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『コリドー』に投稿された感想・評価

[不安と希望のポートレート] 80点

カテリーナ・ゴルベワ可愛い以外の感情を完全に死滅させるシャルナス・バルタスの長編二作目。原題の意味は"廊下"であり、実際に廃墟同然のマンションの薄暗く無機質な廊下が何度も登場する。ソ連から解き放たれたリトアニアはどこへ向かうのだろうか、という漠然とした不安と希望のポートレートとでも言えば良いのだろうか。それをどこに繋がっているかも分からない廊下と重ね合わせているのかもしれない。どこかから話し声が聴こえ、足音が聴こえ、車が走る音が聴こえ、完璧に設計された音の効果が観客を90年代中盤のビリニュスに放り込む。そして、人々は読めない感情を湛えた顔を画面に晒し、カメラはどこを眺めるでもない目線を捉え続ける。

前作『三日間』よりも顔にカメラが近付き、物語の筋みたいなものも消え去り、作風は『In the Memory of the Day Passed By』に戻ったように思える。しかし、単純に戻ったという訳ではなく、水や火を象徴的に用いるタルコフスキー的な映像美も獲得済みであり、前作そして前々作から確実に進化していることを伺わせる。

誰も居ない庭でシーツが音もなく燃え上がり、ショットガンで笛を吹き、少女(少年?)は何度も泥水に押し戻され、孤独に歩き回っていた人々が踊り狂うシーンになだれ込む。物語なのか現実なのかも区別できないまま、バルタスは物憂げな顔で窓の外に目を投げ、ビリニュスの街は今日も生き続ける。
Juzo
5.0
この映画には物語と呼べるものがほとんど存在しない。あるのは、廃れた集合住宅の廊下、窓辺、部屋の隅に佇む人々の沈黙と、時間が滞留するような感触だけ。シャルナス・バルタスは出来事を語るのではなく、空間そのものを映し出す。
白黒映像で捉えられるヴィリニュスの建物は、生活の痕跡に満ちていながら、どこか死んだようにも見える。人々はそこに確かに存在しているのに、互いに交わることはなく、視線も言葉も宙に浮いたままだ。廊下は通路であるはずなのに、どこにも通じていない。過去から未来へ向かうための場所ではなく、立ち止まり続けるための空間として機能している。
足音、物音、風の音だけが、時間の流れをかろうじて伝える。何かを読み取ろうとするほど、映画はそれを拒み、ただそこに居ることを強いる。
ソ連崩壊後のリトアニアという背景を知らずとも、この停滞と孤独は普遍的に響く。社会や歴史の大きな断絶の後に残された、人々の行き場のなさ。その感覚が、説明や象徴ではなく、時間の重さとして身体に染み込んでくるのが本作の強さ。
普段聞き流している音 表情や風景
意識して見ないと見えない様々な日常が
無言により際立ちます
燃えるシーツや水の音等の難解で
美しい芸術表現
音楽がフェイドアウトした後の宴会が
印象的でした😀

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