ヴァンサンへの手紙の作品情報・感想・評価

ヴァンサンへの手紙2015年製作の映画)

J'avancerai vers toi avec les yeux d'un sourd

上映日:2018年10月13日

製作国:

上映時間:112分

あらすじ

「ヴァンサンへの手紙」に投稿された感想・評価

ゲル

ゲルの感想・評価

3.7
鳥のさえずり、車の走行音……静かだけれど様々な音が聞こえてくる作品。
亡くなった友人に時々語りかけるスタイルの、ドキュメンタリーっぽくないドキュメンタリー。
ドキュメンタリーってもっと生活感にあふれ訴えたいことをバンバン伝えてくるエネルギッシュな感じをイメージするけれど、フランス映画らしさが感じられ、とても詩的。
ろう者の中でも比較的リア充な人をピックアップしていて、自信や余裕が感じられるからなのかもしれない。
説明が少なくわかりにくい箇所もあったが、こういう叙情的なドキュメンタリーもたまには良いなと思えた。
vivalaviwa

vivalaviwaの感想・評価

3.2
目を見る
最後まで目を合わせる

思えば”言葉”は
言葉だけで使ってしまうことも
多くあるけれど

目を見て伝える
受け止める
感じる
ということ

その意味合いを
改めて考えさせられました

全身で表す“三匹の子豚”
びっくりするくらいに
情感に溢れてました!
U子

U子の感想・評価

3.8
ドキュメンタリーなのに、メランコリックで美しい。カミーユの歌声が心に残る。
この映画を観るまで、手話というのはコミュニケーションのツールとしか思ってなかった。ろう者の心を解放し、こんなにも豊かな表現であると改めて知ることができて本当によかった。
思い出すのはピナ・バウシュのダンスだった。手を動かし心の機微、記憶、いろいろな感情をメランコリックに表現する。
手話もダンスのように魂にまで訴える。
手話がフランスでずっと禁止されていて、今もなお苦しい立場にあると知り、悲しくなった。
日本ではどうなのか。とても知りたくなった。
相手の目を見て話をするシンプルだけどなかなかできない。
渋谷のUPLINKで観てきました。

原題は「私はろう者の目を持って君の方へと進むだろう」って感じでしょうか
「ヴァンサンへの手紙」という邦題だけど、彼がなぜ・どのように命を絶ったかということにはほとんど触れられません。
(この短い邦題を考えた翻訳者の方、すごいですね…!)

手話や聴覚に障がいがある方、彼らのコミュニティについて自分は何も知らなかったんだなと、この映画を観て始めて気づきました。
気づかないくらい知らなかったのです。

もし自分に将来子供が生まれて、その子が耳が聴こえなかったら?
耳の聞こえない方と知り合う機会があったら?
自分はどうするんだろうか。一から手話を学べるんだろうか?
いろんなことを考えて観ました。

なんとなく、フランスはこういう事案についても先進的なイメージがあったけれど
全然そんなことはなくて、まだまだ発展途上な驚きました。
フランスでこれじゃあ、日本はもっと大変だとうなと…

「目を見ないと手話は通じない」
「こんなに表現豊かな言語があるかしら」

この2つのセリフがすごく印象に残っています。

映画のフライヤーにも大きく映っている、手話劇の俳優レベント・ベシュカルデシュさん。
彼の動きがとても美しくて、繊細で、どこか儚くて、とてつもなく芸術的で…とりこになってしまいました。

ステファヌさんの、お子さんへの3匹のこぶたの読み聞かせもとってもすてきでした。
読み聞かせというよりも、ダイナミックな劇を観ているかのよう。

手話は3次元の言語と言われているそうです
こんなに表現力豊かで美しいものだということに、今まで気づく機会がなかったんですよね。
子供のころから触れる機会があったらいいのに。これからの社会に変化があることを期待したいですが、まずは自分がこの機会に思ったことを発信していくことから始めなきゃなと思います。

いろいろなことに気づき、考えるきっかけをくれたレティシア・カートン監督、ヴァンサンさんに感謝です。
一人でも多くの方に観てほしい。
tn

tnの感想・評価

3.2
好きなテーマではあるのよ。。

とても興味深い。
映画としては考えずにいときます。
手話詩というのは色々教養つけた上で鑑賞してみたい。
coro

coroの感想・評価

4.0
フランスのろう者・ろうコミュニティ・手話などについて、“これまで”と“今”がとても分かりやすかった。そして、日本ととても似ていることに、驚いた。
アイデンティティを巡る旅。
真のろう者から見ると、世界は聴・聾で二分化されていて、その視座を「後から」知った人間に大きな揺らぎを与える。
所詮は1つの障害、生きづらさに過ぎないのだけれど、それは確実に彼らを孤独にし、無力な存在たらしめる。
この物語を作り上げるために、家族でも研究者でもある必要はなくて、1人の個人として向き合ったことが非常に心に残った。
ドキュメンタリーとして、静かなろう者の怒りが滲み出していながらも、手話の美しさを表現しているところが素晴らしい。
一方で手話の独自性を押し出せば押し出すほど、その狭間の人間が苦しむという構図をろうあ運動は乗り越えられるだろうかという疑問は残る。
自分の中の「日本手話主義」を再認識すると共に次のステップに進む必要性を感じさせた。
matsubo

matsuboの感想・評価

3.5
斉藤道雄『手話を生きる』の中で引用されていた一節「ほとんどのろう児にとって、問題は聞こえないということではない。両親が手話を知らないことだ。」(“sign of change”, New Scientist 27 October 1990)を思い出した。

日本における明晴学園のようなバイリンガル教育の学校や米内山明宏氏のような演劇人も登場する。
ろう者やろう教育を取り巻く問題はフランスも日本も似通っている。
口話教育の負の遺産はあまりに重い。
強制不妊手術の問題も同様。

「手話よりも口話が優れている」と宣言したミラノ会議の因縁の地ミラノへ向かってろう者たちがデモ行進を行うのだが、その規模、注目度ともレインボープライドと比してあまりにも小さい。
ろう者というのは本当にマイノリティだ。
shoken

shokenの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何にも知らなかった。歴史、手話と口話、医療、学校。

食事の席でテーブルをバタバタ叩くシーンがあったけど、聴者と呼ばれる自分たちは行儀が悪いからやってはいけないと教わるけど、それはあくまで聴者が決めた聴者にとって都合のいいルールやマナーであって、万人に通ずるって訳じゃないなと。あの振動とかで感情を共有してるように自分にはみえたので、なんというか、常識は一つじゃないんだなと。沈黙が気まずいと感じる人もいれば、心地良いと感じる人もいる。
今まで見えていた世界を別の角度から見せてくれる作品だと思った。
yuuki

yuukiの感想・評価

3.4
ちょっと長い・・?
フランス手話が分からないから字幕とどっち追うか慣れるまで忙しい。
色々な文化はどこでも然程変わらないんだなぁと。
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