ラッパー慕情の作品情報・感想・評価

ラッパー慕情2003年製作の映画)

製作国:

上映時間:93分

ジャンル:

3.6

「ラッパー慕情」に投稿された感想・評価

この人のやりたいことも言いたいことも面白いけど、さすがに画が汚くて見づらすぎる。ラップのとこが面白すぎた
茄子

茄子の感想・評価

1.7
こんなに出来の悪い自主映画を愛せるほどの映画好きではないので終始辛かった。予算がどうの、内容がどうの、という話以前に映像が汚過ぎる。
監督がクンフー映画が好きなだけにジャッキー映画のようにカットのテンポが早いが、自主映画感満載で編集とかも雑いし全体的にかなり長く感じたし辛かったしようわからん。
個人的におもんなかったけど、こういうのが評価されてるとはちょっと希望が持てる部分はある。

このレビューはネタバレを含みます

再見。最近になってふと思ったことだが、昨年のベストに『ローリング』を入れた人は、この映画に不思議と惹かれるかもしれないと感じた。
 ヘタウマ系の漫画を一心不乱に書きまくって公募に落選、持ち込みに失敗しても、それでもこりずに、講談社「モーニング」編集部に2万回の迷惑電話をかけまくって逮捕される、カンフー好きの三男の健太郎。草野球しかしていないスランプ気味の怒りっぽい次男のデブ、マー坊。ラッパーになる夢をあきらめて、謎の人体実験の被験者となっている長男のヨシオ。この、社会とうまくやっていけない、三人兄弟を描いた奇妙な自主制作映画(藤原章監督、田辺尚人氏出演と完全に秘宝系映画)なのだが、ジャンルを越境した異色作に仕上がっている。
 好きなことだけをやって生きていくことは難しい。しかし、逃避を繰り返すどうしようもないダメ人間たちの暮らしぶりが、段々と愛おしくさえ思えてくる(といっても、主人公は大家をする母親の代わりに家賃滞納者に取り立てに行くだけが仕事なのだが……)。
 夢を追う者、夢に破れる者、アウトサイダーたちの織りなす、シュールで、エロあり、切ない恋愛要素あり、アクションあり、片腕ドラゴンあり、『ロッキー』的なスポ根あり、なんでもありの奔放な展開の中に、兄弟愛とかほろ苦さが入っていて、最終的にはスプラッターも入ってきて、ラストではなぜだか妙な感動も覚える。主人公の描いていた漫画の世界さながらの超展開だ。
 腸を引き出してちゅるちゅると啜る井口昇扮するブンちゃんとか、プラモマニアの無職の家賃滞納者、田中などぶっ飛んだ登場人物も多数。それら全てを鉄塔が神の如く見下ろしているという視点も良い。
 所々カメラワークとか最悪だけど、不思議と詩的な演出もさえ渡っていて、愉しい偏愛作。
 ちなみに、ラップはほとんど出てこない(笑)
これはオモロイ、深夜に小さい画面で観たい。ぶっ飛んでる、めちゃくちゃやんもう
やばい映画。どうしようもないニートたちが次第に聖性(聖性?)を帯びて行く様。こいつらの分まで生きなきゃな、と思わせてくれる。こんなやつらいないのに。でも「ラッパー慕情」って、「ラッパー」ってアイツのこと?あれを「ラッパー」と定義してしまうこと自体が皮肉でもあり、また人生の哀しくも巨大な肯定でもある。最高ですね。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.4
皆が「サイタマノラッパーって知ってる?めちゃくちゃ面白いよ!」と歓声を上げている最中、僕はこの映画に謎のシンパシーを感じていた。なぜかと言うとそう、町山氏が言う様にまったくもって『僕といっしょ』の世界観と同じだからである。あの漫画は今でもこの世の奇跡だと思っている。だって同じとことで何回でも笑えるんだもの。(ちなみに一番好きなところは、ダンロップって書いてある、だ。もしくは、おちょこ!おちょこの裏!だ。)

あの時、この映画に出てくるダメ人間三兄弟を見て、自分なんかまだマシな方なんじゃないかと変な安心感抱いてしまった。しかし今となっては完全にそれが仇となっている気がする。大学は出たけれど、だ。しかも一年遅れで苦労して出たのに、だ。

極め付けは腸をチュルチュルと引き出す井口昇の怪演だ。謎めいたその姿に只ならぬをものを感じ、すぐさま『片腕マシンガール』を借りに行き、更に取り返しのつかない衝撃をくらわされたのは言うまでもなかろう。


と、今となってはこの映画を観たことが良かったのか悪かったのかすら分からない。が、今でも深く爪痕を残している事は確かだ。はっきり言ってオススメはしない。したところで観てくれた人は一人もいない。が、このまま人類の歴史から消え去ってしまうにはあまりに惜しい作品である事は確かだと思う。だが、本当に、オススメはできない。怖いもの見たさで観てもいいよという猛者がいれば、よろしければ…責任は取れない…。


ちなみに未だにサイタマノラッパーは観ていない。
なんじゃこの完全に普通の感性を無視しきった映画は!!!笑 最初の10分くらいは見るのどのタイミングでやめよかなと思ってた。ふつーの手持ちカメラで撮ったテレビ水準ですらない映像、しかも人物に近すぎて見にくいし、編集とかも何か素人感満載、あーやばいやめよいやもうちょっとだけ進もういややめよ、とか思ってたら、あれれ、いつの間にか独特のテンポと世界観に馴染んできて、面白味すら感じ始め、気づけば30分くらいいってて、ここまでくると楽しくなり始めてしまう。見始めてげってなった人もとりあえずくじけず30分は見てから判断すべき。で、テーマ、ほんま訳わからん笑 無職30代クズ3兄弟がとことんクズでどうしようもなくて、どうすることもできない、ほんまどうでもいい話。草野球しかしてないデブの兄貴と、漫画かいて応募して出版社に断られた腹いせに2万回以上イタズラ電話して前科までついてしまった弟と、下手くそすぎるのにラッパー目指してる長男。目の見えなくなった兄貴がそれでも草野球でホームランを打つんだ!と弟とトレーニングを始めるんだけど…の後、とんでもなくシュールなグチョグチョが始まって…肛門から腸w とにかく異様なテンションの高さに共感するポイント全くナシ!にも関わらず、ちゃんと笑かしながら最後まで見とおさせたこの映画は一体何なんだ!何か昔のテンション異様に高いイタリア映画見てるときの感覚に似てた。普通の感覚で見たらダメ。