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メンフィス・ベルのbabygrandのレビュー・感想・評価

メンフィス・ベル(1944年製作の映画)
3.5
後日「ローマの休日」や「ベン・ハー」を撮ることになるウィリアム・ワイラー監督が戦時中、アメリカ政府に命じられて作ったドキュメント映画だが、言わば戦意高揚のためのプロパカンダ映画。
1990年代に作られた同名の映画の元になる作品。

イギリスからドイツ本土への爆撃、25回目の出撃を無事に達成できれば、危険な任務から解かれ故郷に帰れる・・。


カラーはカラーだけど色薄いし、最初から最後までナレーションによる説明なので、ミリタリ趣味が無ければ「映画」としてあんまりおすすめ出来ません!

しかし、リアリティのある映像を追求して監督自ら爆撃機に乗り込み、25回目の危険なミッションに参加しているのがなんとも言えない、、。
無事にイギリスに帰ってくる保証なんかどこにもなし、実際に別のB-17に乗ったカメラマンは撃墜により死亡している。

ということは、子供の頃みたリメイク版の「メンフィス・ベル」には、本当はウィリアム・ワイラー監督が11人目のクルーとして'空飛ぶ要塞'に乗っていた?!

スピルバーグ監督が子供の頃みて衝撃を受けたと言ったドイツの戦闘機の攻撃により制御不能に陥った味方の機からの(脱出に成功した)パラシュートの数を数えるシーンはやはりインパクト大。
(助ける事も出来ずただ見ているだけ、、)

最後、とってつけたような国民に献血を促すキャンペーンはご愛嬌w
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