ニードフル・シングスの作品情報・感想・評価

「ニードフル・シングス」に投稿された感想・評価

再鑑賞 2020.07.05 シネフィルWOWOW

原作スティーヴン・キング「Needful Things」(1991年)ホラー小説 

田舎町キャッスル・ロックに古物店「ニードフル・シングス」が開店 店主マックス・フォン・シドーに人心操作され住民がおかしくなっていく 
銃は人を殺さん 人が人を殺すんだ (ドヤァ

店主からの依頼はあくまで"いたずら" 実行犯に害意は薄く、誘導された者同士は強烈に憎み合う その連鎖は町全体に及び暴動にまで発展 代理殺人ともアイヒマン実験とも違う、本当に悪魔が人をコマにして遊んでる体 
その様子が音楽にも現れ、誹謗中傷のビラを貼りまくるシーンではグリーグ「山の魔王の宮殿にて」 こっそり隠れながら貼りつつコントのように死角移動 また、壮絶な殺し合いを繰り広げる女性バトルではシューベルトの「アヴェ・マリア」を聴きながら悦に入るマックス・フォン・シドー 人の憎悪を楽しみ味わう まさに悪魔の所業 
実に面白かった 

冒頭の海から迫りくる俯瞰映像は、人知を超えた存在が侵略してくる感がよく伝わる 後年の「光る眼」(ジョン・カーペンター)でもあった様式美 
終盤の演説合戦はどうかと思うけど、エド・ハリスだから許せてしまう 
ド派手な爆発木っ端微塵からの「で?」なカンジもツボ なんたって、I'll Be Backだし 孫によろしくね 

memo 
リーランド・ゴーント:マックス・フォン・シドー ニードフル・シングス店主 
アラン・パングボーン保安官:エド・ハリス ポリーに結婚申し込み 都心から田舎に引っ込んだ 
ポリー・チャルマーズ:ボニー・ベデリア 店員 アラン婚約者 関節炎 
ネティティア・“ネッティ”・コブ:アマンダ・プラマー DV亭主を殺した過去あり 
ダンフォース・“バスター”・キートン三世:J・T・ウォルシュ 中古船舶販売 競馬負債2万ドル 町の金使い込み 妻マートル 
ノリス・リッジウィック副保安官:レイ・マッキノン 若者 忠勤でバスターに突っ掛かる
ヒュー・アルバート・プリースト:ダンカン・フレイザー  飲んだくれ 
ウィルマ・ワドロウスキー・ジャルジック:バルリ・ブロンフィールド 養鶏場 荒くれおばさん ネティいびる 
ブライアン・ラスク:シェーン・メイア 少年 マウンテンバイク 
ミーハン神父:ウィリアム・モーガン・シェパード 教会で慈善ギャンブル開催 
ローズ牧師:ドン・S・デイヴィス バプテスト派 カジノ反対 
レイダー:黒犬 飼い主ネティ 

海を渡る俯瞰映像 キャッスルロック 新規開店 白い建物 店主リーランド・ゴーンド 
保安官 ダイナー店員ポリー ネティ 少年ブライアン 亭主ピート ウィルマ夫人 リッジウィック保安官 バスター ダンフォースキートン3世 双子のお婆ちゃん 
ブライアン少年:野球カード ミッキー・マントル トップス1956年 電撃 記憶 95セント半金 残りは行動で払う ちょっとしたイタズラ 洗濯物に糞撒き散らし 
ネティ店員:置物人形 夫殺す気はなかった 人形の笑い声 電撃 記憶 旦那人形落とし壊す 
アラン保安官:アップルパイ食べる 都会で凶悪犯を殺し嫌気が差して田舎へ 
ヒュー・アルバート・プリースト:バーでジューク蹴り追い出される スタジャン見つけて来店 着ると電撃 55年を思い出す 代金はネティ ナイフ 
ローズ牧師:悪魔反対ステッカー拒否 その代わりエロ画もらう 
静かなる海の聖母教会 カジノナイト 慈善ギャンブル 宝島初版本 室温低い 閉店ダイナー訪れるゴーント 招待状 ダン競馬負け 町の金2万ドル使い込み 勝利の馬券 日本製ボードゲーム 競馬新聞なぞらえてレース予測 アヴェ・マリア聴きながら悦に入るゴーント ブライアン少年 養鶏場本宅にリンゴ投げまくり 電子レンジもガラス粉々 我に返るブライアン逃げる ヒュー、ネティ宅侵入 犬レイダーにナイフ ネティ、バスター横領や罵倒の張り紙 帰宅するとレイダー殺され皮剥ぎ ウィルマ帰宅すると自宅めちゃくちゃリンゴ散乱 刃物持ってネティに報復 玄関に犬殺され怒ったネティ刃物 ウィルマvs.ネティ 刺し合い切り合い2階から転落 相討ち ずっとアヴェ・マリア 
ポリー:エジプトの古いペンダント アズカ 痛みをとる 電撃 嵐のせい 
リッジウィック副保安官に追われ店に避難してきたバスター ゴーントに相談 よそ者アラン保安官が町乗っ取り 混乱と不安 死者2人を前に神父と牧師が祈り合戦 保安官事務所にプレゼント バネ式ネズミ捕り リッジウィック副保安官の手出血 違反キップのお返しだ ブライアン少年を追うアラン保安官 夢に出てくる悪魔ゴーント 人間じゃない ブライアン少年拳銃自殺未遂 雨夜 車タイヤを刺しパンクさせるミーハン神父 店を追い出されるヒュー パンクも汚れたジャケットもバー経営者ヘンリーの仕業と思う ショットガン差し出す 銃は人を殺さん 人が人を殺すんだ オージーザス ナザレの大工 よく知ってるよ 有望な若者だった 末路は哀れだ ペンダントを外すと手が動かなくなるポリー 20ドルと頼み アランとバスターは町の金を横領 船内に証拠 誇り高い女性は味わい深い ニードフル・シングスを捜索するアラン 時代も場所も違う大量の新聞の中にキャッスルロックの殺人事件記事もある 近くには爆薬 モンスター イヴィル バスター、リッジウィックの車に追突 殴り合い 車に手錠で繋がれたものの逃走 自宅で外す 妻マートルにバスターと言われ金槌で殺す ショットガン持ったヒュー バーに乗り込む ジュークにぶっ放す ヘンリー冷静にショットガン取り出し相撃ち 牧師、教会裏に爆弾埋める 悪魔を信じるか 片方だけを信じるわけにはいかん ゴーント養護の神父 教会周囲爆破 ローズ地獄に落ちろ 教会に落雷 そこかしこで喧嘩や暴動 ショットガン持ち出しアラン保安官 店を襲ってる奴らを追い払う スナイパースコープで覗かれるアラン バプテスト派の暴動 店に爆弾投げ入れ 人殺しはたくさんだ 目を覚ませ 怒りの連鎖 弱さや憎しみ 憎悪を糧にしている お前の負けだ この町から去れ アランに発砲 爆弾巻いたバスター 罵ってるうちに矛先変更 ゴーントに吶喊しニードフル・シングス店内に 爆発木っ端微塵 バスターはまずい 焼け跡から平気で出てくるゴーント I'll Be Back アランとポリ―の孫ボブによろしく 2053年ジャカルタで会う 8月14日10時 よく晴れた日だ 事件がおこる ピカピカのベンツで立ち去るゴーント キャッスル・ロックから出た瞬間消失 海を渡る俯瞰映像 
シューベルト:アヴェ・マリア グリーグ:ペール・ギュント山の魔王の宮殿にて 
KiisuNeko

KiisuNekoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

古くても面白い。

設定が単純なようで意外と深いっていうのが、キングらしいと思った。キング曰く、ホラーを書いてるつもりはなく人間心理を書いているっていうことを踏まえれば楽しめると思う。誰の心にもある悪い考えを、日常の些細なきっかけと、ちょっとのいたずらから小さな町を破綻にまで追い込む過程がとても良かった。アランが神父に尋ねた、悪魔にそそのかされたらそれに従うしかないのか?みたいな問に対して、その人次第で未来は変わるっていうのが(言葉は全然違ったかもしれないけどそう解釈しました)物欲という隙きにつけこまれ、別の形で対価を支払わされることは、人間の弱みと正直さを利用した最悪な手口だと思った。不真面目な人なら守らなかったりすると思うけど、キャッスルロックは田舎でみんなが知り合いという環境だから、ある意味お人好しというか、そこに目をつけられた感じがする。
ただし、ゴーントの誤算はアランがいた事なのかもしれない。なので、ゴーントが予言する未来でアランの孫とまた対決することになるんだろうなと思うとちょっとゾッとする。

途中で爪が汚かったり、歯が汚くなってたりしたのに気づいたときもゾッとした。

エド・ハリスはやっぱりいい俳優さんなので、演説のところではっとさせられたし場が引き締まった。
ENDO

ENDOの感想・評価

3.8
これは酷い!代理犯罪が連鎖する悲劇を招くかと思いきや直接対峙し過ぎ!恐らくそれぞれの人生の蹉跌があってその心の隙間に入り込む喪黒福造のような存在であるシドー演じるゴーント氏の介入度合いがコメディの域に達している。どこまでも表層的な諍いは爆炎包まれて楽しい。スピーチで解決する牧歌的な世界なのだから。現実より優しいゲームなのだ。
EDDIE

EDDIEの感想・評価

4.1
悪戯の連鎖。物欲のいく先は身を滅ぼしていく。人の憎悪の増幅が怖いほどまでに映し出されたスティーブン・キング原作映画の快作。マックス・フォン・シドーの演じる得体の知れない老人店主の不気味さがいい。

ホラーと位置付けられている割には全然怖くありません。ただ人間の憎悪が膨れ上がっていくリアルな感情の怖さはまざまざと感じました。
キング作品でお馴染みの小さな街“キャッスルロック”で、今回は“ニードフルシングス”という骨董品屋がオープン。
ミッキー・マントルのベースボールカード、貴重な絵画や稀少な初版本…あらゆる人の物欲を満たす物品の数々が、キャッスルロックの街の人々の人生を狂わしていきます。

ある人はある人を憎む、別の人はさらに別の人を憎む、その憎しみの連鎖に制裁を下すのは無関係な人間。
よく殺人事件なんかが起こった時、犯人の動機を探ります。本作においてその動機がミスディレクションになっていくんですね。あいつには犯行を犯す動機があったから、あいつがやったはずだ。そうやって人は人を更に憎み、その憎しみの感情はエスカレートしていくのです。

原作小説はかなりの長編のようで、映画版はだいぶ端折られているようです。ただ原作未読の私にとってはとても面白く観ることができました。原作知らない方の方が楽しめるかもですね。

“ニードフルシングス”の店主であり、悪魔と称されるリーランド・ゴーントを演じたのは、名優マックス・フォン・シドー。彼の持つ独特の怪しい雰囲気がゴーントをより不気味に見せています。

終盤は憎しみの感情がいくところまで突き抜けて大掛かりな大事件にまで発展していきます。エンタメ映画としても充分に楽しめる作品ではないでしょうか。

※2020年自宅鑑賞186本目
※シネフィルWOWOW録画にて
Yuya

Yuyaの感想・評価

2.9
Needful things is
such a risky word...

真の悪魔って 心に在る欲望の事
実力や立場以上のものを欲しがり
その引き換えに 人と人の争いを生む
それって 冷静さと良心さえあれば
抑えるコトができるはずなんだけどな
だって嫌じゃん 自分だけの欲望の為に
誰かが争ったり 傷ついたりしても
平気で満足できてるフリしちゃうなんてさ

広い意味でも社会秩序ってそうゆうコトな気がする
例えば 中国の金銭主義 アメリカの権力主義に始まり
見渡せば あらゆる国や場所にも 隠蔽や統一 排他が溢れて
そういった憎悪が 人の心を分断している世界を
しっかり見つめて その良し悪しを見極めたり
自身に重ねて顧みて ちょっと反省したり
そうゆう小さな変革が 国際協調の始点だと思う
いわば 街や家族だって小さな社会で その平穏や秩序の為に
冷静な我慢や 自分を変えたり 律する必要があるし
それができないままに 広い社会や世界を見つめる事は不可能なのだろう

自分を否定するものを 悪にする事は簡単だ
でもその思想こそ悪魔だったりしてね

Honesty is such a lonely word
and mostly what I need from you...
これむかーし観た記憶がよみがえってきました。
恐ろしい話ですが、面白かったー。
原作スティーブン・キングか、、、凄いなこの人。
いもこ

いもこの感想・評価

3.0
田舎町に開店した骨董屋には住民のほしい物を「悪戯」の代価で譲る不気味な店主
ちょいと古臭い画面が気にはなりますが、店主ゴーンドの紳士的でありながらも不気味な佇まいは迫力があって○
ただ「悪戯」が結構洒落にならないレベルなので、なぜ皆それを実行してしまうのか?
ゴーンドの口車に乗せられてるってのはわかりますが、やや釈然としない部分も
元々人間なんて完全に善良ではないからこそ、悪魔に魅入られてしまうんですよって事でしょうか
ラスト予想外に大パニック、大爆発で少し驚きました
ゴーンドの去り方も○
一番欲しいものが手に入る"ニードフルシングス"という名前の不思議な骨董屋をめぐる大騒動☆

キャッスルロックの町が出てくるだけで大興奮!!!

そして主役の保安官アラン・パングボーンが大活躍!このアランがめちゃくちゃカッコイイ。

『ダークハーフ』でも出てくる彼がこんな所で主役になってるとは…!(あっちのアラン役はマイケル・ルーカーさん)

本作はとても良くできたお話。
巧みな展開に、笑えて戦慄も出来るし、奇妙な出来事が全て私のツボをしっかり押さえてる。

それに『エクソシスト』のメリン神父が最高だわよ♡

いいねっ!!面白いっ!!

これの続編が観たい♪

*☆ Castle Rock Yeah!!!! *☆
スティーブン・キング原作、エド・ハリス等主演のホラー・サスペンス。
ある田舎町にできた骨董品店と親切な店主、そして一癖ある街の住人たちの物語。
骨董品店の店主は実にわかりやすい「キリスト教でいうところの悪魔」です。
人の心の隙間に入り込み、優しい言葉や住人が切に望む物品を与え、さらに代金をまけることによって相手の心に貸しを作り「お願いを聞いてもらう」という「悪魔との契約」を交わさせます。
そうやって思い通りに動く住人たちを生み出し、人間関係を崩すような行動を指示してゆく。
特に何かしら負い目のある人間ほど悪魔に感化されやすく、影響を受けてしまうわけですね。
対するは町の外から赴任してきた信念の男、エド・ハリス(笑)
序盤にプロテスタント派の男が店主に宗派を尋ねるところなんて最高にブラックで笑えます。
キリスト教では悪魔の存在や誘惑、そして理不尽な死ですら神様の決めた事であり試練であるというのが基本スタンスだったりもします。
そんなわけで全体的にはテンポが良いわけでもない地味な映画ですが、あちこちにキング感が出ていて割と面白いなーと思いました。
甘い話には裏があるという感じの物語。
ニードフルシングス(必需品)って店名の骨董品店がオープンした!
紳士的なお爺ちゃんが店主!

と思いきや、波乱万丈な展開が市民に!!

些細なトラブルがお互いを疑心暗鬼にさせて、お互いを憎悪し合っていく感じが本当に怖かった。
田舎の閉鎖してる陰湿なあるある感が凄い。
こういうのは都会より田舎にありがちだから、お爺ちゃんはちゃんと場所選んでるんだなって思った。
都会は元から他人と接触しないからね。

やっぱり人間が一番怖いってわかる映画

最後のフルスロットルでみんながぶっ放して壊れていくのは観てて爽快感あるレベルで笑ってしまった
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