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ヴァンサンへの手紙の作品紹介

ヴァンサンへの手紙のあらすじ

友人のヴァンサンが突然に命を絶った。彼の不在を埋めるかのように、レティシア監督はろうコミュニティでカメラを回しはじめる。美しく豊かな手話と、優しく力強いろう文化。それは彼が教えてくれた、もう一つの世界。共に手話を生き、喜びや痛みをわかちあう中で、レティシア監督はろう者たちの内面に、ヴァンサンが抱えていたのと同じ、複雑な感情が閉じ込められているのを見出す。 「ろう者の存在を知らせたい」というヴァンサンの遺志を継ぎ、レティシア監督はろう者の心の声に目を澄ます。社会から抑圧され続けてきた怒り、ろう教育のあり方、手話との出会い、家族への愛と葛藤…。現代に生きるろう者の立場に徹底して寄り添いながら、時に優しく、時に鋭く、静かに、鮮やかに、この世界のありようを映し出す。

ヴァンサンへの手紙の監督

レティシア・カートン

原題
J'avancerai vers toi avec les yeux d'un sourd
製作年
2015年
製作国
フランス
上映時間
112分
ジャンル
ドキュメンタリー

『ヴァンサンへの手紙』に投稿された感想・評価

ヴァンサンへの手紙

上映期間中に逃し鑑賞できないと思っていましたが、困った時のジャック&ベティで無事鑑賞。

レティシア監督の友人ヴァンサンが突然命を絶ち、彼の不在を埋めるかのようにフランスのろう者たちにスポットライトを当て、彼らを取り巻く医療・教育・人権問題などから彼らが抱える心の声を描いたドキュメンタリー作品。

いちばん驚いたのは、フランスでは130年もの間、ろう者のコミュニケーションツールとして口話(音声言語に基づいて行う方法)を強要し、手話は禁止され社会からも抑圧されてきたということ。
(ろう者のコミュニケーションには手話が当たり前だと、勝手に思っていました😥。調べたら日本でも2009年に学習指導要領が改訂し手話が初めて明記されるまで、フランスと似た状況だったようです。)

手話の必要性はろう者が一番わかるはず。"ろう者の視点で寄り添う"この当たり前の視点が、長い間置き去りになるなんて、考えてもみませんでした。

本作品にはろう者の姿がありのままに映し出され、想像したこともない悲しみ、痛み、苦しみがそこにはあり、それらすべてが衝撃的で、ただただ映像に見入るしかありませんでした。

ヴァンサンが残した"母国なのに外国人のようだ"という言葉が印象的。差別意識を感じるという、ろう者全員の心を代弁しているのでしょう。

鑑賞しなければ、知らなかったことばかりで、いろいろなことに気づかせてくれる作品でした。

冒頭の"三匹のこぶた"を手話で読み聞かせるシーン、とってもよかったなぁ〜
ゴン
5.0
間違いなく映画館で見られてよかった映画!「ろう者の家族でも、研究者でも、手話通訳者でもなんでもない、ただの聴者」である監督が純粋な好奇心だけでろうの世界に飛び込んだ、っていうのがいいなあ。私もなんでもないただの聴者だけど、自分の知らない、複雑で豊かな世界が広がってるって分かったらそりゃあ見たい、知りたい、感じたくもなる。
ろうと聴の2つの世界がある、っていう認識は、親子間で異なる世界を生きなきゃいけない人にとってはやっぱり酷だろうなあと思う。でも、違いを認識することで初めてそこに橋を渡す努力に向かっていくわけだから、必要な痛みでもあるんだと思っちゃった。
全編通して、手話劇に歌をつける試みに象徴される「橋渡し」的な示唆に満ちてて、ろう者の立場に寄り添いつつもどの価値観も否定しない、ジャッジしないということに細心の注意を払ってるのがよく分かった。繊細な映画!
さらにはその繊細さの構造的なカラクリについてパンフレットでかなり詳しい言及があって、こんなこと教えてもらっちゃっていいんですか!?!?!って感動しました…。パンフレット最高!コンパクトでキュートで欲しい情報が大体載ってて、充実の監督インタビューまで!なによりモノとして可愛いがすぎる!永久保存版パンフです!
dita
4.5
@第七藝術劇場   

ずっと観たかった作品、とてもよかった。手話は美しい言語であり文化であり芸術だと思う。当たり前であるべき「表現」という手段を奪われていた歴史を知り愕然とする。研究でも必然でもなく「あなたと話がしたいから」という当たり前を見習おう。

ろう者と聴者のもっと私的な話かと思いきや、人間の尊厳とはという普遍的な問題提起が描かれていた。何故人は自分たちだけの理由で他者を排除するのか。聴者は聞く耳を持たないということばが刺さる。

手話で会話をされている方の表情が豊かなのは、手の動きに加えて目線が重要だからというのも勉強になった。これも人と人とがコミュニケーションを取る時に当たり前のこと。普段人の目を見て話せないわたしが、自分の気持ちをわかってもらえないとか言うてるのが恥ずかしくなる。

手話に対しては、マイノリティの言語とかハンディキャップを補う手段とかいうふうには思っておらず、ただ純粋に美しいことばだと思っている。極端な話、例えばダンスで感情を表現するのと同じなんじゃないかと。
フランスでは100年もの間手話が禁止されていたという。それでも自分たちの表現方法を無くさないために継承し続けてきた人たち。こういう思いこそ尊いと表現すべきだと思う。

以下余談。
去年か一昨年か忘れたけど、全日本プロレスの試合を観に行った時に、メインで勝ったゼウス選手が、会場にいるろう者の方(たぶん知り合いの方)にもわかるように手話を交えてマイクパフォーマンスをしていてめちゃくちゃ恰好よかった。見た目と入場曲は怖いけど、ゼウスめちゃくちゃいい選手ですよ皆さん。

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