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リアリティー
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『リアリティー』に投稿された感想・評価

Omizu
4.7
【第65回カンヌ映画祭 グランプリ】
『ゴモラ』マッテオ・ガローネ監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され、グランプリを受賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では撮影賞など3部門で受賞した。

大好き。やっぱガローネといえばこれでしょ。容赦ない痛々しい主人公の心理描写、計算し尽くされた色彩コーディネート、人間の深いところまで降りていくストーリーテリング。全てがこの映画にある。

『僕はキャプテン』は気に入らなかったが、ヴィジュアルという面では変わらないものが見出せた。結末が不満であったが。

リアリティー番組に選ばれたくてしようがない男はあまりにのめり込むあまりに妄想に囚われていく。

少しずつ狂っていく主人公を描かせたら右に出るものはいないのではないか。『ドッグマン』に連なる不気味で狂気的な終盤が素晴らしい。

ラストカットにはお見事!と拍手しそうになった。暗い街にそこだけ明々と照らされたリアリティー番組のセット。彼は無断に侵入、不気味な笑い声をあげる。そしてカメラは遠景ショットへ。彼の狂気だけが明々と光っているようだ。

ハイテンションで進められていくストーリーテリング、彼の妄想シーン、全てが忘れられない痛々しさを伴っている。

彼にとっての「リアリティー」が暴走していく様を雪だるま式にみせていく、これこそがガローネ!素晴らしい。日本公開されずビデオスルーというのが信じられないほど完成度の高い作品。やっぱりガローネはイタリアで一番好きな作家だ。『僕はキャプテン』はのれなかったが、新作が出たら真っ先に観賞したい。
4.1
大きな道,種々雑多な車が走る中,一つ童話から出てきたような馬車が走っている。馬車は新郎新婦を乗せて結婚式会場に着いた。日常の中の非日常である結婚式。
 夜,その結婚式が終わると,出席した女性たちは綺麗なドレスを脱いで,化粧を落として寝る。

 今作の主人公は「夢という呪いに取り憑かれた男」,「虚構の世界から帰れなくなった男」,また戯曲『ゴドーを待ちながら』のように沈黙し続ける神を待ち続ける男と言える。いわば,彼は化粧がいつまでたっても落とせず破滅していく男,非日常の感覚から帰れなくなった人なのだ。

 緑色から赤色,カラーコーディネートが行き渡った全編を,ドキュメンタリックな撮り方で描く。カンヌを2度制覇したリアリズムの鬼才マッテオ・ガローネによる「虚構」と「現実」についての物語。
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 イタリアの田舎町ナポリで魚屋を営む主人公は,家族の勧めで渋々「リアリティ番組」(イタリア版『テラスハウス』)のオーディションを受ける。主人公にとって,このオーディションの手応えが思いがけず良かったようで,自分が受かったのではないかと思い込む。ここは,リアリティ番組の出演者がスターのように扱われる世界。主人公は,夢のようなオーディション合格の連絡を待ち続けた。

 「自分はオーディションに合格したのではないか!?」
 「番組の制作者が自分の生活を監視しに来ている!?性格良く振舞わなくちゃ」
 「もしかして,もうこの生活が『リアリティ番組』の一部!?」
  どんどんと「虚構」の世界に夢を見て,滅んでいく主人公。この不条理なコメディは何なのか。全編に映るキリスト教的モチーフ,また主人公がいよいよ家にある家具やら家電やらを貧しい人に渡して「これでもまだ合格の通知がこないのか!」と嘆く様子を見て,これはいわゆる「神の沈黙系」「神の不在」についての映画であることに気付く。なるほどそう考えると,全編ドキュメンタリックなカメラワークの今作で唯一,始まりと終わりが超現実的な引き画:神の視点であったことにもこれで合点がいった。

 そして,何より監督の前作『ゴモラ』と合わせて見ると,これは「現実」における「虚構」の危険性,いわばフィクションの危うさを描いていた作品である。
 主人公は,窓のその先の「リアリティ番組」の収録風景を見て笑い続ける。ここで,今までこの映画を笑いながら見ていた観客と主人公が重なった。自分は,辛い「現実」から心を癒すための「虚構」にどっぷり浸かり,すっかり「現実」を見なくなっていないだろうか。 
 「ゲームは1日1時間」「映画は1日1本まで」映画『リアリティー』とのお約束。
2.8
ビッグ フィッシュのピンク バージョン系のネタかな? というパッケージに惹かれて観ました。

物語の主役は同じようにやっぱりお父さんでしたがこちらはホラ話ではなくて妄想系のお話し。


一獲千金を夢見て申し込んだ素人発掘のオーディション番組。これに手応えを感じ「絶対合格したぞーッ!」って思い込んでしまい、審査結果の通知が来るまでの数日間、身の回りで何かがある度にコレはTV局の仕掛けた素行調査かも知れない、ドキュメンタリーとしていつも何処からかTVカメラで撮られているんじゃないかっておかしな勘違いをしだし本業の魚売りの仕事にも影響が出始めるお父さん。喜劇は悲劇で悲劇は喜劇、そんなお話しでした。

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