あいつと私の作品情報・感想・評価

「あいつと私」に投稿された感想・評価

jack

jackの感想・評価

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テンポがいい。男が女に下ネタ言いまくり。芦川いづみは相変わらず最高。
セックスやらザーメンやら性に関するアウトな言葉が登場人物からポンポン出てくる。内容的には性愛3部作の番外編みたいな感じがしなくもない。終盤の轟夕起子の告白が怖すぎて笑った。エグい話をここまで明るくまとめちゃうのも凄いなあ。石原裕次郎の女装姿も拝める。
どうも不思議な映画だ。大島渚の映画を明るくしたという感じか。
登場人物の台詞は非現実的に流暢で理屈っぽく、決められた台詞を次々と言っているようにしか見えない。
左翼運動が物語の一つの軸になりつつも、作品全体としてはそれに懐疑的でもある。
主人公達がひとたび時代の激流に乗ろうとすると、たちまち暴動や昏睡レイプの犠牲になってしまう。
能天気な青春劇場にときたまびっくりするぐらい暗い物が忍び寄るのだが、裕次郎のネアカさと芦川いづみの純粋さに浄化される。

ところで、裕次郎の育ての父親を宮口精二が演じている。
いつもナヨナヨしていて、経済的にも性的にも妻の支配下にある情けない存在だ。
現在からみてもキツいのだから、当時の父親像からすると論外だろう。
なんでこんな役がわざわざ宮口精二なのかな、と思ったが、終盤のシーンで合点がいった。
裕次郎が本当の父親である滝沢修に腕相撲を挑み、己の出自のコンプレックスを克服せんとしている。
勝敗が決すると供に長年の因縁が解消され、滝沢修と裕次郎の間に強力な父性関係が築かれる中、ひっそりと自分の部屋に還る宮口精二が切ない。
ベットに力なく座り、自分の細い腕をまくって戯れに2、3度曲げてみる動作がまた良いのだ。

ラストの坂道の終わり方もいい感じに幸せ。
結構えぐい内容が多いのだが、ネアカさで清涼させちゃうのは日活映画の特性か?
石原裕次郎と芦川いづみ演じる大学生の2人が恋に落ちていくストーリー

時代的に学生が安保闘争に燃えていた。
それは作品にも反映されていて、当時の大学生の考え方、生き方がいまのものとは全く違うので、そこらへんを感じるのにもいい作品。

石原裕次郎はめちゃくちゃ男性的に描かれているけど、クセがなくて、なぜかすんなり入ってくる。

芦川いづみはかわいくて、その可愛さあって見切れる作品。
あーや

あーやの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あいつはあいつ俺は俺ー♪俺とあいつは友達さ♪だけど互いに秘密もあるーさーヤァッ♪ヒップヒップヒップラーヒップヒップヒップラー♪
それでも地球は回ってるー♪おへそは未来を指しているっ♪ヒップヒップヒップラー♪
映画館で見るのは3回目かな。家では何度も家族と一緒にDVDで見てきたのですが、今更ながら知った事実。上記の名曲「あいつと私」は谷川俊太郎の詩でした。この曲も彼やったんか・・・・。ついこの間「出世ができる」で骨抜きにされたばかりなのに。私、すっかり谷川俊太郎の詩の虜です。恐れ入りました。
さて「あいつと私」は中平康監督作品の中でも群を抜いて大好きな作品なのです!もちろん「月曜日のユカ」「狂った果実」「牛乳屋フランキー」「混血児リカ シリーズ」・・・どれもこれも好きなのですが、中平康らしさを味わいたい時には「あいつと私」が1番です。
全編中平康監督らしくテンポが凄まじく早い。セリフも物語の展開も高速で進んでゆく!
大学生達の青春群像映画なのですが
、性への関心が強すぎるためか「セックス」やら「生理」やら挙句「spoil」まで、かなり露骨なぶっ飛び性的ワードが次から次へと発されます。
石原裕次郎演じる黒川くんには、かつてお母さんに依頼された性処理役のお姉さんがいたことにまず驚きましたが、続いて彼の出生の秘密にも仰天です。ただその晴れない苛立ちを実の父親との腕相撲勝負で解消したところがカラッとしていて気持ちいい。
また安保理反対の学生運動もエキストラを千人単位で集めて撮っているため、とてもダイナミックなデモシーンにも圧倒されます。
笑いのツボは学生達や芦川いづみの家族たちとの会話の随所でしっかりと抑えているのですが終始ヌケ感満載のコメディという訳では無く、力を込めて見入ってしまうシーンや、はたまた一気に力が抜けるシーンもあるんですねー。その緩急の差がお見事ですね。魅せてくれます。
雨の中、裕次郎が芦川いづみを木に押し付けて無理やりキスをする名シーン。あれは媚上手な優男のロマンチックなキスなのではなくて、本能で生きる男の衝動的なキス。
そして翌朝、女友達にキスのことを思い出しながら事細かに話して「きゃー」って照れちゃう芦川いづみがもう!かわいいっ!
芦川いづみはもちろんラブリーなのですが、妹役で出ている吉永小百合嬢も美しいです。芦川いづみのお友達役には吉行和子、裕次郎のお友達役では小沢昭一も出ていますよ。川島雄三監督作品に出てくるキャラクターたちほどマヌケな小沢昭一ではないのですが、彼がスクリーンに出てくるだけでくすっと笑えますね。

とりあえず劇場を出る頃には「あいつはあいつー♪俺は俺ー♪」とつい口ずさむこと間違いなし!いつ観ても新鮮でパワフルな色褪せない名作です。
obao

obaoの感想・評価

3.9
@シネ・ヌーヴォ
中平康にかかれば、裕次郎もひとりの喜劇人と変わってしまう(…あの女装を日活は許したのでしょうか)。そして、被せるように、轟夕起子、宮口精二、小沢昭一と…テンポの良い監督・演者による嫌味のない青春コメディでした。

で…芦川いづみさんは、安定の可愛らしさ。特にラストはもう…泣きたいほどに可愛かったです。

裕福な大学生の生活に、家庭騒動や社会の格差などの問題を絡ませたライトなコメディが、安保反対デモや開放的な性を扱う問題作の様相を呈してきても、さらりと交わして笑わせる中平康の手腕。素晴らしい。

また、芦川いづみさんの妹には、美し過ぎる吉永小百合さんは周知のこととしても、ツインテールでセーラー服も初々しい中学生、今作が映画デビューとなる酒井和歌子さんの可愛らしさには、お小遣いを上げたいほどでした(…すいません、意味不明です)。

若き日の吉行和子さんも初々しかったです。

【特集上映 芦川いづみ映画祭】にて
ルチア

ルチアの感想・評価

3.5
いつものロイヤル劇場での昭和名作シネマ上映会にて鑑賞。

なんというか、エエトコの坊ちゃんとお嬢ちゃん大学生の、あんな事やこんな事・・・っていう映画ですが。
出演者さんたちのせいか、さほど嫌味もなく。
露骨なセリフも嫌味が無い。
良い感じの映画でした。

で。
実は、そんなコトはどうでもよくて。
この映画で観るべきは、なんと言っても「芦川いづみ」さん!
もう、いつものように私の表現力では不足しまくりですが、とにかく、何から何まで全部可愛い。
超絶的に可愛い。
今までも彼女が出てる映画は、この上映会で観てるんですが、今回の映画での彼女は格別。
今まで私はいったい彼女の何を観ていたのかと思うくらい。
う~ん、今思い出しても可愛い。
まいったw
完全に参りました。
それだけでこの映画を観る価値はありました。

「それだけ」・・・でも充分価値があるのに。
それに加えて、これまた可愛い小百合さん!
ポスターに大きく載ってますが、さほど出番は多くありません。
でも、やっぱり可愛い小百合さん。
さすがです。

そしてさらに。
ポスターにも載ってないくらいの役ですが、酒井和歌子さん!
これが映画デビュー作ですかね?
まだ中学生くらいでしょうか、セーラー服がよく似合うとっても可愛い少女です。

なんと芦川さんが長女で次女が小百合さん、三女が和歌子さん。
こんな姉妹ありえんでしょw
なんという贅沢な映画。
この3人がそろう食卓シーンは、観てるだけで幸せになります。

素晴らしい!!!

以上!!!
論理的に話す子がいっぱい出てきた。話してる内容には興味がないというかしょうもないと思ったけれど授業中も友達との談笑でもあれだけ論理的に主張できたら楽しいだろうなぁと思った。そういう世界に埋もれたかったという憧れ。性に焦点を当てていて、特に女性陣がやたら公衆の面前でも男の前でもやたらセックスセックス言っているのは現実ではあまり考えられない、無理矢理感が出てたけど、性について伝えたい作品なんだろうというのは分かったしそれは充分伝わった。台詞ひとつひとつが長ったらしくて論理的だから、ほとんどの人が間合いが取れていなくて、ただ覚えたセリフを一生懸命口に出してるだけで会話に見えなくて下手くそだったけど、このメンツでの演技を見ると石原裕次郎やっぱ演技うまいんだなぁとズバ抜けて良く見えた。終わり方の強引さちょっと好き。
「セックスについて語る大学生たち>ってのはいつの時代も変わらない。
後半、女学生が逆立ちをして下着を見せるシーンがあるのだが、この時代の女性の下着にはなんの魅力もない。いつからオシャレを意識したものへと変遷したのか気になるので今度調べてみよう。

芦川いづみメインヒロイン。
あの頃の女子大生って、一握りの限られた特権階級のお嬢さまだったことがよくわかった。妹役の吉永小百合と酒井和歌子も可愛い。
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