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『Afire(英題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.0
【第73回ベルリン映画祭 審査員グランプリ】
『水を抱く女』クリスティアン・ペッツォルト監督作品。ベルリン映画祭コンペに出品され審査員グランプリを受賞した。

ペッツォルトは『水を抱く女』しか観られていないが、それは年間ベストに入れるくらい好きな作品だった。神話をベースに水というものを効果的に使った哲学的なラブストーリーとして非常に素晴らしいものだった。本作では火が重要なテーマとして用いられるが、いささか持て余しているように見受けられた。

小説家と写真家の男たちが田舎の別荘のようなところへ来る。そこでナディアという女性に会い…という話。

あまり面白さが見出せなかった。ペッツォルト作品としてもあまり出来が良いとは言えないのでは。

迫り来る山火事、作家のスランプという設定自体は興味をそそられるが、結果的にイマイチ咀嚼できないまま終わってしまっている。

『水を抱く女』に感じたペッツォルトの持ち味をあまり発揮できていない。愛の物語を寓話的に解釈するというのがペッツォルトだと思うのだが、本作は表面的な会話だけが前に出てきてしまっている。

ペッツォルトに求めているのはこれじゃない。もっともこちらが一方的に求めているだけなのだが…

その会話自体に妙があれば楽しんで観ることが出来ると思うのだが、それはないし山火事というモチーフも展開の面白さに繋がっていかない。

計算し尽くされた画面や役者陣のアンサンブルはとてもいい。しかし展開の深みがあまり感じられず、言わば普通の映画に留まってしまっている。寓話性もなくただ男女が語り合うだけ。

期待していた分残念だった。映画としても面白いとは言えないし、ペッツォルトの味が引き出されているかというとそれもない。期待外れの作品だった。ペッツォルトはもっとできるはず。次作に期待したい。
[ドイツ、不機嫌な小説家を救えるのは愛!] 50点

2023年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品、銀熊(審査員グランプリ)受賞作。ペッツォルトは6回目の選出となる。本作品は前作『水を抱く女』に続く"エレメンタル"三部作の二作目となっているらしい。或いは"創造性と愛"についての三部作とも言われているらしい。水の次は火ということだが最後はなんなんだろうか(普通そういうのって四元素な気がするんだけど)。前作はウンディーネ伝説を基にMPDGとウンディーネを掛け合わせた現代の神話を作り出していた。今回は山火事が徐々に迫ってくるという心理的圧迫感のある状況を作り出していくなど、残念ながら実際に山火事が近付いてくる終盤までは画面上での切迫感のない構成になっている。寧ろ海の方が存在感があり、無理矢理山火事と結びつけるなら、海は山火事の理論的最終到達点でもあることから、世界の端のような捉え方もされているのは興味深い。物語は作家のレオンが友人フェリクスと共に彼の母親が所有する海沿いの別荘へとやって来るところから始まる。しかし、そこには既にフェリクス母の同僚の姪という若い女性ナジャが到着しており、三人はなし崩し的に共同で生活することになる。前半30分は顔すら見せないナジャだが、夜になると男を連れ込んで薄い壁を喘ぎ声が貫通するなど第一印象は最悪…なのだが、会ってみると可愛い人だったので一目惚れ!というなんとも都合のよすぎる展開に。また、主人公レオンも中々にいい性格をしていて、フェリクスの誘いは基本"仕事が忙しいから"と断り、かといって仕事に集中しているかと言うとそうでもなく、自分のしたいこと以外はやりたくないという、要するにガキなのである。フェリクスは真性陽キャという感じで、レオンというめんどくさいガキに大人で優しい対応をしている。更にナジャが寝ていたらしきライフガードのデヴィドも加わり、終始不機嫌なレオンを他所に三人は親しくなっていく。レオンは基本的に属性で判断するようで、アイスクリーム売りだったナジャもライフガードのデヴィドも見下しているようだが、後にナジャが文学博士取得中の学生だったと知ると逆ギレしている。というように、レオンは隅々まで好感度0の男なのだが、ナジャは事あるごとに彼を救おうと立ち回る。それこそウンディーネみたいな伝説の生物(この場合だとサラマンダー?)だと納得もできるのかも知れないが、なろう転生漫画じゃあるまいし、"愛だけが自己欺瞞と自己陶酔に溺れた彼を救い出せる!"なんて言われても苦笑いしか出てこない。
3.9
小説家の男が執筆に集中するために山にある友人の別荘に訪れる。そこである女性と出会い恋に落ちるが、時を同じくして巨大な山火事が起こるお話

初クリスティアン・ペッツォルト

全体的にあまりハマれずノット・フォー・ミーな映画。自己中心的で一切他人と協調ができなければ、小説執筆も一切進んでおらずその小説の内容も「ゴミ」と言われるほどに酷い......という最悪な属性を詰め込んだような性格の主人公が友人グループに対して段々と疎外感を覚えていく展開は面白いものの、流石にワンパターンの割に長すぎる。ヒロインの女性が救いようの無い主人公に気をかけてくれる流れも、シークエンス毎に人物の感情が断絶しているかのような不自然さが拭えない。
「山火事/水」と「同性愛/異性愛」のコントラストも上手いこと作用しているようにも感じられず...

ただ、終盤はなかなか良かった!主人公のセリフの最中に警察官が現れて、ヒロインが主人公のセリフを無視して警察官に駆け寄るあの流れ!そしてその後のモノローグ。まさにこれまでムカつく行動しかとってこなかった主人公と、それまで描いてきた映画の時間が一瞬にして過去の物と化してしまうあの演出は良かった。けど全体的にはあまりハマれなかったな...

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