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女と男のいる舗道

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U-NEXT

女と男のいる舗道

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女と男のいる舗道

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女と男のいる舗道の作品紹介

女と男のいる舗道のあらすじ

舞台女優を志すナナは、夢を叶えるため夫と子供を置き去りにして家を出てしまう。夫の説得に応じずレコード店で働きながら自活するが、やがて家賃を支払えなくなり、アパートの鍵を取り上げられてしまう。管理人室にこっそり侵入して鍵を取り返そうとするも失敗し、映画館に足を運んで『裁かれるゝジャンヌ』を見ながら涙を流す。その後、生活に困窮したナナは、娼婦が立つ舗道で声を掛けてきた男に体を売ってしまう。

女と男のいる舗道の監督

ジャン=リュック・ゴダール

原題
VIVRE SA VIE
製作年
1962年
製作国・地域
フランス
上映時間
84分
ジャンル
ドラマ

『女と男のいる舗道』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『女と男のいる舗道』
原題または英題  Vivre sa vie
製作年 1962年。上映時間 84分。
製作国 フランス 配給 ザジフィルムズ

女と男のいるジャン=リュック・ゴダールの長編第4作で、前作『女は女である』に続き、公私にわたるパートナーのアンナ・カリーナ主演で撮りあげた作品。

1960年代初頭のフランスで産声を上げたシネマの実験は、スクリーンの枠組みそのものを解体し、真の現実を提示しようと試みたそうな。
このジャン=リュック・ゴダール監督による映画『女と男のいる舗道』は、まさにその野心の結実やろし、主演のアンナ・カリーナが見せる圧倒的な眼差しと、巨匠ミシェル・ルグランによる断片的な音楽が深く耳に残るこの系統の映画において傑作と云えるんやろな。

物語は、女優を夢見ながらも生活苦から娼婦へと身を落としていく女性ナナの足跡を、12の断章に区切って冷徹かつ美しく描く。
カメラは彼女を過度な同情やドラマチックな演出で包み込むことはせず、まるで社会学者の観察記録やドキュメンタリー映画のように一定の距離を保ち続ける。
統計データや警察の手入れ、市井の会話が無造作に挟み込まれる構成は、個人の悲劇を普遍的な都市生活の構造問題として浮き彫りにする。

この運動の文脈において作品を読み解くとき、その核となるのは極めて厳密な形而上学的・実存的探求と云える。
主人公ナナが辿る足跡は、世間の不条理や因果関係に押し流される人間のありようではなく、自らの存在を純粋な状態で保とうとする過酷な試みとして描写されてる。
原題の" Vivre sa vie "(自らの人生を生きる)って言葉に集約されてる通り、ナナは環境の犠牲者として流されるだけの存在ではなく、自らの言葉で語り、不条理な現実に直面しながらも、ひとつひとつの行動を自発的に選び取っていく。
一見すると他人に翻弄されているよに見えるなくない悲惨な状況であっても、自分の現在地は過去の自律的な意思決定の累積であるという自己責任を受け入れる姿勢を見せる。

そこには、外部の環境や過去の経緯を都合よく理由づけにして自らを被害者化することを拒絶し、自らの自由を行使してその選択がもたらす結末をも背負い込もうとする人間の姿が刻まれている。
こうした人間の孤立した意思決定と覚悟の構造には、実存主義の父やったかなそのセーレン・キルケゴールや 神殺しの哲学者フリードリヒ・ニーチェに端を発する実存的思想の影が色濃く差します。
どんなけ残酷な現実であってもその結果を受け止めざるを得ないちゅう限界状況が可視化されている。
さらに、作中、終盤で実際の言語哲学者ブリス・パランが本人役として登場し、ナナと交わす会話は映画の思想的骨組みを明示してます。
ここで扱われるんは、自らの思考や思いを伝えるための言葉がいかに不完全であり、時に歪みをもたらすかという問いです。
因みに、ブリス・パラン(Brice Parain, 1897年–1971年)は、言語や言葉の限界・沈黙との関係を突き詰めたフランスの哲学者、小説家で、代表作『言葉の小形而上学』などで知られてます。

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの言語哲学を彷彿とさせるよに、言葉の限界はそのまま人間の認識の限界となる。
ナナは安易な形容詞や言い訳に逃げ込まず、沈黙や途切れがちな会話を通して、自らの本質を確かめようと模索する。
この言葉の不確かさを補完するどころか、さらに際立たせるのが音響演出における徹底した分断の手法です。
一般的な映画では、ミシェル・ルグランのような巨匠が手掛けた叙情的な旋律は、場面の感情を高め、登場人物の哀愁や美しさを強調するためのバックグラウンドミュージックとして滑らかに流されるはず。
しかし今作において、音楽は唐突に鳴り響き、登場人物の発話の途中で脈絡なく断ち切られる。

この旋律の唐突なカットアウトは、観てる側が映画の雰囲気に浸り、登場人物へ感情移入することをあえて拒む異化効果をもたらし、旋律がブツリと途切れた瞬間に訪れる静寂は、スクリーンの向こう側の出来事を作られたドラマから冷徹な現実の断層へと突如引き戻す。
音楽って云う情緒的な感情移入のツールを途中で切り刻むことで、残されたナナの沈黙や視線の重みが、観客の意識にダイレクトに突き刺さる設計となってるんかな。

しかし、この作品の評価は観客によって明確に分かれる側面を持ってます。
物語の起承転結を重視する観客や、映画に感情移入を求める層にとっては、ブザマなまでにぶつ切りの編集や、急に途切れる音楽、劇中で繰り広げられる無味乾燥な会話劇は不親切極まりなく、退屈で自己満足的な実験映画に映ることも事実です。
映画的なカタルシスや情緒的な満足を期待すると肩透かしを喰らうことも否めない。

それでもなお、今作品が映画史において特異な地位を保ち続けていんのは、おそらく形式の冷ややかさと主人公の内面にある熱量の不思議な均衡ゆえなんじゃないかな。
言葉がすれ違い、音楽が不連続に打ち切られることで浮き彫りになるんは、世界と人間の間に横たわる決定的な溝で、音が途切れ、会話が途絶えた瞬間の重苦しい沈黙こそ、装飾を取り払われた真の現実に他ならないんじゃないかな。
過度な神格化も全面的な否定もし得ない、冷酷で不条理な世界の中で自律的であろうと試みる人間の姿を、映像という媒体を用いて極限まで削ぎ落とした手法で捉えた作品と云えるかな。


パリのとあるカフェで、夫と人生を語り合った末に別れることになったナナ。家賃も払えないほどの生活に陥ってしまった彼女は、街で男を誘い売春するように。やがてナナは、見知らぬ男と関係を持つことに無感覚になっていく。

「シェルブールの雨傘」などの名作曲家ミシェル・ルグランが音楽を手がけた。
ys
3.5
ゴダール作品。
アンナカリーナが娼婦ナナ。
女と男の後頭部が延々と映る。
映画館で観るのは、カールテオドアドライヤーの裁かるるジャンヌ🎬
かなり長く映ってネタバレレベル。
ナナが手で自分の身長を測るシーンと
ビリヤード場のダンスシーンがよかった。
音楽はミシェルルグラン。

ゴダールの奥さんて、アンナとアンヌ限定ですね。
アンナ・カリーナ(1961年 - 1965年)
アンヌ・ヴィアゼムスキー (1967年 - 1979年)
アンヌ=マリー・ミエヴィル (非公式 : 1973年 - )

アンナカリーナのドキュメンタリー、
アンナカリーナ 君はおぼえているかい🎬がとてもよかったのを思い出しました。
《クラシック映画観ようぜ》がまだ抜け切らない感じで。
それはそれで良いこととして、ゴダール、観ます。

本当は『女は女である』を観たかったんだけど、U-NEXTになくて。というか、配信にないのかな。
だから、他のゴダール、、、と探してこれを選ぶ。ということで全く何の映画か知らずにチャレンジ。

『女と男のいる鋪道』。1人の女性の生き方。
生きるとは何か、幸せとは何か、女と男とは何か。
その辺を、小区切りで小刻みに描く。

人間ドラマや、サスペンス、というよりも、1人の女性にとことんフォーカスした“生き方”においてとても哲学っぽい印象。

自分もそれなりの生活をしていたがそこから抜け出してきた女性。
映画や写真など、憧れる世界もありながら、生活はうまくいかずに、仕事や運にも見放されていて、娼婦の道を選ぶ。

選ぶというか、選ばざるを得ないというか、選ばされているというか。

ものすごく淡白でストレートな女性に見えるけど、何の気無しに観ていた映画に涙し、他人の考えにもどこか気にする素振りがあったり。

あと先見てない馬鹿な女かと思いきや、実は些細なことで傷付いていたり、おっさんの哲学的な問答にもついて行く。

愛だ恋だ、自分や他人の幸せに無関心なようでそうでもなく、不器用なようで実は何となく色々わかってもいる。

夢や理想も見ていたいけど、現実もある。
女は女で男に夢を見ていて、男は男で女に夢を見る。

『女と男のいる鋪道』、、、まさに、夢を見てしまったがために、平穏から抜け出し、哲学的な語らいから生と死を経験する1人の女、そんな映画。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
https://matchypotter.com/
作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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F:2523
M:5045

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