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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~の作品紹介

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~のあらすじ

1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別名「平和に機会を」で「世界は別の道を選ぶことはできないのだろうか?」と問いかけた。今日のコスタリカに、その「別の道」を見いだすことができる。 コスタリカは1948年に常備軍を撤廃。1949年には憲法にも規定された。以来、軍隊に頼らず、条約や国際法、そして国際機関との関係を強化しながら国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築していった。 莫大な予算が必要となる軍事費の支払いから開放されたコスタリカは、この予算をよりよい教育や国民皆保険制度の実現のために振り分けてきた。1948年12月1日に軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールの「兵士よりも多くの教師を」というスローガンは有名だ。 このように、コスタリカは国際的な連帯や国際法を基にした平和国家建設への道を決断し、70年近く常備軍を持つことなく平和を維持し、繁栄してきたのだ。本作は、コスタリカを根底から揺るがした1948年の内戦の頃から軍隊廃止までの道筋を紹介する。コスタリカはこれまでの数十年で幾つかの重大な危機を乗り越えてきた。しかし、現在直面する危機が最も手強いものかもしれない。

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~の監督

原題
A Bold Peace
製作年
2016年
製作国
アメリカコスタリカ
上映時間
90分

『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』に投稿された感想・評価

夏休みの宿題=戦争を考える2

コスタリカは1948年に常備軍を撤廃。憲法にも規定された。以来、条約や国際法、そして国際機関との関係を強化しながら国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築していきました。

莫大な予算が必要となる軍事費をよりよい教育や国民皆保険制度の実現のために振り分けてきた、、。

これは題名にあるような「奇跡」でもなんでもない。軍隊があるから戦争になる。だから常備軍を持たない。紛争が起これば粘り使い外交交渉と国際法に訴える。浮いたお金を教育や医療に回す。それにより人が育ち国が繁栄する。至極真っ当な考え方。それを「奇跡」と思う時点で、戦争がなくなっては困る人々に、思いこまされているのかもしれません?

そうは言うても、あの国が攻めてきたらどうすんの、、多くの人が思う疑問。

コスタリカでは、有事には義勇軍を組織する権限が大統領にあり、警察組織も充実しているらしい。だから、それで時間を稼ぎ外交で打開策を探る。もちろん急に言ってもどこも助けてくれないので、普段から様々な外交努力をしている。

また、小国が常備軍を持ってたとしても、巨大な軍事国家が攻めてきたら守る事なんてできない、、無駄ということ^^;

そんなコスタリカも、何度も再軍備の危機はあったよう。現在は他の国々と同じ様にグローバル化の波に晒され、貧富の差も拡大している。

でも、この国の凄いところは、高い志とそれを実現しようとする強い意識。立派なリーダーが次々に出てきて、国民も自国をどうしたいかを真剣に考え行動している点にあると思います。

70年前に軍隊を解体したコスタリカの画期的な取り組みから学ぶべきことは大いにありそうです。

夏休みの宿題は終わらない、、。
小

小の感想・評価

4.0
<1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー。>(公式ウェブ)

軍を持たなければその予算を教育や医療、環境に振り向けることができ、国民は幸せになれる。実際コスタリカは<地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いている>(公式ウェブ)。

しかし、こんな疑問がすぐに浮かぶだろう。<「でもさ、こっちが仕掛けなくても、もし向こうから来たときに、軍がないと『アチャー』ってなっちゃう…」>(イモトアヤコ「世界の果てまでイッテQ!」2016年7月3日放送分)。

国家の非常事態の際には国会議員の3分の2の賛成投票により、徴兵制実施及び軍隊の編成権限が大統領に与えられるほか、<イギリスの国際戦略研究所などでは、治安警備隊を含めた総「警察」力を準軍隊として扱っている。諸組織の予算も隣国のニカラグアの国軍の3倍近くあり、国境紛争を抱えるニカラグアはコスタリカが「『軍』を展開している」としばしば非難している>(ウィキペディア:「コスタリカ」より)という。

ということでコスタリカが非武装国家だなんてウソじゃないかという声もある。それでも個人的にコスタリカに見習うべき点があると思うのは、常備軍を持たずに社会福祉を充実するというその志だ。

志を貫き通すための“武器”は国際法と外交だ。紛争が起こると、物理的な武力で防衛して時間を稼ぐ一方、国際法に基づいて訴えを起こすとともに、他国に説いて回り賛意を取り付ける。コスタリカが国際社会から正当性を得ることで、紛争の相手国は孤立を避けるため矛を収めざるを得なくなる。

常備軍を置かない代わりに国民の健康、教育を充実して、国際法と外交で戦っていくという“戦術”。コスタリカが抱える貧困や麻薬といった難問を解決しようとする国民の意志が政治に反映されていくのも、こうした“戦術”の副産物だろう。

某軍事大国の“戦術”は真逆である。マイケル・ムーア監督の『シッコ』では次のように指摘していた。

・権力者が国民を支配する方法は恐怖を与え、希望を奪い、士気を挫くこと。権力側は厄介なことにならないようにするため、国民に教育と健康と自信を与えたくないのだ。

・貧困層は貧しく、士気を挫かれ、恐怖心があるため、命令を聞いて最善を祈るのが一番安全だと思うようになる。選択する自由があるといっても、借金苦に選択の自由はない。(貧困層は)希望を失い、投票しないのだ。

軍を持たない国は集団安全保障体制に加盟するか、大国に防衛を依存しなければ「『アチャー』ってなっちゃう」と思っていたけれど、コスタリカのような道があることを恥ずかしながら知らなかった。

日本で非武装中立が成立するとしたら、どのような道があり、そのために必要な志はどうすれば得られるのだろう、と考えてしまうドキュメンタリーだった。

●物語(50%×4.5):2.25
・無知を気づかせてくれた。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・構成は良い。お勉強系なので、ビデオの方が吉。

●映像、音、音楽(20%×3.0):0.60
・可も不可も、特に印象なし。

●お好み加点:+0.10
・一見の価値あり。
YOUME

YOUMEの感想・評価

3.6
「平和を維持するためには軍備や核による抑止力が必要」という誰が決めたのか分からない“常識”は、必ずしも正しくはないということ。事実、常備軍を持たずとも平和を維持している国家がある。この映画は、コスタリカが軍備撤廃を実現する道のりを通して、世間で常識とされていることが本当に正しいのかどうか疑い、勇気を持ってそれを覆し、理想を実現する素晴らしさを教えてくれる。
世の中の“当たり前”に挑むことは簡単なことではない。それは、押し寄せる川の流れの中で自分だけ逆走するようなものだ。けれども、強い人の意見や大衆の潮流に流され、思考停止して常識に従うのではなく、本当に正しいのか、疑ってみること。他により良い道はないのか、探ってみること。自分の頭で考え、それが正しいと確信しているのであれば、勇気を持って実行すること。それが大切なことだし、そうすることによって、常識的には無理だと思えるような理想でさえも実現することができるんだ!という勇気を、この映画からもらえた気がする。
平和維持のための常備軍の存在の他にも、「常識としてまかり通っていている、でも、本当はおかしなこと」は世の中にたくさんあると思う。コスタリカの存在は、常備軍の必要性に一石を投じるだけではなく、そんな常識を覆して理想を実現する勇気を、私たちに与えてくれる存在だと感じた。

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