傑作!!
喫茶店での対話シーンの切り返しと台詞回し、完璧な気がする。平泉成が注文で店員を呼ぶときだけ店外からの視点に切り替わり、車道の音が流れ込んでくる感じとかも、どうすれば映画のリズムが気持ちよく…
平泉成と長宗我部陽子の切り返しや徐々に滲んでいく夏の景色が素晴らしい。バナナジュースや父親、海、全てが過去で郷愁。何もかもが思い出であり死体ですら記憶としてカットに残る。テープレコーダーはあっさり…
>>続きを読む丁寧に描写される長曽我部蓉子の歩行は、行くあてもなく街で立ちんぼしようと海へ行こうと全く意味を持たず、強制的に自宅かホテル、またインタビューされる喫茶店に引き戻されるのであって、ホテルへ行くもしく…
>>続きを読む記者が殺人を犯した女に淡々とインタビューするだけの内容なのにずっと面白い。無表情を保ちながらも呆れや憤りを薄っすらと滲ませる平泉成の熟達した芝居。それに対する長曽我部蓉子の虚無と諦念が入り混じった「…
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