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ガザの美容室
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目次

ガザの美容室の作品紹介

ガザの美容室のあらすじ

オシャレする。メイクをする。たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それが、私たちの抵抗。 パレスチナ自治区、ガザ。クリスティンが経営する美容院は、女性客でにぎわっている。離婚調停中の主婦、ヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦。皆それぞれ四方山話に興じ、午後の時間を過ごしていた。しかし通りの向こうで銃が発砲され、美容室は戦火の中に取り残される――。 極限状態の中、女性たちは平静を装うも、マニキュアを塗る手が震え、小さな美容室の中で諍いが始まる。すると1人の女性が言う。「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない」――いつでも戦争をするのは男たちで、オシャレをする、メイクをする。たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それこそが、彼女たちの抵抗なのだ。

原題
Dégradé
製作年
2015年
製作国
パレスチナフランスカタール
上映時間
85分
ジャンル
ドラマ

『ガザの美容室』に投稿された感想・評価

”日常と抵抗”→戦争ポルノではない。

「ガザの美容室」
”ガザ”という地名を聞いて、きな臭い戦争映画と思うかもしれないが、今作は単に、「イスラエル」「パレスチナ」という言葉を並べて、感動ポルノの如く、戦場の悲惨さや嘆きを痛みや死によって描き、同情を集めるようなエモーショナルな映画ではなく、あくまでガザ地区の生活を切り取って描いた作品である。つまり終着や出発点の”死”ではなく、現在進行形の”生”の部分の映画である。グランドホテル方式ならぬ、グランドヘアサロン方式で、その地域の女性だけの空間でを箱庭的に見立て、ドラマ的なデフォルメをして描いていることで、窓の外の戦闘など音のみの演出でありながらも息が苦しくなるような緊張感や恐怖感を煽っている。もしもこれが今話題の”ガザ”という地域の悲惨をエモーショナルに伝える”感動ポルノ”ならぬ”戦争ポルノ”となってしまっては、いけないと考えての生活の切り取りというのが画面越しに伝わってくる。

印象的なのは、各キャラクターの会話の端々に垣間見える生活感や、移住してきた者、結婚を控えた者、出産を控えた者と生きる臭いを感じさせながら、コメディリリーフ的におしゃべりな女性に宗教に熱心な女性、スマホを弄る若者などなど、「世界がもしも100人の村」だったらのようなブラックユーモア的な切り取り方や、人生の転機が一転して恐怖に変わる不条理さも凝縮している。その空間の近隣で銃声、さらにロケット砲の発射音から爆発の衝撃をより強調している。プロパガンダのような戦争映画よりも、片渕監督の「この世界の片隅に」同様に、生活を切り取ることで、資源や食糧、男女格差の浮彫のさせ方を、一般人視点のデフォルメした説明で行っていることで、親近感のような手軽とより明確な人間性と死の影を照らし出していたと思う。最後は観客に委ねるようにこの閉鎖的な箱庭が閉じて終わるわけなので、我々はその扉を開けるという意識を持つべきと自然に思わされる。
3.8
パレスチナ自治区の話。
パレスチナ自治区ガザ、一つの美容室の一日。女達は危険な地域でもオシャレをしに集まる。色々あって(笑)外では銃撃戦が始まり缶詰状態になる、女達は様々意見があるようで……ってあらすじ。
面白かった。様々な性格と境遇、人種、共通なのは女性である事。不満を漏らしながらも自分の番を待ってる。そしてほぼワンシュチュエーションの会話劇。素晴らしい演技、役作りです。緊迫感バッチリでした。パレスチナ情勢を軽く勉強してから観ると分かりやすいです。
まぁ多くは語るまい(笑)
それでも女性は強い…

今年の春にイスラエルとパレスチナに訪れたので空気感は何と無くだがわかった。(もちろんガザ地区のことはわからないが)

常日頃、政治問題と背中合わせ、てかそれの渦の中で生きてるような人達。もうこのレベルまで来ると、安全に生きれる場所をくれるなら政治なんてなんでも良いよって感じなのかな。

一つの美容室の中に色々な状況の女性がいて社会の縮図を見ているようだった。

パレスティナ自治区、ガザ。ロシアから嫁いできたクリスティンが経営する美容室は、順番待ちをしている女性客で賑わっている。離婚調停中の主婦エフィティカール、ヒジャブを被った敬虔なムスリムのゼイナブ、結婚式前に身支度を整えているサルマ、出産間近のファティマなど、様々な背景を持つ女たちが好き好きな四方山話に興じて時間を過ごしていた。しかし、通りの向こうで突然の銃声。賑やかなしゃべり場だった美容室は戦火の中に取り残され、皆閉じ込められることになってしまった。

本作の原題『DÉGRADÉ』はフランス語で悪化という意味と、髪型のレイヤースタイルという意味がある。ガザで生まれ育った双子の監督による実体験に基づいた初の長編作品で、戦争状態という日常を生きる女性たちをワンシチュエーションで描く。戦闘に巻き込まれた人々の恐怖を追体験することができる作品。

ぜひぜひ

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