快楽の園の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

ストラーロの映えるショットのつるべ打ちが目の保養。ボスの名画と重ねる様にして、特等席で新婚旅行を観察させてくれる。もう無理無理。自分が朧気に見ている像と大差ないのでやはりこのまま自由気儘に我が道を歩…

新婚旅行で訪れたホテル
体調が芳しくない妊娠中の妻、医師の夫
逃げ出したい現実がマリッジブルーの夫に襲い掛かる。
全編通して新婚！幸せ！じゃなくて、この女で良かったんやろか、子供なぁ…みたいな感じで…

「ほんま…結婚は人生の墓場やで…」ムービー。出来たっちゃ結婚の果てに今後己の溢れ出る性欲を婚姻制度の下に服従させねばならなくなった男の苦悩・絶望・恐怖を猛烈に悪魔的な映像とトチ狂ったモリコーネの劇伴…

これはヤバすぎる。ブニュエルもしくはベルイマン的な悪夢が淡々と繰り広げられていくのだが、それが本家以上に悪魔の様相なのだ。リンチほどには非線形ではないのだが、それでも各所に現われるシュールレアリスム…

タイトルそのまま、作中でもボッシュの『快楽の園』が引用される。音に対する執着が狂気じみているものの、モリコーネがジェラート１つで劇中歌の制作を引き受けたというエピソードは、アゴスティの人とな…

カッティングがエグい。ルックはいわゆる芸術映画のそれなんだが、カッティングの早さは一味違う。
終盤に流れるモリコーネはタランティーノが『イングロリアス・バスターズ』で使ってた気がする。
撮影はストラ…

シルヴァーノ・アゴスティ特集にて。結婚初夜の一晩の話。
男のマリッジブルーになったり、通りすがりの別の女とやりたくなったりと、いかに結婚が悪夢かを延々と見せる。
ブニュエル的なテーマだし、クローズ・…