おかえりの作品情報・感想・評価

おかえり1996年製作の映画)

製作国:

上映時間:99分

3.9

『おかえり』に投稿された感想・評価

社長
-
このレビューはネタバレを含みます

「そうなの?」と聞き返す寺島進からユーモラスな優しさが漂う。『こわれゆく女』や『2/デュオ』(自転車と車のチェイスもあったり)などを想起するが、心理的に危うい所でぶつかり合う前に、寺島の柔らかな佇ま…

>>続きを読む
寺島進が猛烈にかっこよく優しい。妻を抱きしめているときの言葉かけやしぐさが最高すぎる。私が見回り行くって言ったらあんなふうに優しくされるかな、または逆の立場だったら優しくできるかな、など考えたりした。
3.5

ずっと観たかった篠崎誠のデビュー作。
監督のトーク付き。

小津やエドワード・ヤンと違う、あおり気味のカメラ。
撮影の古谷伸は加藤泰とずっと組んでいたがこの時75歳、パン棒を握るのも20年ぶりだった…

>>続きを読む
4.0

前半の少しずつ事態が不穏な方へ進行していく過程が面白い。盗んだ車で走り出す。
病院に行ったりしてからは少し停滞するものの、帰宅後の寺島進のぶっ倒れからのラストまではまた良かった。
急に自転車乗ってた…

>>続きを読む
lag
4.1

風に揺れる白カーテン。曇りガラスの向こう。ダイニングに用意される朝夕の食事。手前と奥を歩く逆光の人影。突っ立ち眺める。背中の後ろからの視点。窓枠で仕切られる。発つ電車を追う。急に走り始めて逃げる。話…

>>続きを読む

2023/10/02

やっぱり映画って面白いんだなと
カメラがあって、構図があって、音もある
カットが変わると構図も変わって、その時に切り取られた時間が流れる
それらの集合がシーンとなり、感情の流…

>>続きを読む
上島美穂をあっちの世界へ誘う強烈なトラックバック。アブラハム渓谷。
このレビューはネタバレを含みます

これはなかなかの傑作。
最近世の中の狂っている人って自己主張が激しいタイプが多いようですがこの作品の奥さんのように静かに狂っていくのって正常人との境界線がわかりずらい。

正常な会話をしているつもり…

>>続きを読む
塩湖
4.5

遅く帰ってきた寺島進が「どうしたんだよこれ」と笑いながら食卓にならんだ料理を見つめる。でもローアングルだから、料理はミニトマトが見きれてるくらいであとは殆ど隠れてる。仕切り直しと言わんばかりに夫婦で…

>>続きを読む
演技はもちろんのこと撮影の素晴らしさと危険なチェイスシーンに瞠目した。寺島進の「そうなの?」が印象に残る。

あなたにおすすめの記事