さすらいの用心棒さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

女囚さそり 第41雑居房(1972年製作の映画)

3.6

自分を陥れた男たちに復讐してゆく女囚さそりシリーズ第二弾。
前作同様にぶっとんだバイオレンスと、外連味たっぷりな演出に度肝を抜かれるけど、それ以上に梶芽衣子さんの目力に惹き込まれた。

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.7

動くフレスコ画。アニメーションの可能性が広がる。

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.0

深海レスキューのプロ(ジェイソン・ステイサム)が研究チームの救助に向かったところ、彼の目に飛び込んできたのは絶滅したはずの巨大ザメ“メガロドン”だった────

『ジョーズ』『ディープブルー』などのオ
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DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

月(藤原竜也)による犯罪者怪死事件の解決のために呼びだされた名探偵・L(松山ケンイチ)。知力の限りを尽くした二人の勝負は果たして────

犯人の替え玉、二人一役、アリバイ工作など推理小説の古典的なト
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.6

「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノートを手に入れた月(藤原竜也)は、正義のため次々と犯罪者に死の制裁を下してゆくが、やがて警察の手から逃れるために一般人を巻き込むようになり─────

中学生
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猫は抱くもの(2017年製作の映画)

2.4

今はスーパーで働く元アイドル(沢尻エリカ)と、自分を人間と勘違いした猫(吉沢亮)の物語。

『水曜どうでしょう』の名ディレクター「藤やん」こと藤村忠寿氏が出演していたのでそれだけを目的に見たけど、残念
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にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)

3.8

列車脱線事件で有名な「松川事件」。その犯人を目撃した泥棒の証言によって裁判が覆った実話をもとに映画化されたコメディ。

『松川事件』を映画化した山本薩夫監督がふたたび同事件を題材に、ひとりの泥棒の人生
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

政府の隠蔽体質にメスを入れようとする新聞記者(シム・ウンギョン)と、政府の情報操作に疑問をもつ官僚(松坂桃李)。二人の使命が交錯するとき、「保身をこえて守るべきもの」が問われる─────社会派サスペン>>続きを読む

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.0

失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)。慰めてくれたのはカフェのオーナー(ジュード・ロウ)が焼くブルーベリーパイだった。しかし、それでも別れた彼を忘れられないエリザベスは、旅に出る。

大好きな推理作
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

ネイティブアメリカンの居留地“ウインド・リバー”で見つかった少女の死体。新人捜査官と地元のハンターが共に事件を追うが、やがて社会の闇が浮き彫りとなる─────事実に基づく物語

トランプが尊敬している
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.7

三世代で暮らす家族。ある日、夫の暴言に愛想をつかして主婦が家出。家族は大混乱に─────

家族が家族であり続けることの難しさを描いてきたシリーズ第三弾。熟年離婚、無縁社会と高齢者ドライバー、というテ
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.8

近年のクレヨンしんちゃんでは最高傑作ではなかろうか。
原画・絵コンテに『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督が参加しており、かなり独特な世界観になっている。さらに捻りの利いたストーリー展開は素直に楽しい
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ロストパラダイス・イン・トーキョー(2009年製作の映画)

3.5

知的障碍者の弟の性処理のためにデリヘル嬢を呼んだ兄。地獄のような現実で、やがて3人の絆が救いとなってゆく────

『孤狼の血』『凶悪』の白石和彌監督の長編デビュー作。
自分の存在が無用とされる世界で
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.8

ニューヨークのデパートで、子どもたちからのお願いを聞くサンタクロース。実は彼は本物のサンタクロースだった─────

現代社会においてサンタクロースなんて商業主義の道具でしかないけど、そんな現実を子ど
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

小さなシェルターで両親と暮らす25歳の主人公は、教育ビデオ『ブリグズビー・ベア』を見て育ってきた。ある日、警察がやってきて両親を逮捕し、彼を連行してしまう・・・。


「好きなこと」は人生を豊かにして
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フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

3.8

老人ホームで出会った老婆が語るのは、田舎町でフライド・グリーン・トマトを名物とする食堂を経営していた2人の女性の話だった─────

まさしく隠れた名作というべき作品。いかにも90年代のアメリカ映画と
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.1

ミュージカル監督のジョー(ロイ・シャイダー)は酒と女、そしてステージに明け暮れる日々を送っていた。ある日、彼は過労のために倒れ生死をさまよってしまう─────第33回パルムドール受賞作品。

ブロード
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クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

3.8

小さいころに見てトラウマになった(笑)
不気味でシリアスなのに、やっぱりドタバタコメディで、明暗のバランスがとてもうまくて引き込まれてしまう。
カメラワークがどことなく湯浅政明っぽいと思ったら、設定デ
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ロマン・ポランスキー 初めての告白(2012年製作の映画)

3.5

ロマン・ポランスキー監督の波乱に満ちた人生を追う対談ドキュメンタリー。

大好きな監督なので、この人がどんな目に遭って来たのか、どんな事件を起こしてきたのか、というのは知っていたけど、改めて壮絶な人生
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

3.7

無差別殺人を起こしたカルト教団の加害者遺族たち。果たして自分らも加害者だったのか────是枝裕和監督作品

宗教とは、心の傷を癒すもの。
自分の妻は、夫は、兄弟は、恋人は、父は、その癒しをカルト教団に
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

2.7

対極の考えをもったベテランと新米検事の「正義」を巡る社会派サスペンス。

原田眞人の映画は構成がぐちゃぐちゃなものが多いけど、本作はその最たるものだろう。色々な思想を詰め込み過ぎた挙句まとめきれていな
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幻の光(1995年製作の映画)

3.6

原因不明の自殺で夫(浅野忠信)を失った妻(江角マキコ)の日々の営みを描いた映画監督・是枝裕和のデビュー作。

デビュー作にはその作家のすべてが詰まっている、という言葉をそのまま表したような作品。
子ど
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.8

元ヒーローのボブは、妻がヒーロー活動をしている間、家事と育児を任されるが────

「育児」も「家事」も、「世界を救う」こと以上に大変なこと。
前作から14年を経て「家族」に対するアプローチが非常に現
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

巨大な青いドラーグ族によって虫けらのように扱われる人間たちの逆襲を描いたフランスのSFアニメーション。


小学生の頃見ていたら確実にトラウマとして生涯残り続けただろう映画。

宮崎駿がヒエロニムス・
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.0

「ミサイル発射を・・・」するか、しないか。途中で切れた攻撃命令を巡り、タカ派の艦長(ジーン・ハックマン)と慎重派の副艦長(デンゼル・ワシントン)との心理サスペンスがはじまる────

これは面白い。
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.5

東日本大震災に追われ、親から虐待される少年は”普通に生きる”ことを夢見ていたが、父を殺害したことで歯車が狂いはじめる───。

僕が園子温監督の映画で唯一見たことのある『愛のむきだし』は傑作だったけど
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愛、アムール(2012年製作の映画)

3.7

音楽家夫婦の老老介護を描いたパルムドール受賞作。

社会派というより夫婦の「愛」を問題としたテーマ。
半身不随の妻に献身的に尽くすが、夫も疲労によって次第に弱っていく。地獄のような現実を、長回しと自然
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天晴れ一番手柄 青春銭形平次(1953年製作の映画)

3.6

銭形平次の若き日を、市川崑がパロディたっぷりに描いたナンセンスギャグ時代劇。


現代の日本。

強盗とパトカーの逃走劇アクションが映されると、「あ、間違えました」と舞台が江戸時代に切り替わってしまう
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.6

短気な性格のリー(ケイリー・アフレック)は、兄の死を機に甥の後見人になる。過去に深い傷を負ったリーは甥と向き合えるのか不安になる────

ベン・アフレックの弟・ケイリー・アフレックが本作でアカデミー
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文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)(2018年製作の映画)

3.0

文豪をベースとしたキャラクターたちが異能力者として活躍する探偵社を舞台にしたアニメの劇場版。

文豪がキャラクターになるなんて、本好きなら絶対楽しめるだろ、と安直に『文豪ストレイドッグス』のテレビアニ
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