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葛根廟事件の証言
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葛根廟事件の証言の作品紹介

葛根廟事件の証言のあらすじ

太平洋戦争が終結する前日の昭和20(1945)年8月14日、旧満州(現中国東北部)から引揚げ避難中の日本人の一団が、ラマ教寺院葛根廟(内モンゴル自治区)付近で旧ソ連軍の戦車隊の襲撃にあい、1,000人以上が死亡した。生存者は百数十人にすぎないとされ、犠牲者の多くは女性と子供だった。この「葛根廟事件」は、終戦の混乱時に満州で日本人が遭遇した惨劇の中でも、最も犠牲者の多いものだったといわれている。 あの日、満州で何があったのか。生存者や関係者の証言をもとに事件の経緯をひもとき、被害者のその後の人生をどう変えたのかを描くドキュメンタリー。

葛根廟事件の証言の監督

田上龍一

原題
製作年
2017年
製作国
日本
上映時間
74分

『葛根廟事件の証言』に投稿された感想・評価

ぺん
4.2
終戦間際、満州を脱出した日本人およそ1,300人が侵攻してきたソ連軍に数百人虐殺され、残る数百人は集団自決し、生存者はわずか120人ほど。
それが葛根廟事件の概要ですが全く知らなかった。知らない人の方が多いのではないかな…
その悲劇を主題にしたおそらく初のドキュメンタリー。

全編が生存者や関係者へのインタビューで構成され、事件の生々しい体験が語られる。
歴史学者や外部の人間の解説などはほぼ皆無なので事件そのものを知ろうとするには少し物足らず。
でも当事者たちが正直に語る記憶、想い、感情、それにこちらも心を揺さぶられる。

家族全員が生き残った例はほぼなく、その多くが事件について口を閉ざしてきたため、日本でも葛根廟が知られることはあまりなかったそう。
その理由は絶望のあまり、我が子やきょうだいを手にかけた人が多かったため。
沖縄戦での集団自決は有名ですが同じ悲劇が起こっていた。

戦後70年以上経ち、親も亡くなり、事件を語り継ぎたいと話す生存者は当時は子どもだった人たち。
中国に残り養父母に育てられた人、日本へ戻り戦後を生きた人、それぞれが話す体験は辛く悲しいが貴重。
内モンゴルの葛根廟を訪れるシーンもあり、そんな悲劇があったとは想像もつかないほど静かで雄大な高原だった。
生存者は「(丘の上の)あの樹が今も戦車に見えてしまう」と言い、生き別れた父母のことを涙ながらに語る姿が印象的だった。

※今回は監督のオンライン挨拶付きで鑑賞。内容はコメント欄に📝
私の敗戦記念日はこの映画で。
立教を出てニュース動画の編集に携わっておられたという田上龍一さん(47歳)の劇場公開デビュー作。

45年の8月14日だったという現在の内モンゴル自治区ラマ教寺院近くでのソ連軍戦車(T 34?)による民間人1200人虐殺事件に取材している。
この事件のことじゃなくとも映画を作るっていう想いはずっと育ててこられたのだろうが、今回は、当事者達の手記との出会いから現地同行撮影までが一年間の出来事だったようで、やはりバタバタ作りましたみたいな拙速感は否めず。

予算も含めて制約もたくさんあったのでしょうが、じっくりと作り込んでいただければ、と少し悔やまれる。

インタビュイーの皆さん個々へのアプローチは誠実でいながら執拗で心動かされるものがありました。

なぜあの時期にソ連が参戦し、無理矢理に戦功を上げようとしたのか、これまでに研究成果は数多あるのだが、田上さんとしての答えは披歴いただきたかった。

民間人虐殺は明らかな国際法違反だし、悲しさだけで語るのは少し違うように思う。

続編ということでももちろん良いし、田上さんの次の制作が待ち遠しい。
3.3
2017年に制作された映画。
2020年から数年は戦後を生きた人々の声を記録するのが難しくなり、そうこうするうち、間もなく生きた証言を得ることは出来なくなる。
満洲の歴史はその加害性も被害性も、あまりに薄くしか後世に伝えられていない。終戦間際のソ連侵攻による悲劇は、学校でほぼ教えられることもない。戦車のキャタピラーで、大量の民間人が踏み殺されたという歴史を、知らずにいて良いわけがないのだが。

作品としての評価は別として、こういった証言を残したことに意義がある映画だと思う。