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象は静かに座っているのJBのレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
4.3
今作でデビューしたのちに自死したフー・ボー監督の最初で最後の作品。全編灰色が光る映像で、純度100%の孤独に浸れる。234分とかなり長いけど、1秒1秒に魂が込められているのを感じるぐらい至高の時間に感じた。

人生に希望を見出せない4人の男女の激動の一日を淡々と綴っていて、どこか寂しさや虚しさを感じている人は誰かしらに共感できると思う。自分にとってはチェンが凄く魅力的だった。

話の節々で語られる満州里の象の存在が陰鬱な雰囲気にかすかな光を与えてくれて奥行きが味わい深い。圧倒的な傑作だった。
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