大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院の作品情報・感想・評価

大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院2005年製作の映画)

Die Grosse Stille

上映日:2014年07月12日

製作国:

上映時間:169分

3.7

あらすじ

中世からの石造りの聖堂、回廊─ 。冬から春へ、ゆるやかにめぐる季節、くり かえされる祈りと務め、修道士たちの澄んだまなざし、空のうつろう青の色、雲、 ふりしきる雪、火、窓辺の明かり─ この世の喧騒からとおく離れ、まったく異なる 時間が流れてゆく。中世から朗唱されてきた聖歌のように。質朴な家具にさしこ む日の光、訪れる人と去りゆく人、生と死、闇と影、ろうそくの灯、星々、月、太陽、 風にゆれる木々、…

中世からの石造りの聖堂、回廊─ 。冬から春へ、ゆるやかにめぐる季節、くり かえされる祈りと務め、修道士たちの澄んだまなざし、空のうつろう青の色、雲、 ふりしきる雪、火、窓辺の明かり─ この世の喧騒からとおく離れ、まったく異なる 時間が流れてゆく。中世から朗唱されてきた聖歌のように。質朴な家具にさしこ む日の光、訪れる人と去りゆく人、生と死、闇と影、ろうそくの灯、星々、月、太陽、 風にゆれる木々、氷、水滴、水紋、清冽な川の流れ、かたい土を耕し、芽吹く 緑、はじけるように咲くクロッカス、日のぬくもり、労働と休息、聖なる言葉、鐘の音、 はるかなる山々─ 。この作品は修道院を撮影したというよりむしろ、映像が修 道院そのものとなったと言える。 今日の社会のように、かたちや結果に価値をおくのではなく、内なる精神に意味 を求める日々、この沈黙にみちた、深い瞑想のような映画には、進歩、発展、テクノ ロジーのもとで、道を見失った現代社会に対する痛烈な批判と、今日の物質文 明を原点から見直そうとする思いが根底にある。森羅万象、瞬間がこの上なく尊 く、観る者はこの2時間49分をとおして、かけがえのない経験をすることだろう。

『大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院』に投稿された感想・評価

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自分が俗物すぎて最後まで見ることができなかった。
何回かに分けて観た。😿
とてもよかったです
無性に観たくなる時がある
rilke
3.1
劇場公開時。

静謐で美しい。
3.8

まさかの2時間49分。

本をめくる音、雪の降る音、人の足音、環境音以外本当に何の音もしない
建物も中世のまま、かろうじてたまに空に映る飛行機の姿でここが現代だと感じる

日本人、というか私は神を気…

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大学生の頃好きだった人と京都の映画館で。モノクロ、瞑想、ブリキの箱。あれは本当にあったのか、夢のような時間だった。
李ゅ
4.0
時間のことを考えたー。
映画の中の沈黙。時間。長く感じた。寒い日に観ると多分気分が良い。
このレビューはネタバレを含みます
 深夜に部屋を真っ暗にして鑑賞。
 修道生活の中の静寂のリフレインがただひたすら心地良かった。
 俗世の生活を削いで祈りと共に最後に残す事柄一つ一つの尊さが引き立っている。
waccam
5.0
このレビューはネタバレを含みます

グランド・シャルトルーズの生活を撮った素晴らしい映画です。

神とともに生きる男たち。
ドキュメンタリーには奇跡があります。
この映画は撮影の実現が奇跡です。

そしてラスト近くの修道士の休日のシー…

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鍋底
3.0

戒律の厳しい男子修道院のドキュメンタリー。
祈りでしめられた沈黙の日々、束の間の休息時に自然の中でしていた修道士たちの会話がインテリすぎて感嘆した。
頭が良い人たちがみずから俗世より離れて厳格な規律…

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2025/05/04 14:00現在

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