あずき最中さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あずき最中

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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.2

原作未読。
主人公たち・キルドレが行う戦争は、いわゆるゲーム。退屈をした一般人が平和ボケして、平和のありがたみ(ひいては戦争の悲惨さ)を忘れないために仕組まれたものにすぎない。
しかも、どちらかが優勢
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.9

口コミだと、「怖い、グロい」という声が多かったので、びびりつつ観賞。

確かに、序盤ではクロ&シロが他の街から来た子どもと戦うシーンの表情は「得体のしれない子どもたち」という感じがしてびびったし、ヤク
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天気の子(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

小説版未読。

「君の名は。」で一躍知名度が上がったなかでどんな映画を生み出してくるのか......とおそるおそる観賞。
話の構成という点では、やっぱり「君の名は。」のジェットコースターのごときアップ
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パラダイス・キス(2011年製作の映画)

2.5

親に認められるために勉強にかじりついてきた子がある出会いによって、自分の生きる道を見つけるストーリー。

紫(北川景子)とジョージ(向井理)の恋愛模様よりも、魅力的な周辺人物に魅せられた。
とくにファ
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.3

原作は3巻まで読了。

原作の初はいかにもお人好しというか、どちらかというと楽観的な印象だったのでアンニュイな雰囲気の堀未央奈ちゃんがどうハマるか気になるところだったけれど、少なくともこの映画単体で見
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、アニメ視聴済。
アニメ視聴組からすると、ちょっとかけ足すぎる気もしたけれど、2時間にしては重要なところはちゃんと拾えていて良作かと思う。

窪塚さん扮するペコさん、不遜な感じが良かった。あと
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サカサマのパテマ(2013年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

秩序正しく、規律を重んじる「アイガ」に住む少年・エイジと「地下世界」に住む少女・パテマのボーイミーツガール。

冒頭、アイガにやってきたパテマのややヒステリックな振る舞いがちょっと苦手だったけれど、生
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.9

原作未読。
真っ暗な館内で視界いっぱいのスクリーンで観るのがオススメ。
底の知れない海に潜り込んでいくような感覚に陥いって、シアター内が静まり返っていたのも印象的。
美しいだけじゃなく、畏敬も抱かされ
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告白(2010年製作の映画)

3.0

原作既読。
初っぱなの牛乳シーンとか、映像ならではの表現になっていて、原作とは違った狂気感が出ていたと思う。

森口先生を演じた松たか子さん。
声色が素敵だからなのか、冒頭30分ほぼ彼女のセリフ(しか
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.0

まず、「裁判戦略」が色濃く出た作品はあまり観たことがないので、司法関係者の働きぶりについていろいろと驚きがあった。

法廷という場は、真実を追及する場とは限らず、証拠や証言をもとに事実を確定させていく
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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.2

裁判シーンの一問一答のやりとりが多いこともあって、前編に比べるとやや単調。
なかなか観客の思うように話が進まず、歯がゆい。
樹里ちゃん、大出くん手強すぎる!
でも、そんなすぐに人間成長しないから、最後
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.5

原作未読。

深夜に真っ暗な部屋で観はじめたせいで、冒頭の遺体発見シーンはぞわぞわした。
目を見開いた柏木くん(望月歩)の表情がなかなか頭から離れなかった。
※作り物かと思ったけど、目をつぶらないよう
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.6

原作未読。
どのキャラクターも、自分の信念や野望に忠実で魅力的。
姑息なこともやってのけたりするけど、どの人物も純粋な面があって、気持ちよく観ていられた。

個人的には、なんだかんだ菊馬(野村周平)の
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渇き。(2013年製作の映画)

1.0

原作未読。

エログロバイオレンス系は苦手だが、気になっている俳優さんが出演していたので、意を決して視聴。

個人的な感情を抜きにすると、豪華俳優陣が感情を爆発させて演じている姿をたくさん見れるので、
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは主人公マキナとエリアルの関係性とその周辺人物を描いているにすぎないのだけど、背景の美しさも相まって広大なストーリーになっている(もっと尺が欲しかった感もあり)。

終始、主人公たちに苦難が
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.3

色褪せない名作。
オードリー・ヘプバーンかわいい、グレゴリー・ペックかっこいい。

特にお気に入りなのは、
①主人公・ジョーがヒロイン・アンのことを王女様とは知らず、ベッドから長椅子に転げ落とすシーン
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.9

英語版(日本字幕)で視聴。
日本語字幕の早口言葉の再現度はいかに。

私自身、あまり喋るのが得意でない(詰音ではないものの、滑舌が悪い)ので、アルバート(ジョージ6世)に共感する部分もあり、見ていて胸
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.4

音楽や映像はとても好きだったのだけれど、内容面で気にかかる部分が多く、このような点数をつけた。

以下、気になった点

①メアリの成長とは...?
不器用ではあるけれど、好奇心旺盛、思いやりがあって、
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.8

岩井俊二監督版(実写)を観た上で観賞することをオススメ。
「君の名は。」と比べる人もいるけれど、個人的には、それは安直すぎる、比較には適していないと思うので、「君の名は。に比べて~」という見方はナンセ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

社会問題を扱っているという点で評価されているというイメージで観に行ったのだが、思いのほか、新たに深く考えさせられるということはほぼなかった。
セクシュアリティが原因のいじめ、ドラッグの売人がらみの話も
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.1

LGBTというワードは一般に浸透してきているが、それでも実際にその人々に会うことも、本当の意味で理解する機会も実際にはまだまだ少ない。 これを観ればLGBTについて理解できる!とは言わないが、おおいに>>続きを読む

たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.6

お向かい同士、おたがい餅屋の娘と息子のたまこともち蔵の恋愛模様と周囲の少女たちの成長を描く。

幼馴染みとの恋愛に憧れる人は少なくはないと思うが、創作上ではあまりにも「幼馴染み」然としている(主人公に
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作既読、小説の世界観を忠実に再現してくれた、という感じで、過不足がなく、満足度は高かった。

しかし、物足りなさとしては(これはそもそも原作の問題として)、具体的にどのようにして言語(虐殺の文法)
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ハーモニー(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

※原作既読なので、ストーリーの展開自体には驚きはなかった。

watch meという機械によって、個人情報や健康状態が管理され、人々は協調性を持ち生活している、というユートピア的なディストピアを描いた
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

漫画既読の上、観賞(とはいえ、大分前に読んだので、ところどころ思い出しつつ観た)。

原作同様、すずさんの朗らかな雰囲気が好きだと思った。感情の起伏は少なめで、主人公の感情の変化が掴みづらい、という人
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.9

冬➡春➡秋➡...冬という感じで、クライマックスで今までの出来事や現実世界とは違ったルートを辿っていくという構成はうまかった。
オープニングで渋滞に陥った人々が歌い、躍り、タイトルが出るとともに、また
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.4

最初の40分くらいは、ジャン・バルジャンの暗い生い立ちや、コゼットの母・ファンテーヌの悲惨な生活が描かれるため、見ていて辛かった。最初の「look down(下向け)~」の唸るような歌声からすでに重た>>続きを読む

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.6

大方のひとがクリスティーヌにイライラ、もやもやするのではと思われる。

父の遺言(もし自分が死んだら音楽の天使を遣わせる)に重なる存在のファントムにひかれつつも、幼なじみ/イケメン/お金持ちという高ス
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