ニードフル・シングスの作品情報・感想・評価

「ニードフル・シングス」に投稿された感想・評価

gakupapa

gakupapaの感想・評価

3.5
骨董屋の主人は笑うセールスマンの喪黒福造を超絶ブラックにした感じ。
思い入れのある品を手に入れることが不幸の始まり。
人々の心を操り不幸の連鎖を作り上げる手際が匠です。
SYU

SYUの感想・評価

3.0
2021/02/21
監督 フレイザー・C・ヘストン
マックス・フォン・シドー
エド・ハリス

【キャッスルロック最後の日】

「クジョー」や「スタンド・バイ・ミー」等、度々S・キング原作の小説に登場し、映画製作会社名にもなった架空の町「キャッスルロック」を舞台に、町にやってきた謎めいた骨董屋の老人の甘言に惑わされた町民達が、やがて町を破滅に導いて行く様を描いたホラー。

エド・ハリスでもう一本。

原作本保有、上下巻にわたる大作小説で、登場人物も多く難解だったが、映画版はかなりシンプルに纏めてあり分かりやすかった記憶。

人の願いや欲望の隙間に入り込み、連鎖的に悲惨な事件を起こさせていく老人、欲望に打ち勝つ事の難しさ、狂気の人々に立ち向かう保安官役のE・ハリスの苦悩が印象的でした。

謎の老人役のM・F・シドーに加え、B・べデリアやA・プラマー等、なかなかの豪華キャストなのに驚いた一本、ドラマの「キャッスルロック」もなんか見たくなりました。

鑑賞日1994年頃 VHSにて
Palak

Palakの感想・評価

2.0
マックス・フォン・シドーがハマり役。話は至ってキングらしい不条理スリラー。こういう無理矢理なマインドコントロールなんか見覚えあるなと思ったら園子温の作品のノリだった。
すー

すーの感想・評価

3.0
欲しいものが何でも手に入る骨董品店〝ニードフルシングス〟
町の人々の些細な悪戯や妬みを利用し増幅させ殺し合いへと導いていく。簡単に手玉に取られ転がされてしまう人間の愚かさを痛感する。
スティーブン・キングの作品は余り好みでないが、この作品は単純な設定なので判りやすかった。悪魔が人間の弱い箇所を狙い不信を募り怒りを増幅させ対立から闘争へと。後半のまとめがもうひとつ、ラストの台詞「孫に2053年ジャカルタで会」は👍️
 とある田舎町で起こる惨劇。黒幕は突如町にやってきて何でも屋をオープンした初老の紳士っぽいが……。
 いかにもスティーヴン・キングといった感じのストーリー。犠牲者は出るものの、奴が直接手を下していないところがミソ。住人は完全に奴の掌の上で弄ばれている。構成が実に上手い。
原作 ホラー小説「Needful Things」(1991年)スティーヴン・キング

田舎町キャッスル・ロックに古物店「ニードフル・シングス」が開店。店主マックス・フォン・シドーに人心操作され住民がおかしくなっていく。
銃は人を殺さん 人が人を殺すんだ (ドヤァ

店主からの依頼はあくまで"いたずら"。実行犯の第三者にはそれほど害意がないが、誘導されて衝突した者同士は強烈に憎み合う。その連鎖は町全体に及び暴動にまで発展。代理殺人ともアイヒマン実験とも違う、まさに悪魔が人をコマにして遊んでる体。

その様子は音楽にも現れている。
誹謗中傷のビラを貼りまくる場面では、グリーグ「山の魔王の宮殿にて」が流れ、こっそり隠れながら貼りつつコントのように死角移動。
また、壮絶な殺し合いを繰り広げる女性バトルでは、シューベルトの「アヴェ・マリア」を聴きながら悦に入るマックス・フォン・シドー。
人々の憎悪を味わい楽しむ、まさに悪魔の所業。実に面白い。

冒頭の海から迫りくる俯瞰映像は、人知を超えた存在が侵略してくる感がよく伝わる。ジョン・カーペンター作品のような様式美。
終盤の演説合戦はどうかと思うけれど、エド・ハリスだから許せてしまう。
ド派手な爆発木っ端微塵からの「で?」なカンジもツボ。なんたって、「I'll Be Back」だし。孫によろしくね。


雑記メモ → コメ

再鑑賞 2020.07.05 シネフィルWOWOW
昔、BSで観てから現在までに4回視聴。コレクションとしてはエド・ハリスの並びに置いている。

さて、終盤にかけての捲し立ては作者お決まりで見通せるから、ある意味可愛いと許せるかは観る側の好みの問題か?

サスペンスではどうこうとか、スリラーとしてはどうこうじゃなく、単にストーリーのオチとしてのラストさえ許して“お話”として納得してしまえば楽しめる。

そうすれば魔術云々ではなく、これは誰もに有る心の弱さや、ついなびいてしまう集団性等、エンターテイメントたっぷりの教育映画でもあるかなと。
舞台劇の視覚的豪華版とみれば、この時代としてかなりの秀作だと思う。

心の弱さや醜さを操るのがここでは時空を越えて来た"悪魔"のような存在。
彼は冷ややかに教えてくれる。
私達の隠し持った弱さや醜さを、教師や親よりハッキリとワカリヤスク。
小道具が古いとみて白けるか否かは観る側の世代で別れるのかな…


マックス・フォン・シドーのベテラン演技も渋いですが、パルプ・フィクション冒頭で素晴らしいビッチ役を演じるアマンダ・プラマーがここでも真逆の静から動への素晴らしい演技を魅せています。
ルックス的な話、あくまで自分の好みで彼女の存在感がスコアupに繋がってるかも!

印象強し記憶としてはアマンダの危ない可愛さと、知事職そっちのけで競馬にハマるメガネ役の「俺をバスターって呼ぶなァ〜!」の台詞かな。

…そう、私も弱い心の持ち主ですね。
KiisuNeko

KiisuNekoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

古くても面白い。

設定が単純なようで意外と深いっていうのが、キングらしいと思った。キング曰く、ホラーを書いてるつもりはなく人間心理を書いているっていうことを踏まえれば楽しめると思う。誰の心にもある悪い考えを、日常の些細なきっかけと、ちょっとのいたずらから小さな町を破綻にまで追い込む過程がとても良かった。アランが神父に尋ねた、悪魔にそそのかされたらそれに従うしかないのか?みたいな問に対して、その人次第で未来は変わるっていうのが(言葉は全然違ったかもしれないけどそう解釈しました)物欲という隙きにつけこまれ、別の形で対価を支払わされることは、人間の弱みと正直さを利用した最悪な手口だと思った。不真面目な人なら守らなかったりすると思うけど、キャッスルロックは田舎でみんなが知り合いという環境だから、ある意味お人好しというか、そこに目をつけられた感じがする。
ただし、ゴーントの誤算はアランがいた事なのかもしれない。なので、ゴーントが予言する未来でアランの孫とまた対決することになるんだろうなと思うとちょっとゾッとする。

途中で爪が汚かったり、歯が汚くなってたりしたのに気づいたときもゾッとした。

エド・ハリスはやっぱりいい俳優さんなので、演説のところではっとさせられたし場が引き締まった。
ENDO

ENDOの感想・評価

3.8
これは酷い!代理犯罪が連鎖する悲劇を招くかと思いきや直接対峙し過ぎ!恐らくそれぞれの人生の蹉跌があってその心の隙間に入り込む喪黒福造のような存在であるシドー演じるゴーント氏の介入度合いがコメディの域に達している。どこまでも表層的な諍いは爆炎包まれて楽しい。スピーチで解決する牧歌的な世界なのだから。現実より優しいゲームなのだ。
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