ヴァンサンへの手紙の作品情報・感想・評価

ヴァンサンへの手紙2015年製作の映画)

J'avancerai vers toi avec les yeux d'un sourd

上映日:2018年10月13日

製作国:

上映時間:112分

あらすじ

「ヴァンサンへの手紙」に投稿された感想・評価

Same

Sameの感想・評価

5.0
手話 ろう者を知らない方へ
まずは手話が美しい。
『3匹のこぶた』の手話での読み聞かせ(見せ)は手話がわからずとも、状況が見えてくる。必見。
マイノリティである『聞こえない』人たちの様々な生き方と在り方、マジョリティである『聞こえる』人による悪気なき人権の侵害、自分が無意識の加害者であることに気づかされる。
出演者が多いので、少し混乱するかもしれないけれど、この作品はあなたの感性と知性、そしてあなたの想像力 思考力 洞察力
を総動員して、見てほしい。
あなたの人間力と、ドキュメンタリーリテラシーが試される作品。
仏で手話を公的に百年も否定していたとは驚き。聾学校へ通う為移住など苦労が絶えない。聴者の何倍もの努力で教師になった父親が運転中、後ろの娘と手話でやり取りする時、僅かだか手放しになっていたのが心配。
アメブロを更新しました。 『「ヴァンサンへの手紙」フランスのろう者の現状を10年に渡り追っているドキュメンタリーです。』 https://t.co/roNZygBGXD
shiori

shioriの感想・評価

4.5
明るすぎず、暗すぎず、でも物事の本質を伝えている、すてきな作品でした。
序盤はろう者・聴覚障害児を持つ親御さん・コミュニティなど様々な映像が切り替わり、取っ付きづらかったけれど、中盤からはその形式にも慣れてきたからかとても良かった。ルールをねじ曲げてでもマイノリティに就業資格を認めない話は『Suffragette』に通じるし、障害児を産んだ女性に不妊手術を施すなど優性思想に絡んだ話もあった…。
横浜で開かれた上映会で観たので、監督とのトークショーも聴くことができました。監督はフランスの聴者で、フランス語(音声)を日本語(音声)に変える通訳。それを更に手話に変える通訳。その通訳の違いが面白かった。音声同士の場合はメモとっているけれど、手話だと相手とメモ紙を同時には見れないこともあって、即時通訳にならざるをえないな、とか。
手話通訳の場合、レティシア監督が話し始めると「フランス語」(手形がF)と表出したり、進行の方が手話し始めると目線を向けるなど、単に通訳者するだけではなくそのような「誘導」も必要なんだなぁと。
フランス語の通訳の方が「(インテグレーションしている)聴覚障害児は、大人の聴者に会ったことない」と言ったとき、手話通訳の方が少し止めて「大人の聴覚障害者」ですよねと確認していた。連携プレイ!!!