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世界一と言われた映画館
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目次

世界一と言われた映画館の作品紹介

世界一と言われた映画館のあらすじ

「…生きることの悩み、苦しみ、悲しみ、そして喜びなどの一切の縮図が映画館の中に繰り広げられる。」こう記した佐藤久一氏が支配人を務めた、山形県酒田市のグリーン・ハウス。映画評論家・淀川長治氏が「世界一の映画館」と評し、足繁く通ったというその映画館は、来館した人々の心を掴む様々な工夫と設備を取り入れた希有な場所として愛された。しかし、グリーン・ハウスが火元となった”酒田大火”により、甚大な被害を町にもたらして焼失してしまう。そして幾年月も過ぎた今、酒田の人々がグリーン・ハウスと歩んできた自らの歴史を振り返り始める…。

世界一と言われた映画館の監督

佐藤広一

原題
製作年
2017年
製作国
日本
上映時間
67分
ジャンル
ドキュメンタリー

『世界一と言われた映画館』に投稿された感想・評価

タイトルに惹かれて鑑賞。山形県・酒田。町を焼き尽くした火災の火元が、皆が愛していた映画館、それも、かの淀川長治氏から「世界一」と言われていた特別な映画館だった、という事実。故・大杉漣さんナレーション。

ただ、その映画館「グリーン・ハウス」に対する批判的な意見は採り上げられておらず、限られた人数のインタビューと短い資料映像、町の空撮の繰り返しで、カット割りもごく普通。正直、ドキュメンタリーとしても映画としても、ちょっと物足りないかな。。BS局のライトなノンフィクション風味。

でも、「この映画館の中だけは酒田と東京の差がなかった」、というコメントがあって、映画館ってやっぱり良い、という作り手の想いは素直に受け取れた。映画館経営って映画愛好家の究極の夢だな、と改めて感じる。発端はお金持ちの道楽かもしれないが、それこそ、古来からの芸能のあるべき姿だ。だからこそ、大火の起点となったことは残念。

ただ、今、日本各地で駅前にシャッター商店街が次々に生まれている現実を見据えながら、酒田でも火事はそれを単に早めただけで、いずれにしても町は同じように変わったのではないか、と自問する酒田出身の研究者の姿には考えさせられた。火事では死者も出ているし甚大な被害だったようなので迂闊なことは言えないけれど。

この映画館の他にも東京からわざわざ訪れる文化人が絶えなかったというフランス料理店なども経営していた佐藤久一氏。そして、スタンダードカクテル「雪国」の創始者で92歳にしてなお現役のバーテンダー・井山計一氏。

そんな稀な人物たちが生まれた酒田という町は興味深い。その粋な気風は港町であることも何か関係しているのだろうか。本作の監督が撮影を担った兄弟作といえるような井山氏の人生を追った同時期公開中の「YUKIGUNI」も観なくては。
佐藤久一さんと映画館グリーンハウスのはなし。


《有楽町スバル座》
この映画は「東京と同日公開していた地方の映画館」のドキュメンタリーなようで、この有楽町スバル座というのは、"本邦初のロードショウ"を謳っていた映画館らしい。
『世界一と言われた映画館』をこの映画館で上映する意味がジワジワ分かってきて、ぼくはパンフを読みながら静かに興奮。

さらに上映前にはグリーンハウスで流れていたという『ムーンライトセレナーデ』が流れていた。
どうやら有楽町スバル座は雰囲気作りから本気を出す映画館らしい。惚れた。


《世界一と言われた映画館》
初めに酒田大火の悲惨さが語られ、それを起こしたグリーンハウスを良く話すことはタブーとされてきたことがわかる。

…じゃあなんでこんな映画が作られたのかと疑問になるけど、それはグリーンハウスを愛していた人たちが数多くいたからだったようだ。
やっぱり素晴らしいものは愛されるし、愛されるものは尊い。

東京と同日ロードショーを敢行し、ホテルのように他とは格別の空間を味わえたグリーンハウス。
そこでは働く人、観る人全てに影響を与えていた。そしてそこには映画との出会いがあった。
映画館の仕事ってもしかしてこれなんじゃないか。
「観たい映画があるからではなく、そこで上映してるから観に行く。」
きっとグリーンハウスはこういう映画館だったに違いない。こういう映画館ってすごく素敵だ。

いろんな色を持った映画館は今もいっぱいあり、そのどれもが輝いていて、とても行きたくなる。
そういう中で僕は、かつて存在した緑の映画館にも行ってみたくなった。
TAKA
3.7
2019-011-010-001
2019.1.13 有楽町スバル座

・きっかけは・・・
・「世界一の映画館」グリーン・ハウス
・ノスタルジーと映画愛

きっかけは、
有楽町の大黒屋でチケットをみたこと。
「世界一と言われた映画館」?
チケット1,000円?
(* ̄∇ ̄)ノ♪

丁度有楽町スバル座にも行ってみたかったので鑑賞(^_^)

そしたら・・・
漣さんがいた。(゚д゚)

ナレーションが大杉漣さんで、
映画館入り口への階段の登り口に写真と色紙が飾ってありました。
「この映画には生きた言葉がありました!!」
(^_^)
何かご縁があるかな(笑)

映画はオーソドックスなドキュメンタリー。

嘗て山形県酒田市に存在し、映画評論家淀川長治氏をして
「世界一の映画館」
と言わしめた。
「グリーン・ハウス」にまつわるお話です。
グリーン・ハウスは自らが出火してしまった大火災で消失、今は何も残っていません。

素敵な映画だったな。
映画が娯楽の王様だった時代。
幕開けにムーンライト・セレナーデが流れる映画館。
サロン的な要素、バーや見放題の超ミニスクリーンなんかも備えるグリーン・ハウスは、正に夢のような憧れの場所だったのでしょう。
中高生くらいの青少年達が、いつかあそこでデートするぞ♪みたいな(^_^)

当時グリーン・ハウスでは、東京と同じロードショープログラムが上映されていて、
「酒田にいながら東京と同じ」文化を楽しめる貴重な場所だった。
(^_^)
地方の文化拠点でもあったのですね。

そんな映画館を懐かしむ人達、
今現在、市民の手作り映画館活動に勤しむ方々、
廃キャバレーの再生活用を通して地方の街興しに取り組む人々。

そんな方々の慈しみや希望に満ちた笑顔が素敵でした(^_^)

ただ・・・

大火事の失火の原因や責任に関してはほぼ切り込んでいません。
火事で被害にあわれた方々も沢山いらっしゃるでしょう。

グリーン・ハウスとは何だったのか。
その視点がないのは、
残念乍らそこを問うドキュメンタリーとしては、幾分片手落ちな感は否めません。

だけど、本作はそれでいいのでしょう。
「この映画には生きた言葉がありました!!」
漣さんの言葉通り、出演されてる方は生き生きとグリーン・ハウスを語っていました。被災された方までも。

グリーン・ハウスへのノスタルジー、
そして映画愛を写したドキュメンタリーなのだと思います。
(^_^)

素敵な時間を過ごせたと思いました。

追記。
・被災した人って・・・上々颱風のヴォーカルの白崎映美さんだった!
びっくり~!!(゜ロ゜ノ)ノ
廃キャバレーでイベントやられてました。らしいかな(^_^)
・スタンダード・カクテルYUKIGUNIを創作したLegendバーテンダーも出演。
ご近所さんだったのね。(^_^)
彼のドキュメンタリーも公開中。観に行ってみたいかな。

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