スノーマン 雪闇の殺人鬼の作品情報・感想・評価・動画配信

「スノーマン 雪闇の殺人鬼」に投稿された感想・評価

冬のノルウェーという白い景色の中で起こる凄惨な殺人事件を一人の刑事が追いかけてゆくサスペンス。
シチュエーションや人間関係、事件背景にある政治的思惑などなど、素晴らしい構成なんですけど多分これ、説明が足りないという一点に置いて見る人によっては意味不明な話になってしまっているのが、とても惜しいと思います。
個人的には非常に好きな内容と雰囲気なんですが…

犯人の動機と雪だるまについて、つまりは自分を見捨てた母親への復讐の代替行為ですよね。あのような僻地で同年代の友達もおらず、父親にも認知されていない子供が一人でできる遊びなど極限られています。まして、あの大雪では雪だるま作りがせいぜいでしょう。
雪だるまは犯人の孤独な子供時代の象徴であると同時に、自分の存在を他者に認知してほしいとい後ろ渇望の片鱗にも思えます。

また、オリンピック招致という大きなイベントと、オスロでは殺人事件が滅多にないという前半の発言から、警察が事件を緻密に調査せず、簡単に自殺で片付けて「殺人事件が滅多に起きない」という状況を作り上げているため、ハリーがいかに煙たがられているかも窺えます。

作中、確かに警官達は手持ち無沙汰な様子が度々描写されており、犯罪の多い街や国とは緊張感の在り方すら違う。
それらの要因が重なり、過去の事件と現在の事件を関連づけることさえできない無能さが結局、ラフトーの死に繋がり、彼の娘に私情調査をさせる遠因にもなっている。

犯人はハリーに理想の父親像を見て、その理想が間違っていたことを知りハリーに目をつけたのでしょうが、逆にハリーが理想の父親であることを望んでいたのかもしれないという話でした。

ラストは少々淡白でしたが、雪国らしい確実に人が死ぬだろう死に方で、極寒の地では自然こそが脅威だなぁと思いました。

雰囲気やシチュエーションが好きですが、肉づけの物足りなさも確かにあり、惜しいというのが率直な感想です。

しかし、日本人としては、道路や家があんな作りで大丈夫なんだろうか…と心配になる建築物が多くてオシャレなんだけど地震があったらひとたまりもなさそうという気持ちが至る所で湧きました。
道路あんなに空中に浮かせた構造で大丈夫なのかな?とか、余計な心配ですね(笑)
設定は好みなのに、イマイチはまらなかった…。雪だるまの意味とか。。
暴かれた犯人が、今までのストーリー必要?!ってレベルで繋がってませんでした。
そのレベルの繋がりなら他のキャラが犯人でも全然問題なかった。

これは期待外れ。

このレビューはネタバレを含みます

初鑑賞
【あらすじ・感想】
ノルウェーの刑事ハリーは優秀だがアルコール依存症だ。元恋人とその息子の面倒をみたりと複雑な生活を送っていたが、ある事件を追ってオスロ警察にきたカトリーネと組むことになる。
その事件とは雪の降る日に既婚、子あり、夫婦関係が上手くいっていない妻の失踪が続けて起きているというものだった。
失踪した妻たちの共通点とは。犯人の狙いとは。。

うーん。なんだかもったいない。
作品の時間に対してもっと掘り下げて欲しいところとあっさりして良いところのバランスがよろしくない。
北欧っぽく淡々と進み、淡々と終わる。ここでしょ!ていう盛り上げシーンも淡々と進む。登場人物達がなに考えて動くのかよく分からない。キャラクターが装置でしかない。
そして余韻よ。この終わり方!?って感じで終わる。結構なぶん投げエンドだと思う。
演出次第でもっと面白くなったのではと、つい考えてしまう作品。

【良かった点・好きなシーン】
うーーーん。眠くなるには良いかも笑
rada0924

rada0924の感想・評価

2.5
<2021年 6本目>
舞台は極寒の地、北欧はノルウェー、見渡す限りの雪景色。

マイケルファスベンダー出てる。物語は淡々と進み、あまり衝撃もないけどサスペンスとしては良かったのではないか。
すぽ

すぽの感想・評価

2.6
ノルウェーを舞台にしていることもあり、とにかく景色が壮大。

レベッカ・ファーガソンがまさかあんな事になろうとは。

ここまで引っ張っておいてそんな急展開の決着でいいのか!?という思いを胸にエンドクレジットを眺めるのであった。
雪の時に現れる殺人鬼、設定とかはすごく面白そうで期待してみましたがあまり物語の中で山場やオチに関してもどんでん返しとかひねがあるわけでもなく非常にもったいない作品に感じてしまいました。
殺人鬼の殺し方とか使っている道具とかはすごく新鮮でいいなと思ったのですが、殺人鬼の登場があまり少なくもっと見たかったなと感じました、もっと殺人鬼を良さを活かしてあげてほしかったです。
雪深い景色とかこーゆー舞台は好き!いいねって思ってワクワクしたけど、、、なんか話が進んでくうちにつまらないなーってなった。
設定や舞台は良さげなのに?
橋の上猛スピードで走ってるけどスリップしない?大丈夫?と心配になったし笑
女の人は見たことあるねって思ったらミッションインポッシブルのおねぇさん!
あとドクタースリープにも出てた。
私の中で気の強い女の人のイメージあってなんか新鮮だった!
子役の子もどこかで見たことあるんだけどなんだったかなぁ←思い出すまで調べない笑
思い出したぞ新ペットセメタリーだ!
奥さん役の口が苦手だー。
みぃ

みぃの感想・評価

3.0
真っ白な雪が降り注ぐ中
起こった失踪事件
意図として置かれる雪だるま
凄惨な殺人
誰が犯人で何のために…
真っ白な雪に深紅の血が迸る
「裏切りのサーカス」(2011年)で非凡な才能を見せつけたスウェーデンの映画監督、トーマス・アルフレッドソンの現時点での最新作品。ノルウェーの小説家ジョー・ネスボ(ロックミュージシャンやサッカー選手としても活躍)の「ハリー・ホーレ刑事」シリーズの「スノーマン」が原作。「裏切りのサーカス」でも、ジョン・ル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を見事な映像作品に仕上げたアルフレッドソン監督が、この作品でもその才能を遺憾なく発揮している。雪の降るオカロ郊外と港町ベルゲン、印象的な風景描写や雪だるまをはじめとした細かな小道具を効果的に使いながら、姿の見えぬ連続殺人犯を炙り出していく。その洗練されたサスペンスはこの作品でも健在だ。

「裏切りのサーカス」からは6年、2017年のイギリス・アメリカ・スウェーデンの合作作品だが、製作総指揮にマーティン・スコセッシを戴いているためか、キャスティングも、マイケル・ファスベンダー、シャルロット・ゲンズブール、レベッカ・ファーガソン、J・K・シモンズなどかなり豪華。脚本も「ドライブ」(ニコラス・ウィンディング・レフン監督、2011年)のホセイン・アミニ。とはいえ、日本ではなぜか劇場未公開のまま、配信され、おまけに「雪闇の殺人鬼」などという三流ホラー作品のような余計なタイトルまでつけられてしまった。はっきり言っておくが、これはミステリーとしては最上の部類に入る傑作だ。トーマス・アルフレッドソン監督の次回作が待ち遠しい。
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