マルグリット・デュラス監督『セザレ』(1978)
不動のモンタージュー
つくられた彫像、つくられている彫像。
生き物としての人の動線が一切動かない彫像の空間を揺るがせている。
Césare …
マルグリット・デュラス監督・脚本・ナレーターによる短編映画。
「セザレ」とはローマ皇帝ティトゥスの愛人であったユダヤ人ベレニケが、皇妃となる事を元老院やローマ市民から許されず追放されたとするイスラ…
デュラスの短編①
コンコルド広場の彫像たちを映す砂漠色の風景。固定された像の奥で蜃気楼のように揺れ動く通行人。繰り返される「セザレ、セザレア」の響き。18歳の少女の物語は今では2000歳で、巨大な少…
先日アテネフランセで上映されていたらしいとのことで。
デュラスのモノローグと弦楽器が奏でる音楽、そして彫刻で殆ど構成された映画だが、それらが齎す深遠さが心地良い。
特に彫刻と鉄パイプを対比させる…