Otunさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.8

主人公は、はるか昔にアカデミー賞をとった、落ち目の巨匠監督(ウディアレン)。

彼の別れた妻は、某メジャー映画製作会社のプロデューサー。
彼女は、会社を挙げての新作映画の監督に、元旦那である主人公を推
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.6

観よう観ようと先送りに観れてなかったシリーズ。
ヴィクトルエリセ作、『ミツバチのささやき』。

こりゃ、すげー。
凄そうだ凄そうだ、とは思ってたら、やっぱ、すげーw。

異国のちびっ子の日常を描いた映
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ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

4.2

コメディ部分だけで考えたら、後期ウディアレンでこれが一番かな。

『ブロードウェイと銃弾』。
1920年代、ブロードウェイでの舞台作りでのあれやこれや。
ウディアレンの作品群では出演者も多少地味だけど
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.8

変わらずのジャズが流れるシンプルなオープニング。簡素なタイトル。
うん、いつも通り。

話は、コリンファース演じる天才マジシャンが、エマストーン演じる霊能力者のインチキを暴くべく南仏へ。

今作もやは
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.3

グザヴィエドランによるサスペンス映画。

これまた、もー、凄い。
表面に思いっきりは出てこない物語の緊張感。違和感。まるで、ゆっくりと長く首を絞められている様な息苦しさが終始続く(あのシーン
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.4

私、人と交流を深める時、必ずその方の好きな映画を訊きます。
好きな映画で、その人の大まかな輪郭が捉えられる様に思うから。

ただ。
お薦め映画で、今作『ショーシャンクの空に』、を 一番に推す人物を私は
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死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

3.5

まるで、書店に並ぶ自己啓発本のような邦題。このタイトルは凄く嫌い。
邦題つけた人間のしょーもない感性が嫌い(でも、原題知らないw)。

が、この作品、内容は結構好き。
死を身近に感じなきゃいけなくなる
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.2

大好きガスヴァンサント。
これも公開時、ウキウキと劇場観に行きました。

確かベンアフレックとマットデイモンの今作の脚本がオスカーにノミネートしてるぐらいの時期だったと思う。

当時の私は思いま
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.0

PTA監督、まだ未観だった今作。
私のレビューアーさんの何人かが強く推してるのを拝見し。
の、初見『パンチドランク・ラブ』。
観てない方、パッケージとだいぶ印象の違う映画です(笑)。

でも観た
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.1

『グランドイリュージョン』。
大いなる幻影(英語苦手なので恐らく)。
その名の通り、ギミック豊かでおもしろい。一気に観れる。

ただ、例えばミステリーを扱った映画のおもしろいところは、最後にすげー頭の
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月はどっちに出ている(1993年製作の映画)

4.2

若かりし崔洋一監督作。
若かりし岸谷五郎と若かりしルビーモレノ主演。
しがないタクシー運転手達の日常が綴られてる。

とにかく、台詞の味、とでもいいいましょうか。人間味溢れるそれらがとてもかわいい。
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

4.1

監督はフランソワオゾン。
で、主演はグザヴィエドラン監督作『わたしはロランス』のメルヴィルプポー。
彼が演じる、売れっ子カメラマンの主人公が、突如重篤の病に犯される(だいぶ冒頭から)。
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

2.7

公開時、期待して劇場に行った。
予告も素晴らしかったし、評判も物凄く高かった。
しかも、監督、主演が大好き『ダウンバイロー』のロベルトベニーニ。

で、観て、驚いた。
私は、全くおもしろく感じられなか
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.5

今夜は何故か眠れないので、真夜中思い出しレビュー。

『幸福の黄色いハンカチ』。
第一回日本アカデミー最優秀作品賞にして(今こちらでカンニングした)、
言わずと知れた日本映画史に残る傑作。

キャラ
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.5

当時、世界1のセレブ夫婦と言われた二人。トムクルーズとニコールキッドマン。

今後、仮に二人がどんなにキャリアを下げようとも、まぁ大丈夫。
何故なら『アイズワイドシャット』があるから。
何せ『ア
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東京夜曲(1997年製作の映画)

4.3

ずっと忘れていた映画。邦画。
『東京夜曲』。

友人のTwitterを観ていたら『市川準』の名前が飛び込んだ。それで思い出した。

私、20代前半は、市川準監督にかなりやられていました。
レンタルビデ
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.2

おはようございます。
今作も全然知らないのを知り合いに勧められ観てみた。

トラヴォルタの母と、ウォーケンの父。笑。
いいキャスティング☆

その二人のシーン、『グレンミラーのサウンド。チャヒ
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マリアの恋人(1984年製作の映画)

4.4

全然知らない映画でした。
映画好きの知人からオールタイムのベストだと聞き、鑑賞。


いやぁ、切ない映画。

戦争で捕虜になり、人に語れないほどの壮絶な体験をした主人公。
彼は収容所での恐ろしい体験の
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.2

リンクレイターによるビフォア~三部作のラスト。

サンライズ(日の出)から9年でサンセット(日没)になり、
そしてまた9年が経ちミッドナイト(真夜中)。

出会った時惹かれた、ヒゲの中にあった赤毛がい
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.5

公開時から、まわりの映画好きな友人達の強いプッシュのあった今作。
予告を観て、劇場に行く気までにはならなかった。
結局、『100円の恋』を100円のレンタルで。


安藤サクラさんは不思議だなぁ。
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.5

観れてなかったハネケ作『白いリボン』。

田舎の村で起こる、犯人の分からない陰湿な事件の連続。
狭い格差社会の中で生まれる、膿。
閉鎖的な村での物語なので『ドッグヴィル』とかと少し通じるのかな。
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.3

今日の昼、24時間TV対策としてフジテレビの地上波でやってたので久しぶりに観た。


渡辺謙さんがケンワタナベに変わった映画。
今じゃ押しも押されぬハリウッド俳優だけど、今作の最後の演技は本当に凄い。
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脱脱脱脱17(2016年製作の映画)

3.4

機会を頂き、気になっていた松本花奈監督『脱脱脱脱17』を新宿ケーズシネマにて。
今作。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、審査員特別賞と観客賞をとったらしい。

若い監督だけに、流石に人物描写の
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.6

チャップリン作の中でも、突出して『芸』、『笑い』の頻度、クオリティの高い作品だと思います。

有名なパンのダンス、靴の食事や、
断崖絶壁の雪山のシーンなど見所満載だし笑えます、今観たとて。

べたべ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

あれから9年。

気づけば、あのフェロモン俳優E・ホークも、Mr.ピンクS・ブシェミーの様に品を幾らか下げるほどに。⬅もちろん主観。そしてブシェミーは好き。

つー訳で、『恋人たちの距離(ビフォア
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.4

最近、近しい人達の強い勧めでようやく『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を観た。連続アニメね。

予想するに、今の20代中盤~30代前半の青春どストライクのバイブル的な作品なんだろーと思った。
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

Dクレイグ007は大好きで、ずーっと公開を楽しみにしてた。

が、
劇場公開➡行けず、
名画座上映➡行かず、
新作レンタル➡借りず、
○SUTAYA準新作、期間限定割り引き➡
で、ようやく借りて観た
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.7

人生につまずいた男女の再生の物語。


どんなに暗く閉ざされた場所だと思っていても、微かな光は射すのだな。
登場人物達が皆、必死でかわいらしい。

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.8

ガイリッチーが『ロックストック~』で世に出たとき、ひどく驚いた。
あんなスタイリッシュでリズム感のいい映画、他に観たことがなかったから。

でも、あれ?
あれあれ?ガイリッチーどした?がんばれ!こい
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.4

最近、お盆休みのレジャーではしゃぎ倒し、映画をあまり観れてなかった。

休み最終日はレンタルでこちらを、
『白鯨との闘い』。

んー
劇場で観たらあの白鯨のデカさなんかできっともっとおもしろく感じたの
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.5

ヨロコビも、カナシミも、
ムカムカも、イカリも、ビビリも全部。
全部、みんな人生。

人生。全部。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

仕事で忙殺され泣く泣くスルーした春先映画を取り戻し週間という事で、
目黒シネマにて『レヴェナント』と『追憶の森』。
歯噛みして断念した二本だったので、浮かれ気味に行って来ました。


『レヴェナント』
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追憶の森(2015年製作の映画)

4.4

仕事で忙殺され泣く泣くスルーした春先映画を取り戻し週間という事で、
目黒シネマにて『レヴェナント』と『追憶の森』。
歯噛みして断念した二本だったので、浮かれ気味に行って来ました。


『追憶の森』
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リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

4.5

心の奥に孤独と悲しさを抱えた男女がラスベガスで出会う。

互いに惹かれ、孤独を埋めあっていく。
とてもとても優しい映画。


『絶対に俺に酒をやめろと言うな』。
こんな事言いながら、どんどん飲み続け憔
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.0

今から金曜ロードショーでやるみたいですね。


『私が毎日毎日旗を揚げてお父さんを呼んでいたから、お父さんが自分の替わりに、風間さんを贈ってくれたと思うようにしたの。
私、風間さんが好き。血が繋がって
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.2

ジョンカーニーの撮る作品は、どれも音楽や映画の可能性、想像力を、純粋に信じているように感じられて好き。
そして、人間を。人生を。観て伝わる。


今作も例外なく。
アル中で、ヒットもなく、自殺も考える
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