ミュージック・オブ・チャンスの作品情報・感想・評価

「ミュージック・オブ・チャンス」に投稿された感想・評価

低予算の中でできるだけ誠実に作ろうとしたのが伝わる。
原作とちょっと違うラストだけど、ずっとどこか他人事みたいに生きてるように見えてた主人公が、自分でハンドルを持ったところで終わる原作の方がハッピーエンドだと感じた。
TOT

TOTの感想・評価

3.3
省略が効いて不思議な映画だった。
何も持たない男ナッシュとポッツィの再生の旅。
2人が何もかも失う御屋敷は冥府の館みたいだし、石積みはさながら三途の川、動脈に血が巡るように加速する車、そのヘッドライトの先に人生が待っている。
ジェームズ・スペイダーってあんなに美しいのにどこか泥臭く、男と男の関係をとてもセクシーに演じられる人だったんだなぁって再確認した。
映画と違う原作ラストを柴田元幸さんが朗読してくださり(ほか戯曲と、最新作『4 3 2 1』も)ちょっとお得な上映でした。

ほぼ丸ごと未公開!傑作だらけの合同上映会にて
とーり

とーりの感想・評価

3.5
ジェームズ・スペイダーがいい感じに軽薄で最高の演技をしている。疑似兄弟、というよりは親子の物語?これもまたポール・オースターらしいし、映画オリジナルの終わりかたが秀逸。原作ありき??
『ハスラー』とか『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』的になるのかと思ったら、まさかの脱獄モノでした、という驚き。そして、よく柴田さんが翻訳された米小説を読む者としては、ご本人を拝見できたのは嬉しかったです。そして、本作の深さへの気付きに至るお話も頂戴できた。いい映画だけど深すぎて小難しいことは間違いないし、まるで人生の縮図みたい。
※ある点では音楽映画ですが、タイトルから受けたまんまほどの音楽映画ではありません。
勝手に関連作『ハードエイト』『ラウンダーズ』『スルース』
なやら

なやらの感想・評価

3.0
原作が好きな人による、原作が好きな人への慰みモノのような映画である。自分は何年か前に読んで、しかも所々覚えていたおかげで少しは楽しめたが……。
上映後の柴田元幸さんトークショーに満足。前回のミルハウザーに続き朗読も大サービスであった。
おたま

おたまの感想・評価

3.7
ポッツィ最高にやべえやつオーラ溢れてる割にセクシーですね……

なんでしょう、このバディというのか親子というのかナッシュとバディのなんとも言えない関係性。

作品自体を噛み砕くのは1人では困難でしたけど、終映後に柴田元幸さんのトーク付きで最高でした。原作も読まないと。
のどか

のどかの感想・評価

3.7
【未公開合同上映会その4】

マッチョのサイコパスとヒゲのギャンブラーの映画かと思えば、サイコパスにも葛藤があったことを、上映後の翻訳者・柴田元幸さんのトークショーで知りました笑

もともとポール・オースターの小説が好きで、ただポーカーをしたり、石を積んだり、そんな映画でもその地味すぎる感じが、不思議すぎる感じが笑えてくる。味わいのある映画でした。
@キネカ大森

尺の都合かいくつかエピソードが削られてた以外はほぼ原作に忠実でかなり近い趣があったけど、原作に無い+αの魅力という点では少し物足りなかった。
もっと捉えどころのない感じのキャラクターかと思ってた主人公は予想より地に足着いた容姿と演技だったり、原作のラストの続きのシーンがちょっぴりあったり、新鮮な驚きが無かったわけじゃない。
tuttle

tuttleの感想・評価

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車で旅をする主人公が道中で1人のギャンブラーと出会う。
ギャンブラーはある大富豪の元へポーカー勝負に向かっていて、誘われた主人公は全財産を託してしまう。
結果は負け。
軟禁された2人は大富豪の屋敷を囲う巨大な塀作りを命じられる…。
派手さもなく静かに塀を作らされる日々が描かれて、作品の目的が見えないのが気持ち悪かったです。
その気持ち悪さはラストシーンまで続く。
もう何年も前にBSで観て、今でも「あの映画不気味だったな」と思い返すからもう一度観たいけど、DVDになっていなくてなかなか観る機会が無いのが残念。