コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~の作品情報・感想・評価

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~2016年製作の映画)

A Bold Peace

上映日:2017年08月12日

製作国:

上映時間:90分

3.9

あらすじ

「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」に投稿された感想・評価

アメリカのお膝元、軍事的にも経済的にも何かと標的になる中米諸国。

その中で半世紀以上前に軍隊を捨て福祉と教育にその予算を注ぎ込んで中立国を築いたコスタリカ。

賛否、紆余曲折はもちろんあるが年間の軍事予算とほぼ同額のミサイルを持つアメリカから防衛しようとしても無理だ。

それなら軍備を手放し国際正義と法に委ねる方がよほど大きな武器になるという選択。

その選択はアメリカの核の傘の下に入れてもらう代わりに狭い国土に沢山の基地を置き、治外法権の米兵軍属はやりたい放題。泥棒に追い銭とばかりに「思いやり予算」などと毎年莫大なお金をカツアゲされ、おまけに戦争は永遠に放棄すると憲法でうたっているのに自衛隊という名の軍隊にはとてつもない額の兵器を買っている。

そんなアジアの小国である日本も検討いいのではないかと思う選択のひとつだと思う。

ただ映画は片方の側面から権力闘争に勝った側の人たちのみを描いており、そこには市民の姿は見えない。

市民はその選択肢をどう受け入れ、苦しい時にはどう対応したのかこそが知りたいところで、権力側をニュースのように流しても感情は動かない。

ただひとつ心が動いたのは軍備にかけるお金を教育と福祉に回し、世界の中で中立を宣言したというその事実だ。
Goemon

Goemonの感想・評価

4.2
軍隊を廃止した国家「コスタリカ」の、その経緯を歴史的に考察した映画です。

興味深いのは、軍隊廃止の先手としての政権奪取は、革命によっているところです。
太平洋戦争のすぐ後ぐらいの話なので、それを云々言う気はありませんが、国民にとって良いことでも、それを実現することがいかに難しいかを教えられます。

国政が悪化していったとしても、それに染まる国民性は培われているわけで、そうなるとそれを修正するための政権奪取がますます難しくなるという悪循環が生まれます。
日本においては首相も公選性ではないので、ますます改めることは難しいと思います。

大事なことは、軍隊を廃止しても国家として存続できるということでしょう。
軍産複合体に支配されたアメリカには到底不可能な形です。
それゆえに、アメリカはそういう国家形態に抵抗するのでしょう。
すー

すーの感想・評価

4.0
監督来日上映&トークにて。
1948年に軍隊を廃止し、軍を持たず、軍にあてる国の予算を教育や福祉にあて、福祉国家となったラテンアメリカの小国コスタリカ。どのようにして軍廃止を成しえたのか、その後湾岸戦争、イラン戦争など冷戦下であっても中立を保ち続けたその国民性と政治家の有り様。それだけでなく現在の問題点もしっかり描くドキュメンタリー映画。

コスタリカという国の有り様を見て、日本の現在抱えている外交問題であったり内面の問題であったり様々なことを考えさせられた。その後のトークでもはやはり日本やスイスは世界的に平和国家の手本として認識されている模様。憲法9条があることの意味を考えさせられる。問題を見て知る為にも多くの人に見てもらいたい。
2018年5月1日

憲法で軍隊を持たないと規定している「コスタリカ」を題材にした作品。軍事費に充てる予算を国民生活の向上に使用して国を発展させる。そして平和維持については「国際法」に訴える。

警察や軍隊が存在しなくても平和な状態が続く世界が一番だと思っているが、その実現に至るまでには警察や軍隊が必要な時期が続くのだろうな。
Morizo

Morizoの感想・評価

4.0
コスタリカは「地球幸福度指数(HPI)」なるもので世界1で、治安も中米の中では一番よいという。
20世紀半ばに常設軍を放棄して、そのお金を教育、福祉に投下していることが理由の大きなところとして提示されている。

アメリカ・コスタリカ共同制作とされているこの映画、コスタリカに光を当てているが、USが悪の枢軸として繰り返しスポットされている。

・ USにいいように利用されてきた中南米の国々
・ それに屈しなかったことで幸せになれたコスタリカ
・ 皆もこの国をモデルにしよう!

という話と理解してもよいと思う。

USのジャイアン的側面を嫌うUS人監督が作っただけあってという感じもあるが、国家の一形態を知るのにも中南米の近代以降の歴史を知るのにも良い映画だった。

日本も自立して自分達の幸せとは何なのかを考えたほうがよいと思わされた。
ペロン

ペロンの感想・評価

4.4
この映画を多くの方に観ていただいて 未来を語り合っていただきたい
この数年で、日本の民主主義はどれだけ形骸化しただろうか。特定秘密保護法にはじまり、安保法、カジノ法、入管法改正、改正水道法……。そのすべてが、十分な議論もなく、強行採決された。今日も、沖縄県の抗議を無視して、辺野古新基地建設現場に土砂が投入された。来年、安倍政権は憲法改正を発議し、2020年の改正実現に向けて拍車をかけるだろう。日本が「戦争のできる国」になる日は着実に近づいている。民主主義の底が抜け落ちていくなかで、戦争の足音は日増しに大きくなっている。

コスタリカの経験は、日本に平和国家としての示唆を与える。コスタリカは、常備軍を持たず、その費用を社会保障と教育に充てる。高所得者には課税を増やし、富を再分配する。冷戦下では、アメリカからの強い「再軍備化」の要請を拒否した。国民の幸福度は世界一だ。対米従属路線の日本が、国家主権を回復し、民主主義を手作りし、軍を持たない平和国家の道を進んでいくために、「戦争のできない国」「戦争を放棄した国」であるコスタリカから学ぶことは多いように思われる。
お

おの感想・評価

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国家に点数はつけられないが、素晴らしい感銘を受けた。
民主主義の在り方、国際法への信頼、グローバリゼーションへの危惧。

かの有名なアイゼンハワー元アメリカ大統領の“軍産複合体”演説へのコスタリカなりの答えは半世紀以上かけて世界へ広がっている。
圧倒的他国無関心の日本はきっとこういう映画を無視してしまう、こんな心揺さぶるミラクルは世界のどこを探しても見つからないのに!
Tami

Tamiの感想・評価

4.0
やっと観れた。

コスタリカに、心からの敬意を表さずにはいられない。

印象的だったのは、
非武装により、より強くなった
という言葉。

大人がビジョンと理想を語り続けると、奇跡は現実になる。

コスタリカが教えてくれた。

これ、日本国民全員観なきゃだ。

@イメージフォーラム
おみ

おみの感想・評価

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なぜか、とてもコスタリカが気になって、見たんだけれども、本作を観るまでコスタリカについてはほとんど知らなかった。

良さ、悪さ、どちらも描いているし、幸福度調査ってなんじゃい!とかおもうけど、全員が幸せなんてこと難しいとはわかっていても、国をあげて、世界中が良くなる事を思ってる国だとは思いました。

コーヒーの国なのにスターバックスが必要かい?っていうコメントを見た後に、すぐ近くのスタバに入って新作フラペチーノを飲む私。
国はそれぞれ、人もそれぞれ。
でも少しだけ、めずらしく「コスタリカ行ってみたい」って思いました。
スコアはつけられない。