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華氏911
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目次

『華氏911』に投稿された感想・評価

YYamada

YYamadaの感想・評価

3.4
【ドキュメンタリーのススメ】
華氏911 (2004)

◆ドキュメンタリーの種類
製作者の視点でテーマを掘り下げる
「遂行型」
◆描かれるトピックス
アメリカ同時多発テロ事件と
 イラク派兵に対する政府の責任

〈本作の粗筋〉 Wikipediaより抜粋
・2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件をめぐり、ブッシュ大統領とビンラディン家とサウジ王室、イラク戦争を主導したラムズフェルド国防長官とイラクの独裁者サダム・フセインの密接な関係を描き、ブッシュ政権を批判。
・果たしてブッシュ大統領は、イラクに大量破壊兵器がないことを知りながら、国民に嘘をついて開戦したのか?

〈見処〉
①華氏911、それは自由が燃える温度。
 カンヌ映画祭最高賞の超問題作——
・『華氏911』(原題: Fahrenheit 9/11)は、2004年に製作されたドキュメンタリー映画。タイトルは、思想統制による焚書が描かれたSF小説『華氏451度』にちなんでつけられている。
・『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア監督がアメリカ同時多発テロ事件へのジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する本作は、全米配給予定だったミラマックスが、「創設者のウォルト・ディズニーは共和党支持」「ブッシュ大統領の弟ジェブ・ブッシュが知事を務めるフロリダ州のディズニー・ワールドは税制優遇措置を受けている」親会社のディズニーより「会社の利益を損なう映画の配給を止める権利がある」と政治的圧力を受け、配給を拒否。最終的には、ライオンズ・ゲートから全米公開され、歴史ドキュメンタリー興収ナンバーワンのヒットを記録した作品。
・第57回カンヌ国際映画祭では、コンペティション部門で上映され、上映直後にはスタンディング・オベーションが25分間続く高い評価を受け、最高賞パルムドールと国際批評家連盟賞をダブル受賞している。
・また、本作は、ゴールデンラズベリー賞でブッシュの「最低主演男優賞」、ラムズフェルドの「最低助演男優賞」など5部門にノミネートされ、うち4部門を受賞。2004年の大統領選挙への影響に注目が上がったが、選挙民は固定票が多く、実際には影響はほとんど無かった。
・なお、ムーアはザ・フーの楽曲「無法の世界」をクレジットタイトルで流そうとしたが、作者のピート・タウンゼントに拒否され、最終的にはニール・ヤングの「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」が印象的に使用されている。

②本作で語られるエピソード
・慰問中の小学校で9.11の一報を聞いても、7分間「3匹の子コブタ」の朗読を続けるブッシュ大統領
・9.11以降、ビンラディン一族の出国を黙認するアメリカ政府
・ブッシュ大統領の親友はビンラディン一族の会計係。アメリカ市場の7%を投資するサウジアラビア王朝やタリバンとブッシュ一族の関係。
・イラクはブッシュとラムズフェルドから、サウジの隠れ蓑にされた?

③結び…本作の見処は?
◎: 本作公開の翌年に、ブッシュ大統領が「イラク戦争開戦以前にイラク国内に大量破壊兵器があったという情報は誤りだった」との声明を発表。本作によるムーアの仮説が正しいことは証明されたほど、世界状勢に影響を与えた映画。現在のロシアによるウクライナ侵攻を地でいく「風化させてはいけないエピソード」を描いた、ドキュメンタリー史上、最大級の問題作。
◎: 9.11の惨劇の一報を聞いた際のブッシュ大統領の所作を見るだけでも価値ある作品。
▲: 本作品でも、反共和党のマイケル・ムーアの扇動的なメッセージが炸裂。本作で描かれる、悪の権限は、IQの足りない子ブッシュ大統領であって、アメリカ制度の問題には及んでいないのが残念。「子を戦争で喪いたくない親の気持ち」だけでは、反戦ドキュメンタリーの論拠として物足りない。
ほーく

ほーくの感想・評価

3.3
【有志連合】
もはや、歴史なんだな

世界の警察と並ぶ存在と対峙する術を我々は未だ見つけられていない

これって、原題は「FAHRENHEIT 9/11」なんだよね。元ネタが著名な海外SF作家レイ・ブラッドベリの「華氏451」であるのはお約束として、何故、邦題では「9/11」じゃないんだろう・・・。
 それは一応置いといて、これは確かにドキュメンタリー「風」だ。作品中のほとんどの映像がニュース番組や公式記録から引用されている。「風」であるのは、ところどころで、あからさな皮肉で加工映像が使われているから。そこがマイケル・ムーアの持ち味なんだからいいけどね。
 テーマは、分かり易い。「4年前の大統領選で、疑惑のフロリダ州のおかげで、世界はどうなった?、オレタチの母国はどうなってる?」
 正直、そのテーマのせいで笑いと皮肉・深い洞察は前作の「ボウリング・フォー・コロンバイン」には届かない気がする。しかし、彼はやってのけた。カンヌ映画祭グランプリ受賞を。親会社の阻止を振り切っての全米&世界配給を。
 有志連合の一員となった日本に住む者としては目を背けてはならない作品だ。解釈・判断を自分でするために。
 ※ちなみに、パンフレットには駄文ばかりが載ってるので不要でしょう。
一

一の感想・評価

3.8
マイケル・ムーア監督作品

おなじみのアポなし突撃取材で、9.11事件を巡るブッシュ政権への疑惑を明らかにしていくドキュメンタリー

恥ずかしながら全然知らないことだらけでしたが、開いた口がふさがらないほどアメリカの政治もちゃんと腐っているんだなと謎の安心感すらあった

はなからブッシュ政権を徹底的に批判する為に作られたドキュメンタリーなので当然中立性ありませんが、イラク戦争を正当化し続けた男の真実を暴いていく過程は何とも痛快である

マイケル・ムーアらしくアイロニカルな鋭い視点からユーモラスに描かれてはいるけど、実際はかなりヤバい問題をテーマにしている
しかしそういった強烈なメッセージを含みながらもテンポの良い構成や編集の妙で、しっかりとエンターテイメントに昇華しているのでさらりと観ることが出来る

とはいえこれだけの凄まじい問題提起を見せられているのに、結局この映画の公開後にもブッシュは再選しているという現実はなんとも皮肉なものである

どうあがいてもこういった政治汚職を扱うドキュメンタリーはプロパガンダと揶揄されてしまうのはつきものなので仕方がないが、語弊があるかもしれないけどやっぱりマイケル・ムーアのドキュメンタリーはシンプルにめちゃくちゃ面白い

〈 Rotten Tomatoes 🍅82% 🍿70% 〉
〈 IMDb 7.5 / Metascore 67 / Letterboxd 3.4 〉

2021 自宅鑑賞 No.164

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