伝説の女優・淵透世ふち すけよ(檀れい)を母に持つ少女・累かさね(芳根京子)は、母親ゆずりの天才的な演技力を持って生まれながらも、容姿は母に似ず、顔の大きな傷にも強いコンプレックスを持って生きてきた。そんな彼女に母が遺した一本の口紅。 その口紅は、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていた――。 一方、美貌を持ちながらも、決して他人には言えない理由により花開かずにいる舞…
伝説の女優・淵透世ふち すけよ(檀れい)を母に持つ少女・累かさね(芳根京子)は、母親ゆずりの天才的な演技力を持って生まれながらも、容姿は母に似ず、顔の大きな傷にも強いコンプレックスを持って生きてきた。そんな彼女に母が遺した一本の口紅。 その口紅は、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていた――。 一方、美貌を持ちながらも、決して他人には言えない理由により花開かずにいる舞台女優・丹沢たんざわニナ(土屋太鳳)。 彼女は、女優として大成することに異常な執念を募らせながら日々を過ごしていた。 ある日、累は母・透世に世話になっていたという男・羽生田はぶた(浅野忠信)を通じて、ニナと出会う。“美貌”と“才能”、自分の足りない部分を埋めるように導かれ、出会った二人。互いの目的の為、口紅の力を借りて、入れ替わることを決断する。 ニナの“美しさ”と累の“演技力”、どちらも兼ね備えた完璧な女優“丹沢ニナ”は、一躍脚光を浴び始める。 二人の欲求が満たされていく。しかし、二人がともに恋に落ちた一人の演出家・烏合うごう(横山裕)をめぐり、秘密の共同作業に亀裂が生まれる。
(C)2018映画「累-かさね-」製作委員会 (C)松浦だるま/講談社