2020年 イギリス アメリカ オーストラリア
合作製作の作品 ___ 🇬🇧🇺🇸🇦🇺

一つのセリフも そして何より初共演による
二人の素晴らしい演技は 全て見逃さないつ
もりで 集中して観ました …… 🧐✨✨

静寂と余白 そして観終わった後の余韻に 自然と涙する 素晴らしい作品だと感じさせられました 見事な演技です …… 😌✨✨

1840年代 イギリス南西部の海沿いの小さな町 ライム・レジスが舞台でありました …… 🤷🏻‍♀️🇬🇧🌊

その町で 古生物学者で実力もありながら 男性社会の為 日の目も浴びせられず 社会を断ちひっそりアンモナイトなどの化石を旅人に売ることで母と生計を立て 感情を殺し静寂の中で暮らす女性がメアリー ″ケイト・ウィンスレット″ でした …… 👏🏻✨✨
　　
悲しい流産の後 夫から愛を貰えず 体調を壊して行く寂しい 上流階級の女性をシャーロット ″ シアーシャ・ローナン″ です …… 👏🏻✨✨

病弱で疲れた シャーロットは 旅先で立ち寄ったライム・レジスで 夫に置いてきぼりになり メアリーは看病を任せられることで この二人は出会います …… 😌✨✨

境遇や住む世界は違うけど 二人は愛というか ただ寄り添ってくれる優しさを求めていたことが 二人の演技で分かります …… 感情無く看病する メアリーの感情でさえも ただ見てくれるだけでも シャーロットには優しく感じたのだと思う 逆に回復し元気なシャーロットの人懐っこさに 徐々にメアリーの殺した感情に生を宿させる メアリーとシャーロットは 互いに気付かずに 心の中に求めていたものにやがて 寄り添うことで ″愛情″ に変わっていく様子が 見事に演じられていました …… 😌✨

特にケイト・ウィンスレットの殺した感情や表情は 目や眉毛 顔の皮膚 一つまで 観てる僕まで何を伝えたいか分かる程 素晴らしい演技 いゃ演技では無く メアリーだったと感じるぐらい 分かる筈のない 先の物語まで伝わって来るぐらい 素晴らしい重なる感情表現でした …… 😌✨

静かな作品ではありますが 名女優二人の感情がぶつかり合う音が聞こえて来る それは心から叫び共鳴し合う音かも知れない 互いに見つけ寄り添う奇跡の物語りであると 僕はこの心地良い空気感に暫く浸りたいと思いました …… 👏🏻😌✨✨

そしてラスト 二人の姿は 素晴らしい余韻を残した …… 😌🌬🌊✨✨


✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

『アンモナイトの目覚め』
原題 Ammonite.
映倫区分 R15+.
製作年 2020年。上映時間 117分。

ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンという当代きっての演技派女優が初共演し、19世紀イギリスを舞台に、異なる境遇の2人の女性が化石を通じてひかれあう姿を描いたドラマ。
実在した女性古生物学者メアリーをウィンスレット、シャーロットをローナンが演じる。
監督は初長編作『ゴッズ・オウン・カントリー』で、ひかれあう2人の青年の姿を繊細に描いて注目されたフランシス・リー。

1840年代、イギリス南西部の海沿いの町ライム・レジス。
人間嫌いの古生物学者メアリー・アニングは、世間とのつながりを絶ち、ひとりこの町で暮らしている。
かつて彼女の発掘した化石が大発見として世間をにぎわせ、大英博物館に展示されたが、女性であるメアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られた。
今は土産物用のアンモナイトを発掘し、細々と生計を立てている彼女は、ひょんなことから裕福な化石収集家の妻シャーロットを数週間預かることになる。
美しく可憐で、何もかもが正反対のシャーロットにいら立ち、冷たく突き放すメアリー。
しかし、自分とあまりにかけ離れたシャーロットに、メアリーは次第にひかれていく。

今作品のラブストーリーは、とてもユニークで美しかった。
それがどのように構築されたかも気に入っています。
しかし、それは少々テンポが遅く、退屈な方法で構築されていたのは否めない。
今作品は、長い時間をかけて作られたのではなく、長いと思わせるような、ゆっくりとした方法で作られた。
アンモナイトのような、遅くて冷たい映画をたくさん見てきましたが、中には、そうなるように色んな面を使っていて、実はとても素晴らしい映画もあったかな。
とは云ってもケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの2人が1つの映画に出演していることは非常に大きなことやし、2人ともオスカーにノミネートされる価値のある素晴らしい演技をしていました。
特にケイト・ウィンスレットは、退屈で鬱屈したキャラを巧みに表現していましたし、彼女の顔を見れば、何を感じているかがわかる気さえしました。
でも、脚本家がうまく使っていないような気がしてならない。
シーンによっては、2人にばかりフォーカスしすぎて、音楽、セットデザイン、脚本など他のものを無視しているような気がした。　演技に集中して、それ以外を無視してどないすんねん。
二人が一本の映画に出演するということは、映画界やと誰も無駄にしてはならない大きなチャンスやし、特に二人の間の絆はとても大きかったと感じたからです。
それを大切に使うべきなんちゃうかなぁと。
また、今作品には、とても美しい、本物の大きな静寂があった。沈黙は今作品でとても重要なもので、その背後には多くの意味がある。
沈黙は言葉であり、沈黙は多くを語る。
せやけど、今作品が失礼ながら退屈で遅く感じるのは、この、静寂のせいなんかなぁとも思います。この静寂を多用しすぎたために、退屈な映画に見えてしまうんちゃうかな。　
もし、これが非常にうまく使われていたら、今作品は間違いなく傑作になったと素人ながら感じました。
完全な無音になるシーンの映画は沢山あります。
でも、観てる側はそれを見て楽しんでいる。
例えば、『君の名前で僕を呼んで』やと、完全に無音のシーンが沢山あったし、完全に沈黙しているシーンが然り。
しかし、個人的には『君の名前で僕を呼んで』は善き映画の一つです。
その理由は、この映画が多くの側面を使い、沈黙をどのように使えば素晴らしいものに見えるかを知っていたからに他ならない。
今作品のサウンドミキシング＆サウンド編集も惜しい。
幾つかのシーンやと、スピーチを理解するのに苦労したし、スピーチよりも背景のノイズの方が大きく感じたからです。
また、今作品には、多くのシーンをより良くするはずの挿入曲が欠けてたかな。
視覚的に素晴らしいフレームやショットがあり、撮影は素晴らしいのに、挿入曲があまりにも少なかった。
今作品は、特に、時代を超えて愛されるような素晴らしいラブストーリーと、2人の素晴らしい女優の存在によって、傑作となったはず。
しかし、彼女らが持っているツールを、映画を傑作にするような方法で使っていない残念な作品でした。
とは云っても個人的には二人の女優に魅入ったのは事実ですが。。。

決して好みのジャンルの作品ではないのですが、ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン。
天才的才能を持つ二人の女優の初共演作という事で 否応無しにも劇場に出向いてしまう。
寒々しいイギリスの海辺の町を舞台にした なんとも渇いた愛の物語。
若い頃からズバ抜けた演技力を発揮してきた二人。
ケイト・ウィンスレットはアカデミー賞にこれまで7回ノミネートで1回受賞。初ノミネートは19歳で。
対するシアーシャ・ローナンは4回ノミネート。初ノミネートはなんと13歳で！
それぞれイギリス🇬🇧とアイルランド🇮🇪を代表する名女優の二人。
どんな演技合戦を見せてくれるのか。

19世紀の🇬🇧。
世捨て人 のような生活をしている古生物学者のメアリー。
昔は発掘した化石が脚光を浴びていたが 今ではお土産物のアンモナイトの化石の発掘で生計を立てている。
ある日 化石収集家の妻シャーロットを数週間 預かる事に。
若くて裕福な人妻。全てが自分と正反対なシャーロットに戸惑いながらもメアリーは彼女に強く惹かれていく・・・

肌寒い日々も収まり 最近暖かい日が続き 春本番といった昨今。そんな季節に公開された本作。
強烈に睡魔が襲ってくる作風。
セリフも少なく 劇中に音楽も殆どかからない。淡々と進む作品。
客席の あちこちからイビキ😴、ため息😞が聞こえてくる。
2時間の作品だが 8時間くらいに感じた。
こうゆう作風の作品は やはり晩秋に公開して欲しいものだ。
とにかく「クワイエット プレイス」ばりの静かな作品。指の関節を鳴らすと劇場中に響き渡る（笑）。皆さんも気をつけて！

当然二人の演技も凄いのだが う〜ん。期待していたほどではなかったかな。
『炎と炎』もしくは『氷と炎』のような演技合戦が見たかったのだが 『氷と氷』のような感じで終わってしまった。
どちらに軍配？ かと問われたら やはりケイトの方が一枚上手 だったでしょうか。
シアーシャが演じた役は 無名の女優さんが演じた方がよかったのでは。

作品自体は 分かりやすくて 入りやすいのだが 劇的な事が殆ど起こらないので賛否分かれる作品かも。
そもそも化石の発掘作業 自体が地味なものなので、映画的ではない。
日本のマダムな観客達には好まれそうな作品。
決して つまらなくはないが もうひと展開 何かが欲しかったかな。


2021年 4月12日
Bunkamuraル・シネマtheater 1
💺150席
客入り 20人弱。

13ヵ月ぶりのル・シネマ。
前回訪れた時は緊急事態宣言の直前で あの狭いロビーにお客さんより従業員の方が多くて 異様な光景だった。
今回もガラガラ。従業員いっぱい。なんてこんなに居るの？