LalaーMukuーMerryさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

LalaーMukuーMerry

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オンネリとアンネリとひみつのさくせん(2017年製作の映画)

4.0

私はおっさんですが、可愛いからこんなのも見ます。けっしてロリコンではありません(笑)。子どもは社会の鏡。子どもの目を通して世の中を見る、緩~くて優しい良作。
          *
フィンランドの小学
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.6

「明日に向かって撃て」、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の女性版という印象を受けた、とても面白い作品。こんな映画があったのか!!
          *
ふだん不満を抱えつつ毎日我慢して生きているの
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.5

俺の名はコリン、カリフォルニア、オークランドに住む黒人青年。わけあって2カ月の刑務所暮らしの後、1年間の更生期間を過ごしている。引越し業の肉体労働をつづけて普通に暮らしているのだが、もめ事は決して起こ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4

名作「ダークナイト」のバットマンの宿敵、ジョーカー誕生の物語。
          *
こどもは親を選べない
どんな悪人も生まれた時は無垢な赤ちゃん
          *
悪い人間は、悪く育ったのだ
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.3

フリースタイル・フィギアスケートの個人演技という意味ではありません(笑)。
          *
このフリーはデューティー・フリーのフリーで「なし」の意味。何がないかというとロープ。つまりロープなし
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ホームステイ ボクと僕の100日間(2018年製作の映画)

4.3

ボクの名はミン、タイ、バンコクの17歳の高校生。理由は不明のまま死んでしまった。理由が不明なのは記憶がなくなったからだ。死んだのに記憶も何もなかろうと、突っ込まないでほしい。三途の川を渡るとき、当選し>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.7

最近の韓国の政治モノはメチャクチャ面白い。これもその一つ。(「タクシー運転手」、「1987 ある闘いの真実」に続いてリアルタイムで見たかったが叶わず、DVDもなかなか借りられず、やっと見れました)
 
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

4.4

ミスリード狙いのひねった脚本・演出にまんまと騙された。ダメな亭主の浮気バレました系のお笑い話かと思いきや、終わってみれば、かなり泣ける切ない夫婦愛の物語でした。
          *
主人公の夫婦だ
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ある子供(2005年製作の映画)

4.1

ダルデンヌ兄弟監督作品、鑑賞第3弾。BGM全くなしの地味~な印象なれど、当事者目線のドキュメンタリータッチの描写で、グイグイ惹き込ませる力は「少年と自転車」「息子のまなざし」と同様に流石。これも問題作>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.5

ベルリンの壁崩壊の1年前の1988年に、既にこんなに鋭い資本主義社会への風刺・警鐘のSF作品があったとは! この頃の自分はまだ青二才だったからリアルタイムで見たとしてもこのメッセージを理解できたかどう>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

4.5

名高いこの映画をまだきちんと見てなかったと思い、いまごろやっと鑑賞。
          *
多分だけど、子供の頃TVか何かで見たんじゃないかと思う。映画のクライマックス、大平原のなか、6頭立てで猛ス
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.0

アモーレ・ペロスAmores Perros = Love dogs 犬のような愛 → 転じて(ワンちゃんには悪いが)「みじめったらしい愛」。
          *
少しだけ繋がった3つの話は確かにど
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

4.3

アルコール依存症の男がグループトークの会により依存症を克服する話であり、幼い時に養子に出された(母親に捨てられた)男が心の傷を癒すきっかけをつかむ話でもあり、交通事故で四肢不随の車椅子生活になった男が>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.1

中国の春秋戦国時代の末期、秦の始皇帝の中華統一の歴史ドラマ。それがなんで日本映画?(主要人物の役は全て日本人、言葉も日本語) 中国映画だけどインド古代ドラマ、インド映画だけど西部劇、ハリウッド映画だけ>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.4

魅力的な悪人が出てくる映画は面白い。セリフの端々から、教養があって世の中がクリアに冷徹に見えていて、常識とは反対のことを平気で言うが、言ってることが間違ってないから憎たらしい。薄っぺらな正義をふりかざ>>続きを読む

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

4.4

日本はスパイ天国だと自嘲的に話す知識人は多いです。でも最近は日本版NSC(国家安全保障会議)なる組織もでき、(良い悪いは別にして)特定秘密保護法もできたので、対スパイの法的整備はそれなりにできていると>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.2

殺される運命だった競馬馬を助けて、ワイオミング州に住む叔母を頼ってポートランド(オレゴン州)から歩いて旅を始めた、天涯孤独の少年(16才)と馬(ピート)の物語。ひとりぼっちで希望のかけらもない感じは見>>続きを読む

息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.3

少年犯罪者たちを更生するための職業訓練校で木工を教えるおじさん(オリヴィエ)と、少年院を出て彼のもとへやって来た一人の少年(16才)のお話。
          *
ドキュメンタリータッチのめっちゃ地
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彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.2

「別離」のアスガー・ファルハディ監督らしい、「誰も悪くはないのに、悲しいことはいつも起こる」系の身近な題材の作品。このシチュエーションはどこでもありそうだし、それを登場人物たちがなんとか乗り切ろうとも>>続きを読む

シンデレラマン(2005年製作の映画)

4.5

私の名はジェームス.J.ブラドック。4年前まで有名なボクサーだった。その年の夏、ヘビー級タイトルマッチに挑戦したがチャンピオンのルイスに敗れて、落ちぶれてしまった。その年(1929)の10月に株価が大>>続きを読む

1000年刻みの日時計 牧野村物語(1987年製作の映画)

4.0

思いっきり変な映画だった。Filmarksスコアが高かったのでレンタルしたのだが、レビュー数が39しかなかったとは!(気づくのが遅い) 
    *** *** ***
山形県牧野村(現在の上山市牧野
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少年と自転車(2011年製作の映画)

4.5

主人公の少年(小5か6くらい)のことを考えると(感情移入すると)とてもヒリヒリする映画だった。
     *** *** ***
主人公のシリルは5ヶ月ほど前に孤児になり、施設から学校通いしている。彼
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.6

愛する妻を突然失った男ロレンス(子なし)と、その妻の妹ゾエ。ゾエは夫と別居状態で一人で子ども(5歳くらい)を育てている。子どものために時々夫を家に迎え入れているが、彼女は夫ともう少し距離を取ろうと思っ>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

4.2

人はなぜ巡礼の旅をしたくなるのでしょう? 日本では四国88か所巡りや熊野古道、チベット仏教ではラサへの巡礼、イスラム教徒ならメッカへの巡礼。
          *
そしてキリスト教世界にも巡礼はある
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虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

4.5

児童虐待のシーンが出てくる映画はこれまでもちょいちょい見たが、ここまで真正面から扱った映画は、私にとってこれが初めて。(「誰もしらない」(2004)はネグレクトされた子供が主人公だったから、入れてもい>>続きを読む

オレンジと太陽(2010年製作の映画)

4.5

「児童移民トラスト」という団体をご存じでしょうか?(私はこの映画で初めて知りました) 
          *
かつてイギリスでは、貧困家庭の子や私生児などを親と引き離して旧大英帝国の植民地(主に白豪
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Be With You 〜いま、会いにゆきます(2018年製作の映画)

4.0

これは検索ツールが賢くないと、うまく探しあててくれないやつ。「いま」は「今」でない。そして「行きます」でも「いきます」でもなく「ゆきます」。「逝きます」なら想像できるかもしれない切ないファンタジー・ラ>>続きを読む

たちあがる女(2018年製作の映画)

4.7

これは地球環境問題を扱った衝撃的作品。笑えます、でも笑えません。
          *
・地球環境を守ろう
・エネルギー問題を解決しよう
・水と食糧の問題をなくそう
・持続可能な社会をつくろう
  
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12か月の未来図(2017年製作の映画)

4.3

フランスの教育現場のちょっといい話。先生によって生徒が変わる様子を描いたものが私は大好きですが、これもその一つでした。
          *
その変わり様がとても急だったり、振れ幅が大きかったりする
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.3

最高級五つ星ホテルのホテルマンの実習とは? わたし、ホテルマンを甘く見てました。分業制だと信じてましたが、すべてができなきゃダメなんですね。(ローテーションしているのでしょうか?)
         
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

4.0

内容はタイトルそのまんまのファンタジー・コメディ。それなりに面白いのですが、なぜか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と比べられてしまうという残念な負い目を持つ(と私は想像する)作品。
        
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

いわゆる「こじらせ女子」を主人公とした不思議系ラブ・コメディ。
主人公、江藤よしか、26才、経理部OL、雪国出身、恋愛経験ゼロ、絶滅した古代生物大好きオタク(=松岡茉優)
          *
中学
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.4

マジンガーZの格納庫(プールが二つに割れてスライドし、ドドーッと流れ落ちる水の中からマジンガーZが飛び出てくるやつ)を、大手建設会社の土木、機械、建築のプロの技術者たちが、原作に忠実に大真面目に建設し>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.6

この映画を今まで見てなかったとは!!! 我ながら情けない。
メッチャええやん!
          *
間(沈黙)が長~~い、緊張が張りつめる、印象的な音楽が響く・・・
チャールズ・ブロンソンがかっこ
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

4.5

養護施設の子を引き取って養子にしようとした夫婦と、引き取られた子供(3人兄弟)とのドタバタ騒動記。実話ベースのお話らしいです。
          *
養子縁組のための制度、里親斡旋事業をする協会の活
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エストラパード街(1952年製作の映画)

4.1

パリの若くて仲の良い夫婦の浮気騒動の顛末記。BGMがほとんどなくてコメディというほどでもないのだけれど、なんだか明るさを感じて、フランス映画版小津安二郎みたいな感じ。ちょっと小粋な雰囲気のせいで、おや>>続きを読む