"17歳"がタイトルに付いている作品て、他の年齢のそれより圧倒的に多くないだろうか。
17歳のカルテ、17歳の肖像、17歳の地図、17歳(オゾン監督)などなど…どれも痛々しくも美しい作品だ。
自分が1>>続きを読む
"ゴースト・ドッグ、力と平等を"
"すべて熟知、マイ・ブラザー"
葉隠れや羅生門といった昔の日本の作品からインスピレーションを受けているのは嬉しく、そこに掛け合わされているヒップホップが絶妙にマッチ>>続きを読む
職場の若者氏からのおすすめにより、特段の予備知識を入れず観てみることに。
M.N.シャマラン監督である時点で薄々予感はしていたんだけど、やっぱり怖かった(怖いの苦手)…
けどこの作品は、子供らが心に抱>>続きを読む
遅ればせながら初めてのアピチャッポン作品鑑賞です(アピチャッポンなのかアポチャッピンなのかいつも迷ってしまう…)。
生と死の境目とか輪廻とかカルマといった仏教的な考えが自分は結構好きなたちなので、かな>>続きを読む
ポケットに銃を、唇に微笑みを、人生に愛を。
主役なのに悪いんだけど、ぶっちゃけロバート・レッドフォードの事は大して見ていなかったよ…そのくらいヒロインであるシシー・スぺイセク(72)が魅力的で、美し>>続きを読む
鑑賞したのは1ヶ月近くも前なんだけど、どうしても上手く気持ちが上手くまとめられてなかった(決して今もそれが出来ているわけではないのだけど…)。
美しきサイコ女の活躍!で済ませてしまうには、あまりにも悲>>続きを読む
何かの記事で、濱口監督がお好きな作品として挙げていたので観てみることに。4人の女性たちの心情が繊細に描かれています。
苛立ちや疲労感、傷つくかもしれない予感といった微妙な領域にある負の感情、またはそれ>>続きを読む
正反対の意見を持つ若者同士が煙草を片手に激論を交わすなんて、親指一つで何でも出来てしまう現代では色々と考えられないような、とてつもない時代が確かに存在したんだな…
何にせよ三島も東大の木村氏も芥氏も、>>続きを読む
ずっと楽しみにしていたこの作品はどうしても映画館で観たくて、気合を入れて初日に!
そう気合を入れて行ったはいいものの、わたしの回の観客は、自分、自分と同じような雰囲気の女性、アーティスト風イケオジ、と>>続きを読む
グッド・ウィル・ハンティングにしても、レナードの朝にしてもそうだけど、ロビン・ウィリアムズの先生役ってどうしてこんなにも絶大な安心感があるのだろう(何で死んでしまったの…)。
"死せる詩人の会"では>>続きを読む
夏より一時間は早く起きて車を掘り出し、時速20㎞で命からがら職場に辿り着いてもまた雪"かたし"で、デスクに座る頃には髪がボサボサになっている、という日々に疲弊していたわたしは、久しぶりに雪のない地に出>>続きを読む
映像も暗ければストーリーも暗かったけど、面白かったです。
悲しいことに現代でも起きている問題だけど、加害者の視点というのはもしかするとこんな風に捻じ曲がったものなのかも、と恐ろしくなった。
けれどわた>>続きを読む
間接照明で部屋を良い感じの暗さにし、ビールと干しマンゴー(最近読んだ平野啓一郎の小説に出てきた描写で、やってみたかったやつ)を用意するなどして観始めた。
と言っても、スパイク・リーが監督した音楽映画と>>続きを読む
最 高 で す
年末年始を挟むこの一週間、わたしの心は4人と共にあった。
毎日彼らとスタジオ入りし、それこそヨーコの隣に座っていたような気持ちです。
大量の茶やコーヒー、ビールを4人と一緒にいる気分>>続きを読む
孤独であるのには相当な強さが必要だ。
嫌でも自分自身と深く向き合わなくてはならないし、それは他人と向き合うよりもキツいものではないかとわたしは思う。あるいは。
それに、寂しさやしんどさだけでなく、喜び>>続きを読む
色々と置いておいたとしても、彼らの選んだ"終わりの迎え方"が凄く良くて、インターネットやSNSにより情報に溢れ返る世界だけど、本当に大切なのは、目を向けるべきなのは、隣に居る人の手を握ることであったり>>続きを読む
「美しい詩」は、最高と思うか最低と思うかの両極に分かれるのではないだろうか。
"ハバナで君を思いながら眠りにつく
さっき小便をして×××を見下ろし
愛しくなった
こいつは今日2回君の中に入ったんだ>>続きを読む
自分が東北の人間だから尚更かもしれないけど、"ミナリ"が好きだ。これから日を追うごとに寒さが厳しくなるのと比例してミナリ鍋が恋しくなり、暖かい部屋の中でそれを囲み、キンキンの瓶ビールを小さなグラスでキ>>続きを読む
はじめまして、ジェームズ・ボンド。
わたしにとってのはじめてがあなたで本当に良かったと思っております。
というのも、ジェームズ・ボンドというのは、任務遂行のためなら何だってする、いつだって冷静沈着な氷>>続きを読む
日常の中のささやかな動作を、例えば蝋燭の炎を頼りにペンを走らせる手元だったり、慣れた手つきで泥のついた野菜を剥く場面であったり、化石を大切に扱うところだったり、想いを込めて相手の身体に触れるところだっ>>続きを読む
地上の世界と地下の世界、現実の世界と死後の世界。そのあべこべな対比に苦しくさせられる。本来なら負の側であるはずの地下の世界と死後の世界があまりにも眩しく見えてしまう、そう見せてしまう戦争の忌々しさたる>>続きを読む
"ナイナイ"的な存在が多くはないが、いる。大事に思い思われている人たちが。ありがたいことに。
子供の頃に"ナイナイ"の一人がガンの宣告も受けず、余命も知らされないまま亡くなった。その選択が果たして正し>>続きを読む
タイトルの"天国"というのは、やはりパレスチナのことを指すのだろうか。
パリやニューヨークをとおして、故郷を顧みてみると、全く違っているようでいてどこか似ているところもある。
最後のクラブシーンなんか>>続きを読む
映画館から帰宅し、本棚から"女のいない男たち"を取り出して購入時振りに(わたしは不良ハルキストなので、何度も何度も読むものもあれば、一度読んだきりになっているものもある…)読み返すこととした。
思って>>続きを読む
・冒頭からグザヴィエの演技が観られるところ
・ベンとベバリーの迎える結末
(水中キスシーン愛好家のコレクションに新しく追加。シェイプ・オブ・ウォーター、ルビー・スパークス、ムード・インディゴ 、it >>続きを読む
A24の作品はなるべく観ておくようにしたく、こちらはプランBとの共作でもあり、ずっと観なくてはと思っていた。
登場する人物一人一人が丁寧に描かれている印象で、この2時間でジミーとモントの事が大好きにな>>続きを読む
怖いのが大の苦手で、かつて一作目も怯えながらやっと鑑賞したんだけど…
POPEYEのホラー特集に影響され、意を決して鑑賞。
キッズたちがノットオーケー×ストレンジャーシングス×僕らのままで×ロック&>>続きを読む
この作品から何を受け取るのか、というのが自分にとってはなかなか難しかったところがあるけど、"善と悪は表裏一体"ということだろうか。
ミルドレッドの気持ちは痛いほど良く分かるし、寄り添いたい気持ちではあ>>続きを読む
素晴らしくカッコいい作品だった。
カッコいいというのはキャストは勿論だけど(若きイーサン・ホーク×ジュード・ロウってあまりにも眩しすぎる…!)、ガタカの秩序で保たれた世界観であったり、台詞のちょっとキ>>続きを読む
…流石に塞翁が馬が過ぎないか…?と思ってしまうわたしはひねくれ者なのか。
自分の好意を無下にした女への復讐計画のはずが、失敗した事で標的を変え、何人も撃ち殺した結果人助けとなりヒーローに?
最近の作品>>続きを読む
夏になると何故だか知らないけどヒップホップが聴きたくなり、そしてヤクザ映画が観たくなる。
HANABIは青、dollsは赤、菊次郎の夏は緑がそれぞれを象徴するカラーだとするならば、この作品は砂浜の色(>>続きを読む
これまで観てきたホン・サンス×キム・ミニシリーズの中で、わたしはダントツで好きかも。突然のズームや取り留めのない会話で進んでいく相変わらずの感じではあるんだけど、なんだろう。自分は結婚していないしガミ>>続きを読む
BTSテヒョンの好きな作品ということで。
この方々、特にテヒョンとナムジュンはとりわけ感性が豊かだと思ってるんだけど、脳セク(=脳がセクシー)と言われたりしているようで、外見も脳みそもセクシーって一体>>続きを読む
自分が小学生だか中学生だかの頃、国語の教科書に"そこまでとべたら"という短い話が載っていた。おじいさんが危篤になってしまった陸上部の女の子が、願掛けみたいな意味で「そこまでとべたらおじいちゃんは元気に>>続きを読む
キネマ旬報で00年代海外ベスト作品に選ばれていたのを見かけて、観てみることに。
実際の事件が題材になっているわけだけど、中盤まで自白の強要や暴力的な取り調べ、証拠の捏造などがちょっとふざけた調子で続き>>続きを読む
視線。言葉じゃなく、触れ合いでもなく、気持ちを伝える方法を初めて知った。
風の強い海辺のシーンでは口元を覆っていることも相まって特に目元に注目してしまったし、炎が揺らめく祭りのシーンではそれが瞳に映り>>続きを読む