あんじょーらさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

育ての母への違和感を感じている中学生の少女アンナは喘息の発作もあり、周囲に溶け込めないでいます。養母や医者の勧めもあり釧路の親戚の家に夏休みを利用して静養に行く事になりました。親戚の家は海辺にあり、唯>>続きを読む

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

エドガー・ライト監督作品、というか、この監督と、役者のサイモン・ペッグとニック・フロストの3人組の映画が好きです。最初に観たのは「ホット・ファズ」という作品、そして同じトリオの作品「ショーン・オブ・ザ>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.2

村上 春樹原作の映画化作品、いろいろ思うところあり未見だったのですが、なんでか今頃ふと見てみるきっかけがあり、見る事にしました。あらすじどころか原作を何度か読んでいるので非常に映像化に高いハードルを勝>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

3.8

あの「別離」の監督の最新作、これは劇場に観に行かないわけには参りません。



空港の出口で元夫でイランで生活しているアーマドを迎えるマリ。二人は正式な離婚手続きを行うために翌日裁判所に向かう事にな
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても有名なマイケル・サンデル教授の「これからの『正義』の話をしよう」の中で出てくる思考実験の実例として挙げられている実話アメリカ軍ネイビー・シールズのアフガンでのレッド・ウイング作戦のたった1人の生>>続きを読む

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.2

観に行った人が各所で絶賛なので観てきました。正直言ってレゴは昔遊んだ大好きなおもちゃですし、友人の子供にだって勧めているくらい知性を感じさせるおもちゃですが、あくまでおもちゃ、という認識でして、しかも>>続きを読む

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

4.1

サイコサスペンス、それも精神を扱ったものに興味があり、しかもソダーバーグの劇場映画最終作、そのうえルーニー・マーラとチャニング・テイタムが出演しているので見ました。この作品も最近見た「ゴーストライター>>続きを読む

ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.7


「おとなのけんか」が楽しかったなぁ、と思い出したロマン・ポランスキー監督、この作品もとても見応えある作品でした!隅々にまで配慮された画像の良さ、出演俳優のキャスティングの良さ、そして何といっても脚本
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.1

結構前ですが同じポール・トーマス・アンダーソン監督作品の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見たのですが、感想にまとめることが出来なかったのを覚えています。あまりに様々な感想があり、それを文章に出来なか>>続きを読む

誘う女(1995年製作の映画)

3.9

とある友人にオススメしていただいたので見ました、凄く久しぶりにニコール・キッドマンを見ましたし、カス・ヴァン・サント監督作品を見るのも久しぶりです。そういえばマット・デュロンも歳とったよな~と割合軽く>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.6

話題作なので、情報は閉ざしつつも、IMAXで観てきました。大興奮というか、まさに宇宙にいる感じの体感映画でした。基本的には映画の進化が3Dでなければならない、とも考えませんが、それでもこの映画は映画の>>続きを読む

プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.7

私は好きな監督さんや俳優さんが出演や関わっていると割合無批判に好きになったりしてしまう事があります。最近で言えば特にライアン・ゴズリングさんとジョセフ・ゴードン=レヴィットさんが出演されているとかなり>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスが近づいてくると見たくなります。ええ、そうは言いつつ、正直この手のイベントというか『祭り』に違和感を感じる者です。私はキリスト教徒ではありませんし、特に祝うべき理由もないと思うのですが、まあ>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カナダに住むジャンヌとシモンは2卵生双生児、母親であるナワルの遺言書を弁護士でナワルの仕事場でもあるルベルの所で開封することになります。しかし、この遺言書には恐るべき謎をもって書かれており、まず姉であ>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.2

竹取の翁がいつも通りに竹藪で竹を取っていると、光る竹があります。そこで光る竹を割ると、中から綺麗なお姫様が現れ・・・という誰もが知っている、あの竹取物語の始まりです。




物語はおよそ知っている
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眼には眼を(1957年製作の映画)

4.8

何気なくレンタルビデオ屋さんで見かけたので手に取ってみました。が、これがとてもサスペンスフルで素晴らしい作品でした。サスペンス映画は好きな方だと思いますが、この作品は1958年の映画なんですが、今見て>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

この映画はテレビ版か、もしくは未見ですが映画版(テレビ版のダイジェストらしいですが・・・)の続編という事と、とにかく話題になっている上に、宇多丸さんも岡田さんも批評していたので、批評は聞かずにとりあえ>>続きを読む

エリジウム(2013年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

あの!「第9地区」の監督最新作!ということで劇場に足を運びました。


西暦2154年。地球では汚染が進んでいて、全世界的なスラム化しています。一部の特権階級は宇宙ステーション「エリジウム」へと移民
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クロニクル(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしく面白かったです、ただし男子に限られる作品かも知れませんが。



家にも、学校にも居場所を作ることが出来ないアンドリュー(デイン・デハーン)は高校生です。父親は強権的で母親は寝たきりですし
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浮雲(1955年製作の映画)

2.7

成瀬監督の代表作と呼ばれることの多い作品なので、そしてあまりに「乱れる」が凄かったので見ました。



戦後の混乱の中、住む場所や食べるものに困るような生活の中で、戦時中にベトナムで知り合った富岡(
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ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)

4.6

近未来モノであり「夢」というモチーフを使って、そして異常な世界を作り上げるのが上手いジャン=ピエール・ジュネ&マイク・キャロ監督作品を見たくなったので、久しぶりに見ました。ジャン=ピエール・ジュネ監督>>続きを読む

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

WHAT IS THE SECRET OF SOYLENT GREEN ?


私はどちらかといえば考えさせられる映画が好きなので、ハッピーエンドで見た瞬間からどんどん忘れていくよりも、見たことで自
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

たまには娯楽映画に足を運ぼうと思い、観てきました。なんだかんだ言いつつも、個人的には観終わった後にいろいろ考えたくなる映画が好きです。スノビッシュな小難しい作品が好きというわけでもないんです。が、しか>>続きを読む

めし(1951年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「乱れる」があまりに衝撃的だったので、成瀬監督作品を見たくなり、借りてきました。ずっと前のことですが、ヴィム・ヴェンダース監督が(いろいろ名作多い方ですけど、私は「夢の涯てまでも」が好きな作品です)日>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

衝撃的な出会いになってしまいました。おいそれと簡単に手を出すような映画ではない事は間違いない、非常に完成度の高い素晴らしい作品、様々な人が強く成瀬監督作品を推すのも納得の、いやそれどころか驚愕の作品で>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

予告編が4分もあったりしたらしいのですが、とにかくこういう話題作は事前情報はなるべく入れないで行くのが基本的には最も楽しめる(情報は今や閉ざすのが至難の業であり、だからこそ、価値を個人にとって倍増させ>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.2

はっきり言って不勉強の為に全然知らなかった新海監督、初見です。たまたま新作映画のチェックをしていて目にとまり、秦基博が曲を歌っている、しかも大江千里の「Rain」のカヴァーということで気になって観に行>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

2.9

私はこの監督さん、かなり好きです。デビュー作である「運命じゃない人」が本当に素晴らしい作品だったのですが、2作目「アフター・スクール」も見ました。なかなか良かったですけれど、1作目程じゃなかったです。>>続きを読む

リンカーン(2012年製作の映画)

4.1

スピルバーグ作!というわけではなく、ダニエル・デイ=ルイス主演という事で観てきました。アカデミー俳優の方にこんなこと言うの失礼なんでしょうけれど(でも、アカデミー賞が評価の基準ってわけでもありませんし>>続きを読む

カレ・ブラン(2011年製作の映画)

2.7

いわゆる近未来SFモノ、結構好きです。「汚れた血」レオン・カラックス監督作品、「12モンキーズ」テリー・ギリアム監督作品も、「ブレード・ランナー」リドリー・スコット監督作品も、「時計仕掛けのオレンジ」>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

結構気になってたのは主演の2人がミシェル・ウィリアムズとセス・ローゲンだったからです。私の生涯1位怖い映画「ブルー・バレンタイン」の演技が凄まじかったので興味湧きましたし、セス・ローゲンが関わっている>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

ミヒャエル・ハネケ監督作といえば私にとっては「ファニー・ゲーム」です。恐ろしいまでに観客の神経を逆撫でする監督なんですが、その悪意を映画という芸術で見せるところがこの映画監督の素晴らしいところです。 >>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.6

南北戦争開戦の直前の、アメリカ南部の何処か。奴隷として売られ鎖に繋がれ、裸で素足のまま歩かされている黒人を率いた奴隷商人の一行に近づいてくる馬車に乗った歯科医キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)。>>続きを読む

エンド・オブ・ザ・ワールド(2012年製作の映画)

4.1

終わりの物語って結構好きです。名作漫画ですが「西荻夫婦」やまだないと著の奥さんが言う「世界の終わりを想像して泣くのが趣味」というのと少し近い感じです。泣くことはないけれど『おしまい』を想像しておくと後>>続きを読む

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

2.8

ライアン・ゴズリングが出演しているので見ました、この人やはり凄い役者さんだと思います。




中年のキャル(スティーブ・カレル)と妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)は子供たちをベビーシッターに預け
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

2.2

9.11同時多発テロの首謀者と言われているオサマ・ビンラーディン。CIA分析官であり若い女性で切れ者のマヤ(ジェシカ・チャスティン)はビンラーディン及びアルカイーダの幹部を見つけるため、そして次のテロ>>続きを読む