならば、殺傷動機が不純であるからです。彼らはサバンナに行き、ヌーだのシマウマだのキリンを遠くから射殺します。仮にこれを食べる目的であるならば理解は出来ます。単純な話、生き物はなにかを食べないと生きられないからです。ここで適切かはわかりませんが、マズローの階層構造を引用してみたいです。この、生きるために他の生き物を殺すという行為は最下層の「生理的欲求」に属します。しかし、今作に収録されている狩りというのはただただ「自分が楽しむため。自分が狩りをして獲物をしとめたという満足感を得るため。」であるのです。これは、マズローの階層構造においては最上層の「自己実現の欲求」に属するでしょう。

何もこの「自己実現の欲求」を否定しているわけではありません。人が成長するには様々な目標をつくらないといけませんし、むしろ必要なものでしょう。しかし、そこに生き物を殺すという要項が入れば話は別になってきます。「自分が満足感を得たいために道端を歩いている人間を殺す」と何ら変わりません。由々しき事態なのは、これが人間以外であれば正当化されてしまうところです。もっと他に欲求を満たす要項はないのか?これでは叩かれても仕方ないと僕は思います。実際、彼らは生き物を労わる気なんて毛頭なく、仕留めたら「おめでとう」という理解したくもない言葉を連発します。最早彼らの言語は宇宙人の言語のようになっていて、100%の皮肉を込めて、意味がわからない言葉となっています。

はっきり言うと、前半はかなり静か。うたた寝してしまう人もいるかと思います。しかし要注意です。静寂の中、いきなり大きな銃声が聞こえますので、うたた寝していたら間違いなく寿命が縮まるでしょう。ともあれ淡々と彼らのハンティングを眺めていくしかないのですが終盤が強烈。これは『いのちの食べかた』などをケロッと見れないと少々きついかもしれません。何故ならキリンの解体シーンが、ほぼまるごと映るからです。前座としてシマウマの解体シーンが出てきますがこれも強烈。キリンのそれに至ってはグロテスクなんていう陳腐な言葉で表せれないほど衝撃的。そしてそれを黙々と行う現地の人。ただ、彼らはそれが仕事であり彼らには非はないと思います。非があるのは、食べるわけでもないのに仕留めてこんなとこに運んできたハンターの人たちでしょう。

最初は密猟を追ったクライムドキュメンタリーと思いましたが、そんなもの撮れるはずもなく。そしてこの映画はなかなか意地悪でもあります。というのも、密猟は違法行為であるため完全に悪のレッテルを貼れるのですが、彼らハンターは別に違法行為を行なっているわけではないからです。彼らを赦すか赦さないかは鑑賞者に委ねる。と。しかし、恐らく撮り方的に監督がこれらの行為に対して怒りや欺瞞を持っていることは確かでしょう。

欲を言えば、もっと現地の人の声を聞きたかったですし、無言で画面を見つめる現地の人の演出はどうなのかなと思われました。敢えて現地の人の声を削除することが現実的でありこれも一つの手法なのでしょうが、そこはなんとかしてほしかったと思いました。
2.6
アフリカの草原で群れをなすインパラ、シマウマ、ヌー、キリンなどの野生動物たち。そうした動物を嬉々として撃ち、狩猟するハンターたち。値段が付けられた野生動物を殺すことを趣味や娯楽とするオーストリア人とドイツ人のグループ、彼らを草原へと案内するナミビアのリゾートホテルのスタッフ、そして彼らが狩猟した動物の毛皮を剥ぎ、余った肉を食べる現地人。そんな人間たちの姿をカメラが肉薄していく

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